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【第6話】 目指せ! 淡路島一周①

こんにちは、旅する自転車です。
今回はついに淡路島へやって来ました!

淡路島は瀬戸内海の東端に浮かぶ島で、主要4島、沖縄島を除くと離島としては人口一位。島の海岸線200㎞、道路は一周150㎞で、琵琶湖一周の“ビワイチ”と並び“アワイチ”がサイクリストが達に親しまれている。淡路島を一周しながら、素敵な景色を探してみようと思います。

大阪を飛び出し西に浮かぶ「国産みの島」へ

さっそく淡路島へ上陸!

さっそくとは言ったものの、島への玄関口となる明石に着いたときにはすでに13時30分。実はこの日は体調が優れなく、朝目が覚めた後も起き上がれず、時間がたてば良くなるだろうと二度寝を繰り返しているうちにこんな時間になってしまいました。おかげで出発できるくらいには回復。大阪からJRで40分弱、明石駅へ。駅を降り650mほど走り、住宅街を抜けると船乗り場があります。「淡路ジェノバライン」、淡路島と明石を結ぶ高速船です。岩屋港までまでたったの13分。明石海峡大橋をくぐればもう到着です。

明石駅前はだいぶ栄えている。ここを出発し、港を目指して潮の匂いのする方へ
淡路ジェノバライン明石港。地元利用者にとって重要な交通拠点
船の中が駐輪場のようになっており、自転車を固定できる
あっという間に岩屋港へ到着
島に着いた頃にはもう14時になっていた。ターミナル内にある食事処で島のサワラとしらすをのせた丼をいただく

“アワイチ”達成を目指して

岩屋港を走り出し、ここから“アワイチ”がスタート。まるで南国のリゾートを思わせるようなゆったりとした道路がしばらく続く。道の駅で休憩を挟みつつ淡路市の中心街を通過すると、いよいよ離島らしい雰囲気が漂ってきた。海岸線に沿った曲がりくねった平坦な道を進むと、次の街・洲本市へ。つい先ほどまでのローカルな色は消え、離島とは思えない栄えた市街が広がっていた。今日の宿は、もう少し先にある海辺の小さな民宿。体調も悪かったこともあり、18時には到着し倒れるように爆睡した。

車幅も広く、ドライバー・サイクリスト双方に安心の良道
市街地を抜けると穏やかな瀬戸内海のブルーの水面が視界いっぱいに広がる
洲本市街にはイオンモールがあったりと、本土とあまり変わらない
民宿の部屋の窓から海が一望できる。まだ日が明るいうちに就寝

淡路島の朝は早い

2日目は4時起床。当時は非常にストイックなチャリ旅を目指していて、少しでも長い時間走れるよう、日の出とともに起き日没とともに寝るようなスケジュールを組んでいた。7月初旬ということもあり、目覚めた頃にはすでに空はうっすらと明るみ始めていた。ぐっすり寝たおかげで体調は全回復。民宿は小さな漁港近くにあり、道路沿いに数軒小さな民家が並んでいたが、当然こんな時間に外を出歩いている人間なんていなかった。すぐに小さな山を登ることに。洲本市から南北端をまわり南あわじ市へ至るこの道は、南淡路水仙ラインと名付けられている。山を越えると島南部の平坦な道へ出た。海岸線の際まで断崖が迫り、山と海以外には何もないという道が延びている。5時30分頃、ついにご来光。穏やかな朝日が、誰もいない一本道をひとりぼっちで走る自分を優しく包み込んだ。

早朝の港。水の音だけが聞こえる
山を登っていると、野生の小鹿と遭遇した
後ろを振り返ると、東の空から太陽が登り始め、周りは金色に包まれていた
5時30分頃になると気温が上がったためか、朝霧で視界が遮られるように
玉ねぎを吊るした「玉ねぎ小屋」や淡路島の名物らしい
夏を感じさせる青々とした水田が広がる阿万西町の集落

再び山を越え阿万西町の集落へ、さらにもうひと山越えると福良の町へたどり着いた。湿気のせいか空は曇ってしまったが、天気予報によれば今日の天気は快晴だそう。青空を信じて、淡路島イチの絶景名所へ。第7話へと続く…。

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