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コラムなど

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自由律俳句や現代詩、雑感など
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#エッセイ

残酷の愉しみ

大相撲、高校野球、プロレス――この三つが日本の誇るべきエンターテインメントだと思います。共通する点はなにか。「残酷」「バイオレンス」「いいかげんさ」ではないでしょうか。大男が血を流しながらぶつかり合い、死に至ることもある。同じ高校生なのに結果は十数点も点差がつく。行司、審判、レフリーは頼りない(プロレスの場合はレフリーもレスラーですから、ちょっと違いますけど)。スポーツの枠を超えて楽しませてくれま

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釣る少年

 小学生のころ、近所に水門があった。←のように三本の用水路が合流するところをせき止めていた。狭い道沿いだった。流れはゆるやかで、水門の全開は見たことがない。下の方はわずかに開いているようだが、だいたい水門の前は幅10メートルほどの水たまりになっていた。晩春から秋のはじめにかけ、大人も子どもも集まり釣りをしていた。釣り堀のようだった。僕たち兄弟もそうだった。あまり釣れた記憶はない。

 弟の一学年上

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書けないね

はやくも2017年の1月、終わりましたね。暦の上では春ですよ。

ツイッターでは、ぽろぽろ自由律俳句を出していたのですが、ペースは落ちてます。正直、書けません。スランプ(質ではなく量)はないと思っていたんですけどね。やっぱり自分のスタイルは、躁状態じゃなくちゃだめなようです。すごく疲れるんですよ、躁状態って。だから何句か作ったら、当分は作れなくなる。いやになってくる。もうやめようか、と考えたことも

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なつかしいな~

数年前、有季定型俳句や現代詩を書いていたころ、作品はmixiに載せていました。 このころから体調はよくなかったのですが、振り返ってみてみると、自分でも「よくこれだけ書いたな」と感心しました。 

映画(DVDだけど)も一か月で30本は見ているんですよね。そのことも備忘録として残っています。 

正直、いま俳句を作るのがきついんですよ。頭打ちということじゃなくて、精神的にきついな、と感じることが多い

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マイ・フェイバリット・シングス① UMAについて

よく本がなくなります。貸したら返ってこなかったり、親に捨てられたり、とがっかりすることが大半ですが、本当に消えてしまうように見つからなくなった本も多いです。探しても見つかりません。

そんなときはこう思います。「本は共食いするのだ」。毎日新聞のコラム「余禄」に「ソックスが片方なくなるのは、共食いするからだ」という文章(の引用。たぶん…)が記憶に残っているからです。 

前置きが長くなりました。しょ

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