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「社会は暗記科目だから頑張れる」への違和感
教育出版社で小中学生向けの学習参考書を作っていた時のこと。編集部のマネージャだった私は、シリーズの企画案を作り、それぞれの本の編集会議を統括していました。その頃に交わした、ある先生との会話がずっと心に引っかかっていて、かれこれ20年以上も考え続けています。最近になってようやくその違和感の原因が私なりに理解できました。
大学受験の間際まで、「歴史は暗記科目」と思っていた私は、全くもって歴史の勉強に
スローエデュケーション=学育(ガクイク)」のススメ
スローエデュケーションをわかりやすく説明するとすると、どうなるだろう?そんなことをツラツラと考えていて思いついたのが「学育(ガクイク)」という言葉です。学校も含め、学習環境を提供する機関は一般的に「教育機関」と呼ばれます。生徒を教師が「教え・育てる場所」だからなのでしょう。私自身、英語スクールを開校してから一生懸命に生徒たちに英語を教えてきました。それが生徒のためになる、と信じて疑っていなかったの
もっとみるスローエデュケーションは人の可能性を信じる教育
18年間、子どもたちと向き合って私が心の底から理解したこと。
それは、「人間は、誰もが、成長したい気持ちを持っている」ということ。でも、自分の成長という視点が抜け落ちてしまうことがある。言い換えると、試験で良い点を取ることが目的になってしまう。それはなぜだろう。その問いをずっと抱えながら生徒の前に立ち、親御さんと接してきました。
2006年から2024年までの18年間はその答えを探し続けた日々、と