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【偏見】趣味:映画鑑賞って簡単に言うな

■ これは何

偏見でしかない私の考え。今回はみんなが使いがちな趣味:映画鑑賞について。

※あくまでも自分の考えなので偏見入りまくってる内容です。それをご理解の上お読みください。クレームは受け付けません。

■ 趣味

関係性が浅い人、初対面の人との上っ面会話に出てくる質問ランキング、天気の話についで堂々の第二位である『ご趣味は?』

私で言えば野球観戦になるのだが、趣味がないという人もいる。また、ないわけではないが大っぴらに言える趣味ではないと言う人もいる。それらの人が使いがちの無難な趣味といえば音楽鑑賞映画鑑賞だと思う。しかしこの二つは使い方と使いどころによっては非常に危険な趣味であると私は思っている。

■ 音楽鑑賞

私「趣味は何ですか?」
『音楽鑑賞です』
私「私もです!どのジャンルがお好きなんですか?」
『J-POPです』
私「へー!好きなアーティストさんとかいますか?」
『EXILEですね』

もし私の趣味が音楽鑑賞だったとして、話し相手からこの返答が来た時点で会話をする気がなくなる。あくまでも己の趣味の代表として持ってきている音楽鑑賞なのに、好きなアーティストがEXILE。ダサッ。ライライライジングサン。盲目の人にとってダンスの人は存在してないに等しいグループ。私の中ではタイヤマルゼンのCMぐらいダサい。もし上記会話の私の趣味である音楽鑑賞の音楽クラシックだったら、EXILEと答えた人とは永遠に交わらない平行線だ。オーケストラの前で、あのピョンピョン飛ぶおもしろダンスを踊ってるEXILEを想像してみてほしい。笑える。親がEXILEの熱狂的ファンで産まれた頃からEXILEを聴かされてきたんです!って人がいるなら話は別だが、みな今まで平等にEXILEもクラシックも聴く権利と機会があって、わざわざEXILEを選んできたわけである。私もジャニーズが好きだしジャニーズの曲を聴くのは好きだが、音楽鑑賞が趣味ですなんて口が裂けても言えない。曲だけ聴くとBUMPとRADの区別もつかない。恥ずかしい。強いて言うなら趣味:ジャニーズ鑑賞である。

■ 映画

音楽よりヤバさが上なのは映画鑑賞だと実感したいくつかの経験が私にはある。まず一つ目の経験は友人と行った街コンで隣になった男性だった。彼のスペックは税理士45歳バツ1。相当な人生経験を積んでいそうな歳上のおじさまだった。彼は映画鑑賞趣味だと言うので、私は聞いた。

私「一番好きな映画は何ですか?」
税理士「あれ、あの〜なんだっけ。…福士蒼汰と小松菜奈が出てるやつ」

時が止まった。映画鑑賞を趣味としながら自分が一番好きな作品タイトルすら言えない。しかもキャストから察するJK好み邦画臭。私よりはるかに歳上なのに、数ある映画の中からわざわざそれを選ぶセンス。ムカデ人間2と言われたほうがまだマシだった。

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映画としての評判は意外といいらしい

一番好きな映画は何ですか?」この質問に私が期待していることは、私が知らない観たことのない映画を相手は知っていて、しかもそれを一番に持ってきているところにある。どんなジャンルなのかどんな内容なのか出演俳優は誰なのか、その先をどんどん知りたくなる。知っている映画だとしても、好みが一緒だと共感トークが弾む。だから「一番好きな映画は何ですか?」と尋ねた時に『恋空』とか『スマホを落としただけなのに』という答えが返ってきたら、この人今まで生きてきてそれしか映画観たことないのかなと呆れるし引く。

これはまた別の男性の話なのだが、その人も映画が好きだと言っていた。自分からこれ観たいと私を誘ってきて、ホアキンフェニックス主演のジョーカーを一緒に観に行った。上映中、そいつは私に小声で「ごめん、電話かかってきた」と告げて、スクリーンを出て行った。うるせえ。映画観てる時に話しかけんな。上映中はスマホの電源を切るか機内モードにしておけ。と思った。5分ほどでそいつは戻ってきた。そして本編が終わってエンドロールになった。そいつは終わった!と言わんばかりに席を立とうとした。しかしまだ座ってエンドロールを観ている私を見て、同じようにエンドロールを見続けていた。映画が好きと公言しておいて、エンドールを観ることでいろんな気付き発見がある楽しみ方を今まで知らなかったのだろうか。そしてその帰り道、そいつは「前置き長かったわあの映画」と私に言った。何の前置き?と一瞬分からなかった。ジョーカーが人を殺すまでの前置き?あれはアーサーがジョーカーになるまでを描いてるんだからお前が前置きだと思ってる部分こそ本題なのだが?あれ観てそれが分かんないなら一生ソーセージパーティーでも観とけよ。映画の余韻に浸りたかったのに気分は最悪だった。そいつは『銀だこ』のことを『銀こ』と呼んでいてキモかったのでそれ以来二度と会ってない。

これもまた別の男性の話だが、そいつも自分は映画が好きだと言っていた。どんな映画が観たいか聞かれたので、今やってるのだったらコナンミナリノマドランドが観たいと答えたらコナンしか知らないと言ってきてイラっとした。どちらもオスカーにノミネートそして賞を受賞したレベルの有名な作品である。そいつはその映画トークの延長で、先日金ローで放送されていた『タイタニック』を観たことを自慢げにLINEしてきた。タイタニックね。レオ様かっこいいよね。と適当に返しといたら金曜ロードショー見てたんだと返事が来た。いや別に金ローじゃなくてもタイタニックなんて26年生きてきて何度も観たわ。むしろ映画が好きなくせに20年以上生きてきてタイタニックすら観たことがないって意味不明。ミナリもノマドランドも知らない知識量でそれらを知ってる私に映画について話をしてこようとしないでほしい。

■ バカとは付き合いたくありません

このnoteを通して私が言いたいことは、私以上に無知なやつを私は恋愛対象として見れませんよということだ。別にお友達なら何とも思わない。流石に、「あなたの家の近くで殺人事件起きてたよね」と言ったら「え、そうなの?私ニュース見ないから知らなかった」と発言した友人にはドン引きしたけど。何も知らない男性を見てかわいいと思う女性もいるだろうが、私はそうは思わないってだけの話である。

映画も音楽もそれぞれどれだけ知識が浅かろうと趣味として公言することは別にいいと思う。ただ、私の前でそれを趣味とするならば私と同等またはそれ以上にその趣味についての知識は持っていてほしいと思ってしまう。

映画や音楽の趣味にはその人が今まで生きてきた中での経験や人生の厚みが色濃く現れると私は思っている。だからこそその人の中身が少しでも分かる気がする。それなのに、タイタニックを初めて見たジョーカーを見ても意味が分からないだ、そう発言する男性の教養のなさ人としてのつまらなさに幻滅する。

しゅ‐み【趣味】
①感興をさそう状態。おもむき。あじわい。
②ものごとのあじわいを感じとる力。美的な感覚のもち方。このみ。「―がよい」
専門としてでなく、楽しみとしてする事柄。「―にピアノを弾く」
④〔哲〕カントの用語。対象を美しいと判定する美的判断力の一つ。

映画を観たことがない人はいないだろうし、映画を観ることが心の底から嫌いな人もほぼ存在しないと思う。それを趣味としていることも別にいいと思う。ただ、それを専門としてではなく、楽しみとしてする事柄なのであれば何を以って楽しみとしているのか、そこに対して人間としての魅力を示してほしい。

前述したが私の趣味は野球観戦である。好きなチームは中日ドラゴンズ。ただし浅尾や伊藤準規や岡田から入った訳ではない。だからミーハーなカープ女子は滅んでほしいし、坂本や小林が好きな巨人ファンはもっと嫌いである。あいつらは野球を観た感想が「かっこよかった」だから。

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