見出し画像

人生って素敵なストーリーです!

From 愛知県 蒲郡市 山並みを見上げる自宅デスクより

おはようございます。
いつもメルマガを読んでいただき
ありがとうございます。

今日は、なんとか雨がやんでいます。
今から箱根に出発するとこです。
大自然からエネルギーチャージを
してこようと思います。

最近、東京にも行けてなくて、
都会が恋しい今日この頃です。
僕は、自然も好きだけど、東京大好き人間です。
いろんな人間がいて、夢を求めて
人のエネルギーが爆発しているところが
なんとも好きです。

20代を東京で過ごしたのですが、
たくさんのエピソードがありました。
今日は、その中でも僕の人生を語るのに
外せない新宿駅プリングルのバック事件を
お伝えしたいと思います。

想いは必ず伝わるという話です。

それは、7月梅雨のジトジトした夏でした。
僕は、右手にギターバックと傘を持ち、
左手に「白いプリングルのバック」を持っていました。

その頃、「白いプリングル」のバックがお気に入りでどこに行くにも持ち歩いていました。中身は、歌詞がいっぱい入っていました。

ロマンチックな歌から、夢を追う若者の歌、
町で強く生きていく応援歌まで、この世の中を
歌で変えるんだ!と情熱を込めて書いた歌詞ばかり
が詰め込まれたプリングルバックです。

夕方から代々木でライブハウスに出演する予定で、
東京荻窪駅から電車に乗りました。
僕の頭の中は、曲順のことでいっぱいでした。

東京の電車は、たくさんあります。
蜘蛛の巣のようになっている電車の地図の
真ん中に「中央線」という線路が走っています。

僕は、その「中央線」に乗り、荻窪駅から
新宿に向かっていました。ちょうど夕方で、
サラリーマンの帰宅時間にバッティングする
ちょい前でした。もうすぐ新宿駅です。

新宿駅に着くと、山手線に乗り換えて、
隣の代々木駅で降ります。僕の頭の中で、
今日の曲順がだいたい決まったところで
代々木駅に着きました。扉が開き、ホームに
降り立ちました。

さあ、ライブやるぞ!と思ったその時、
「あれ?プリングルのバックがない!」
僕の右手には、ギターケース、左手には
傘です。左手でプリングルを持ってないぞ!

顔面蒼白です。俺の愛しき恋人プリングルが!ない!
これから人々の心に勇気を与える曲が詰まったバックが
僕の手にない!やばい!どうしよう!?

僕は、代々木駅のホームで冷静になって
今までの行動を振り返りました。
「なるほど!」新宿駅で降りるときに網棚に
置いてきちゃったんだ。

急いで車掌さんに僕の乗っていた「中央線」の
時刻ダイヤルを調べてもらいました。
つまり、「中央線」は、三鷹と東京駅を
行ったり来たりしている電車なので、
新宿を出たのち、東京駅に行って
再び、新宿に戻ってくることを予想したのです。



「よっしゃ!待ってろ!プリングル!」


と僕は、山手線に乗り込み新宿駅に戻りました。
時刻ダイヤルで調べた「あの電車」が戻ってくる
大体の時刻を待ちました。

夕方の新宿の駅は、サラリーマンでごった返して
いました。僕は、しゃがみながら、駅のホームに
入ってくる「中央線」の網棚を見つめ続けました。

1本目が入ってきました。ありませんでした。
2本目の電車が入ってきました。大体この辺じゃないか?
というところの網棚を見つめました。ありませんでした。

3本目の電車が入ってきました。
やけに混んでいる電車でした。僕は、じっと
目を凝らして動く網棚を見つめて祈りました。

「お〜〜!!!!来た〜〜!!!」
「プリングル〜〜〜!!!!」

僕の愛する白いプリングルのバックが、
網棚の上に乗っていました。電車の扉が開きます。
「新宿〜」「新宿〜」と車掌のアナウンスが流れます。

僕は、だ〜〜っと中央線の電車の中に駆け込み、
網棚の上のプリングルのバックを掴み取り、
もう一度新宿駅のホームに降り立ちました。

プリングルのバッグとの再会です。
バッグの取っ手を強く握りしめて
2度と離さないぞ!と心の中で呟きました。


その日のライブは、熱唱でした。
僕はアコギ一本で弾き語りで座って歌うのですが、
両足の間に「白いプリングルバッグ」をはさみ、
心を込めて人生の歌を歌いました。

今でも、その白いプリングルには、
当時書いた曲の歌詞がいっぱい詰め込まれています。
たくさんの思い出とともに一緒に歩いて来た
プリングルのバックを僕は2度と離しません。

あなたも大事なものとの「縁」があると
思います。人だけでなく、モノやお店、
出会うべくして出会って伝説が生まれて行きます。

人生ってなんて素敵な物語なんでしょう。
白いプリングルのバックの中を開けて、
ノートを読んでみました。ある歌詞が出て来ました。

「時に夢敗れてても 光を忘れやしない
俺は闇に吠えながら叫び続ける狼
どんな風に吹かれてても 怯えてるヒマもない
かすり傷頬に染めて 走り続ける狼」

まさに今の僕の生き方を表現していました。
僕は、プリングルのバックを閉じて、笑いました。
僕は、僕の応援をしてたんだな(笑)

あなたもあなたの背中を応援してあげてください。
一番大事な自分という存在をプロデュースして
応援してあげよう!

きっと素晴らしい人生になります。
そして、めちゃくちゃ楽しいストーリーになります。
トゥイ〜〜!!!!


人生ピクニックスタイルのスニーカー好き
日比大介

この記事が参加している募集