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歴史本書評

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2022年10月の記事一覧

【書評】柴裕之『徳川家康 境界の領主から天下人へ』(平凡社)

【書評】柴裕之『徳川家康 境界の領主から天下人へ』(平凡社)

 来年の大河ドラマの主人公である徳川家康。創作の中では、「人質から天下人になった苦労人」「信長や秀吉に信頼された律儀者」「豊臣家を滅ぼした陰険な狸親父」など、一定のパターンで描かれているようです。

 しかし、近年の研究の進展により、古い家康像は書き換えられています。2017年刊行の本書も、そうした成果の一つといえるでしょう。

「境界の領主」としての徳川家康 本書の副題で、繰り返し出てくるキーワ

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