20数年ぶりにファンレターを…書けなかった話。

恥ずかしさのあまり、書いておいて
読まないで
と、
読んで
がせめぎ合ってます…(^^;


私は、小学生の時に読んだ作品のファンレターを今更ながら書こうと思った。

それは、この投稿の後にいただいたコメントに、今ファンレターをもらっても、作者の方が嬉しいと思うと背中を押していただいたからである。

私はさっそく、愛蔵版を大人買いして再読した。
(第1刷を持っているが、事情があって巻がとんでいる)

すごくおもしろかった!
ページを捲る手が止まらなかった!
結末を知っているはずなのに、ドキドキワクワクし、この先どうなるのか知りたくなった。
長編なのに、1日で一気に読み終え、興奮が冷めやらなかった。


今の時代、ご本人がTwitterをやってらっしゃるので、いくらでもDMが送れる。

しかし、これは子どもの頃の私が書くファンレター。
(あの頃はスマホもTwitterもなかった。)

なので便箋も、切手も用意した。

…でも、書けなかった。

今は、子どものやっていることを止めて、寝なさいという母も地元におり、今住んでいる私の家にはいない。

子どもも、一人で遊んでくれる時間も増えた。

書けるじゃない。





…でも、書けなかった。


言い訳をさせてほしい。


なんで書けなかったのか。

それは、子どもの頃のあの時の気持ちで描きたかったから。

でも読み返した後、あの頃と全然ちがう感想になった。
そして、すぐにはあの時の感情を思い出せなかった。

それに書くならば、失礼のないようきちんと書かねば
という完璧主義もジャマをした。

(別に、私が書いても書かなくても、たくさんあるであろうファンレターの一部だし、今これを読んでくださっている方にとっては、好きにしたら
?レベルの話である)

あと、作者の方にちょっとこっそり憧れていたい気持ちもあり。
(推しに、認知されたくない的な…)

うちの母は、祖父が大学教授だったこともあってか、いわゆる教育ママだった。
(祖父は、テーブルの下にペンと紙をいくつも用意し、常に勉強していた)

ゲームも漫画も基本的に禁止!
テレビは、公共放送のみ。
アニメは、教育要素の強いものはOKだけど、お下品ギャグものとかは、みせてもらえなかった。

お小遣いでコツコツ貯めて買った漫画も、成績が下がると、コツゼンと消える。
何度抗議し、古紙置き場から取り戻したことだろうか…

自分の一番大事に捨てるしているものを勝手に捨てられるのは、とてもツラい。
自分の子どもには絶対しないと思っていることの1つである。

そして、コレは言える!
禁止されると、人は余計に執着するのだ!!
(断言)

勉強すると言っては図書館で漫画を読み
(1ミリも勉強してない。成績も上がりゃしない。)
本屋や古本屋で、3時間とか4時間とか立ち読みしてた…
(ごめんなさい)

描いたイラストは、母にけなされて捨てられるし
(なので、小さい頃の私のイラストは実家のどこにも残ってない)

自作の小説は、勝手に漢字の赤ペン添削をされていた。
(当然、続きを書く気持ちは、泡沫もなく消える。)

高校生の時に描いた、長編小説もバックアップとらないまま、全て消去されたので残っていない。

…体力、気力が充実しているあの時しかかけなかったものが惜しい。




これだけ強い逆境だと、20歳近くになって同級生に、私の小学生みたいなイラストを見られて
「これは、恥ずかしい!」
と絶叫されても、イラストを描くのを中毒のように辞めない大人になるのだ⭐︎

(同級生にとっては、もう小さい頃に卒業したものという認識だったんだろう…。認識は人それぞれ。)


…そして、今。


そうこうしているうちに、
子どもが産まれ、バタバタな日々が始まった。

今も絶賛続行中だけど、お昼寝中などにこの文章を書く位の時間は持てるようになってきた。

以下は、ファンレターを書こうとして、書いた文章である。

漫画の主人公は、真っ直ぐでとても眩しく見えた…!
そして大好き!!

実は、当時好きだった男の子に、主人公の真っ直ぐな気性が似ていたのもあって、ドキドキして読んでいました。

ヒロインはうらやましいと思ってたけど、同時に敵わないと思っていました。
控えめに主人公に恋する、ヒロインの友達に共感していました。

あと、主人公の母が偉大で私あんな風になれないと…。でも、強く憧れます。


今の私の感想である。
あの頃とまったく同じ感想は、もう書けない。

私が出来ることは、憧れのあの作家さんの新作を読み、大人の私として感想を書かせていただくことである。






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