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Dai Miyamotoに俺はなりたいーーBLUE GIANTーー

僕は、何をするにも一生懸命になったことが無いロクデナシだ。習い事もぼちぼち。上を目指すこともなくジャンルをコロコロ変えて、それなりにやってた。

2013年。僕の大好きなJazzの漫画が発売された。
BLUE GIANT(ブルージャイアント)だ。
サックス初心者の宮本 大という少年が、Jazzに魅せられサックスを始め、河川敷やサックス教室、小さなジャズバー等の過程を踏んでいき、奮闘し、葛藤し、のし上がっていく漫画だ。

僕は宮本大になりたい。序盤は"初心者"という立場から、独学で四六時中練習し、多くの人々に認められるようになる。
僕はそんなことは出来なかった。漠然と将来やりたいことはあるものの、何も努力はしていなかった。やろうと思っても何をしたらいいのか分からない。
彼のような行動力がーと思うが、そもそも行動力とは元々持ち合わせているものではない。本人の気力だ。
ブルージャイアントという漫画と出逢って7年。夢を、やりたいことを持ち始めた僕。彼のその気力に僕は常に動かされている。


この漫画の凄いところは、Jazzという音楽が分からなくても、宮本大という主人公のおかげで、やばい!何かやらなきゃ!と突き動かされるところだ。もちろん、宮本大だけではない。天才ピアニストの雪折 (ゆきのり)にも、同郷育ちの玉田にも、その他の名脇役たちにも、心が揺れる。

宮本大の名言、【ウマくてもヘタでも感動できればいい。】的な、Jazzが分かってても分からなくても感動出来ればいい。それでJazzが好きになってくれれば嬉しいが、それは人それぞれだ。
あえて僕はここの部分に感動したなどは言わない。とりあえず見てみて、借りてみてほしい。

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では、Jazzという音楽の部分に触れようと思う。
皆さんは、Jazzにどんなイメージがあるだろうか。ゆったりとしていて、歌詞もなく、どこか難しい音楽。簡単に言うと大人な音楽。
こんな感じではないだろうか。あながち間違いではない。有名な曲はゆったりしている部分や歌詞がないJazzがメディアに取り上げられたりしているし、少し難しいかもしれない。
宮本大のJazzに興味無い友達たちも、同じような感想だった。

だが、僕も、宮本大も熱いものだという感想だ。
颯爽と手を動かすピアノもあれば、力強く吹くサックス等の管楽器、迫力満点のドラムなど、ロックに引けを取らない部分も多い。

その熱いJazzを、躍動感ある線やセリフ、明暗などの作画で表している。
知らない人は、これがJazzかぁ。
知っている人はそうそう!!!!
見たら音が聴こえてくるようなそんな作画になっている。

作中、Jazzの有名どころ、名盤と呼ばれるところはほとんど出てくる。

これをきっかけにハマっていただきたい。


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