【気まぐれエッセイ】冷たい八方美人?

中立の立場でいることは、ときに誰かの期待を裏切ることになる。とても傷付いている人にとっては、味方以外は敵だから。信頼を寄せてくれる人をがっかりさせてしまうと、やっぱり胸はチクリと痛むし、フォローしなくちゃと焦ることもある。だけど結局、私にはどうすることも出来ない。


どう捉えるかは相手の問題であって、私の課題ではないからだ。

捉え方や感じ方は人それぞれ。相手を傷付けたり怒らせたり不快にさせたりしないよう配慮することは大切だけど、最善を尽くしたら、それ以上私に出来ることは何もない。


私は、よほど親しい仲でない限り、その人がその人であるという理由だけで、全面的に一方の味方になることはない(そういう理由で味方するのは、家族や恋人くらいだ)自分なりの正義に則って、後々自分で気持ち悪くならない態度をその都度選んで人と接している。たぶん、この先もそうしていくと思う。

こんな私を、“当たり障りのない態度しかしない信用ならない奴だ” とか、“皆にいい顔をする八方美人だ” とか、“誰にも肩入れしない冷たい奴だ” と思う人もいるかもしれない。まあそう思われるなら、ちょっと寂しいけれど仕方がない。


これが私にとって、最も心地良い生き方だから。



P.S.家族や恋人なら、内輪では「あなたにも非があるよ」ということは伝えつつも、どんな状況でも絶対的に味方だけどね。

幸せな時間で人生を埋め尽くしたい私にとって書くことは、不幸を無駄にしない手段の1つ。サポートしていただいたお金は、人に聞かせるほどでもない平凡で幸せなひと時を色付けするために使わせていただきます。そしてあなたのそんなひと時の一部に私の文章を使ってもらえたら、とっても嬉しいです。