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試験に絶対出ない「生産量ランキング」

 社会科の地理分野では、農産物などの生産量ランキングがよく出題されますね。リンゴなら生産量1位は青森県、みかんなら和歌山県が1位です。

 2021年のみかんの生産は、和歌山県がシェア19.7%、愛媛県が17.1%、静岡県が13.3%となっています(農林水産省「作物調査(果樹)」)。普通はこのようにシェアがばらけるものです。

 しかし、作物によっては強烈な偏り方をすることもあります。以下、「食品データ館」様からのデータです。

 例えば、にんにくの生産量1位はどこかご存知でしょうか。実は青森県が7割近い66.8%(2019年)ものシェアをしめています。

 薬味として使われる「みょうが」は、高知県が1位で、90.7%が実に高知県産です。2位は奈良県(2.6%)、3位は秋田県(2.2%)ですが、2位以下を示す意味はあまりなさそうに見えます。

 果物の「かぼす」は、大分県が圧倒的な1位で、98.5%のシェアを誇ります。

 また、ライムの生産量1位は愛媛県で、97.1%の全国シェアを持ちます。

 試験の役には立たない無駄知識ですが、食べ物の産地を調べると意外な発見があるものです。

 

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