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【株式投資の小学校】⑤おすすめのETF

皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。

前回の記事では、株式投資について、さけるべき失敗を説明しました。
今日は、誰にもおすすめできるETFを紹介していきたいと思います。

①ETFとは?

おすすめできるETFを紹介する前に、「そもそもETFってなに?」という質問もあるかと思いますので、まず、ETFを説明したいと思います。

ETF(Exchange Traded Fund)はある指数(インデックス)に連動するものであり、複数の銘柄で構成されています。
皆さんも必ず聞いたことがある指数(インデックス)としては、日経平均株価やTOPIX、米国のNYダウやS&P500等があります。
つまり、日経平均株価のETFは、日経平均株価に連動しており、日経平均株価と同じ動きをしようとしています。
日経平均株価が上がったら、そのETFも上がります。
逆に、日経平均株価が下がったら、そのETFも下がります。

②ETFのメリット

 ◆分散投資できる

ETFは投資信託と同じく、1銘柄に投資するだけで分散投資できるという大きなメリットがあります。
ただ、投資信託との違いとしては、ETFは上場している投資信託なので、株式として取引できます。
そう言われても、ETF(又は投資信託)は何を示すのか、まだイメージしにくいかと思いますので、以下の図にご確認していただければと思います。

ETFと個別株式

個別株式の場合は、A社の株を買うと、A社にしか投資できないことになります。
一方、あるETFを買う場合は、複数の会社に分散投資することになります。
つまり、A社にも投資しますが、B社、C社、D社、E社等、複数の企業に同時に投資できます。
つまり、株価の変動がよみやすくなりますので、投資のリスクを低減できます。

 ◆いつでも売買できる

ETFは上場していますので、株式と同じ取引できます。
つまり、いつでも買うこともできますし、いつでも売ることもできます。

 ◆少額で投資できる

日本の個別株式に投資する場合は、株価は1000円だったとしても、100株単位でしか購入できませんので、少なくも10万円を投資しなければなりません。
初心者の方にとっては、中々ハードルが高いですね。
一方、ETFの場合は、1株単位で購入できるものが多いので、手軽に少額で投資できます。

 ◆様々な分野に投資できる

日本でも、日本株式のETFだけではなくて、外国(米国、中国など)の株式、債券(国債、社債)、REIT(不動産)、コモディティ(金、プラチナ)などのETFもありますので、色んな分野に手軽に投資できます。
ETFの多様化を図ることで、更に投資のリスクを下げることができます。

③ETFを選ぶ際に確認すべきこと

色な分野で、たくさんのETFがあって、選択肢が豊富だとは言っても、どんなETFを買ってもいいというわけではありません。
なので、ETFを購入する際に、ここで確認すべきことを説明します。

 ◆信託報酬

信託報酬は、そのETFを管理・運営するための費用になります。
ETFにもよりますが、一般的には信託報酬は年間0.2%~1%程度です。
信託報酬は、毎年このETFを持つだけでかかるコストになりますので、もちろん安い方が良いです。

また、同じ指数のETFでも、信託報酬が異なる可能性が十分ありますので、必ず購入する前に信託報酬を確認するようにしてください。
例えば、銘柄1547と銘柄1655は両方ともS&P500に連動するETFですが、1547の信託報酬は0.16%で、1655の信託報酬は0.0825%です。
つまり、同じ指数に連動しているのに、1547を持つ費用は、1655の倍になります。

 ◆トラッキングエラー(乖離率:かいりりつ)

トラッキングエラー(乖離率)は、ETFの値動きと連動しようとしている指数の値動きとの差を示すものになります。
つまり、実際の指数よりは、このETFはどこまで正確なのかを示す数字になります。
指数に完璧に連動するETFは、残念ながら、ありません。
組入銘柄の売買費用やタイミング、信託報酬や売買委託手数料など、様々な要因で、このETFと連動する指数がずれてしまいます。
この乖離率は基本的には株式の情報として公開されていますので、ETFを購入する前に必ず乖離率を確認するようにしてください。
もちろん、ETFの乖離率が低い方がよいです。
せっかくS&P500に連動するETFに投資したのに、全然違う値動きしていたら、困りますね。

 ◆流動性(売買代金や売買高等)

ETFは株式と同じ取引できますので、基本的には買いたい時に買えて、売りたい時に売れますが、そのETFの出来高が少ない場合は、そう簡単に売買できない可能性もあります。
なので、ETFの流動性(出来高や売買代金など)も確認するようにしてください。
もちろん、出来高や売買代金が多いETFの方が良いです。

④おすすめのETF

いよいよ、どんなETFを買えばいいのか、説明していきたいと思います。
なう、ETFは分散投資ですが、先ほど説明した通り、ETFの中にも分散投資を行うことで、更に投資リスクを下げることができますので、できるだけ複数のETFに投資するようにしてください。
つまり、日本(日経平均株価やTOPIX)を示すETFだけではなくて、米国、新興国、また全世界を示すETFに投資することが望ましいです。
特に、今後どこの国が成長していくのか、わかりませんので、世界全面的にカバーすると良いです。
ここで紹介するのは、株式のETFですが、次回の記事では、適切な投資ポートフォリオを構成するにあたって、他の分野のETFやそれ以外の投資を紹介していきます。

 ◆日本円で購入できるETF

色な指数に連動するETFは東証でも購入することができますので、日本円で買えるおすすめのETFを紹介します。

ETF_日本円

 ◆米国ドルで購入できるETF

日本円でETFを買うと、どうしても為替の影響も受けてしまいます。
ただ、外貨で投資することで、為替における差益も得られることもありますので、外貨での投資もあっても良いかと思います。
例えば、米ドルで投資して、その投資の価格が変動しなくても、1ドル=100円から1ドル=110円になった場合は、その投資は10%の利益が出ることになります。
もちろん、逆のパターンもありえますので、外貨で投資する場合は、売却のタイミングを特に気を付ける必要があります。
今回は米ドルで購入できる米国のETFを紹介しますが、複数の外貨のETFを持つとよいです。
いつものことですが、投資を多様化するほど、リスクが低くなりますので、おすすめです。

株式ETF_米ドル

⑤ETFの売買のタイミング

ETFへの投資(インデックス投資)は基本的には長期間投資なので、10年間・20年間のスパンで考えるべきです。
短期でETFを売買するのは、根本的には間違っています。
ETFはリスクの低い投資であり、長期間にわたって成長していくインデックスに連動するものなので、購入するタイミングは「今」です。
「もうちょっと待ったら下がるかも」とか、これは短期の個別株式への投資のやり方です。
ETFを購入した後に、そのまま長く持ちます。
売却するタイミングは10年後、20年後、またはそれ以上の期間になります。
インデックス投資は、老後の生活のために、自分の資産を増やしていくための投資方法です。
つまり、「今」投資できるお金をETFに投資して、「毎月」コツコツと投資していくのは、基本のやり方です。
ただ、「今」買うとは言っても、一括にお金を投資するのではなくて、段階的に投資していった方が安心です。
例えば、今10万円を投資できるとすれば、10日間をかけて一日1万円を投資した方が、リスクも下がります。

・まとめ

今日はETFについて説明してきました。
ETFは上場している投資信託であり、1銘柄を購入することで、安く分散投資できるのは一番のメリットです。
日本の株式だけではなくて、外国の株式、債券、不動産、商品などのETFもありますので、ETFの中でも分散投資することで、さらに投資のリスクを下げることができます。
最後に、誰にもおすすめできるETFも紹介しました:S&P500、全世界、新興国などに連動するETFを購入すれば、長期間で見れば、お金が増えていく可能性が比較的に高いですので、安心して投資できるかと思います。

毎月コツコツとETFに投資すると良いですが、自分で購入する必要があり、少し手間がかかりますので、次回の記事では、つみたてNISAを使って、自動的に投資信託を定期購入できる仕組みを紹介していきますので、引き続き、よろしくお願いします!

2020年11月16日
投資家Cuber

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