杜ノ利舎(もりのとしや)

長らく組織に属して働くものの、効率、結果優先の営みは地球にインパクトを与え続けていまし…

杜ノ利舎(もりのとしや)

長らく組織に属して働くものの、効率、結果優先の営みは地球にインパクトを与え続けていました。 今更ですが、脱サラして「持続可能な暮らし」に挑む人々を取材、シェアしていく事で、自身の暮らしを見直し、そこに価値を感じる人々を応援する事につなげられたらと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

としやんが行く「持続可能な暮らしに挑む人々」:探訪記

2023年の年明けから始めた活動で、まだ駆け出しですが、「持続可能な暮らしに挑む人々」:探訪記 を取りまとめて行く予定です。2023年の3月現在、1月に行なった1軒目の取材記事を書き上げ現在校正中、2軒目の取材は3月初めに行なっており、こちらはただいま文字起こし中となっています。 記事の掲載、更新には時間を要してますが、一つづつ書き溜めて行きたいと思っています。気長にお付き合いください。

    • 初めての本格トレッキングはヒマラヤ街道 4

      カトマンズからルクラへ前日にパッキングを済ませた我々は、朝食を済ませたのち、スーツケースをザックに変えて、空港に向かう。 いよいよ待ちに待ったトレッキングが始まる。空港ではまず、搭乗前の荷物の検量、事前に測って積め込んであるとはいえ、結構ギリギリを攻めてパッキングしていたから、測量機の誤差でアウトになるんじゃないかとか、終わってみるまではドキドキもの。無事に済ませて待合室へ。 流行る気持ちとは異なり、ルクラ行きの飛行機はなかなか来ない。 というのも、国内線の発着は、国際線が

      • 初めての本格トレッキングはヒマラヤ街道 3

        カオスの街:カトマンズ(カトマンドゥ)昨夜が遅かったこともあり、この日の朝は少しゆっくりめに起床、午前中はカトマンズ市街観光、「地球の歩き方」は買ったものの、出発直前まで慌ただしく、事前に読み込んで調べる時間はほとんど取れてなく、結局は仲間の跡をついていくようにしてホテルを出る。 ここは標高1,400m、人口144.2万人(2020年現在)高地順応というにはまだ低地、今回の旅のゴールは標高5,360m(ロング組:お土産に買った帽子には5,380mと刻まれていた)のゴーキョ・

        • 初めての本格トレッキングはヒマラヤ街道 2

          憧れのネパールへセントレアを出発後、韓国は仁川(インチョン)空港を経由、人生初のネパール、カトマンズ空港に到着したのは11月17日の午後9時過ぎでした。 最初に行うのは言わずと知れた入国手続きです。 今回このツアーを企画してくれた隊長が、事前に用意してくれた入国審査の書類を提出し、スムーズに入国審査を終えるはず、だったのですが…。 受付で書類不備が発覚、やむを得ずその場で一人づつ空港内に貼られた手順書を見ながら、個々に審査対応、なんとか無事に終えると次は携帯のeSIM対応

        • 固定された記事

        としやんが行く「持続可能な暮らしに挑む人々」:探訪記

          初めての本格トレッキングはヒマラヤ街道

          きっかけは写真展巡ってきたチャンス: 「持続可能な暮らしに挑む人々、探訪記」は勝手ながらしばし、お休みとさせていただきます。 代わりに、最近、自身に起きたいろんなことを整理するという意味も含めて、この場に書き留めておこうと思います。 今回の体験は、まだ、完全に消化しきれてないようにも思いますが、湧き上がる自分の気持ちに素直に寄り添うチャレンジに、お付き合いくださいませ。 今年11月中旬、未だ秋色に染まりきれないこの時期、富士山にも登ったことのない自分が、日本各地の山を歩い

          初めての本格トレッキングはヒマラヤ街道

          コラム:「暮らしを創る」の考察:

           今年になって取材を3件、その中で、皆が異口同音に口にしていたのが暮らしを創る」でした。 「暮らしを創る」ってどういうことなのでしょう? そして、昨年、改めてパーマカルチャーデザインコースを受講し直しましたが、そこでは「消費者ではなく、生産者になれ」という言葉もいただき、これもまた、どういうことなのだろうと考えさせられています。 自然界における森の営みとは、生産者→消費者→分解者→生産者…という循環だと言われています。 生産者は光合成による酸素の供給や、蜜の供給、果実の供

          コラム:「暮らしを創る」の考察:

          最初の一歩を踏み出そう

          <持続可能な暮らしを可能にさせるコツ!?、最後にのぶさんから頂いた言葉には、大切なメッセージが詰まっています。> のぶさん曰く:「自分で全部作るから失敗もあるけど、失敗したらそこから学んで直していけばいいんだ。壊れて修理が必要になっても自分で直せばいいだけの話だからね。僕たちが目指しているのは太陽光や雨水、地球からいただいたものを上手に利用させてもらって、それをまた大地に返す循環する暮らし。それを永続させるためにはやりたい事がいっぱいあって忙しいけど、日々暮らしを作っていく

          最初の一歩を踏み出そう

          回想

          42,000kmに及ぶロングトレイルを経て、ブロックスの地で開催の人生を変えるパーマカルチャーツアーに参加されたのぶさん、そこで暮らす日本人女性:ユリコさんの思い、等、いろんなこと心を揺さぶられ続け、ツアーはいよいよ最終日を迎えます。 ◎のぶさんの話3: ブロックスでの最終日、5日間お世話になった感謝をこめてツアー参加者が日本料理を作ってもてなしたのね。その時、ユリコが僕に「日本に帰ったら何をするの?」と聞いてきて、僕は「小さくてもいいから、何年かかってもいいから、こうい

          人生を変えた瞬間:ブロックスでの出会い

           人は生きている間に様々な体験をします。時には、それまで自分の信じてきた事が、大きくくつがえさたり、後の人生に重大な影響を与える出会いがあったり…、私たちは、それを人生の転機と呼んだりします。 環境破壊の波に抗うことに、一度はあきらめの気持ちすら抱いていたのぶさんでしたが、彼にも人生の転機が訪れます。 「人生が変わる[1]パーマカルチャーツアー」への参加 ◎のぶさんの話2: 物作りが好きで、シェアハウスに暮らしていた頃には[2]アースオーブンを作ったり、野菜を育てていま

          人生を変えた瞬間:ブロックスでの出会い

          コラム:汗の力

           今日は「自給自足の暮らしに挑む人々」の投稿は一旦お休みにして、自身の暮らしについて、少し触れてみたいと思います。 30年ほど前に建てた我が家は、数年前に亡くなったけど、大工だった父親が、私たちのために腕を奮って建ててくれた木造家屋です。 寒さの厳しい2月頃に基礎工事を始め、庭に親父が寝泊まりできる小さな小屋を建てることから始め、一人でコツコツと時間を掛けて築いてくれたものです。 電気屋、板金屋といろんな人が出入りし、確実に組み上がってはいくものの、大工は親父ひとり、その

          便利さってなんだろう?

           渓さんの目指す理想の暮らしに欠かせないパートナーの存在、のぶさんがいよいよ登場です。都会でプロカメラマンに従事する暮らしから、今の暮らしに至るまでにいったい何があったのか? 少しづつ紐解いていきます。 「豊かな暮らし」と「便利さ」 の関係?◎のぶさんの話: 「豊かな暮らし」を考える時に大事なのは「便利」とは何かって事だよね。 ここでの暮らしは、つながりが見える。都会での暮らしは、スイッチ一つで成り立ってしまうけど、それだと電気や水がどこからやってきて、僕らが排出したも

          便利さってなんだろう?

          「暮らしを創る」への誘い(いざない)

          「生きていく力」を求めて、デンマークに渡った渓さん、とは言え、人はすぐには変われない、それでも踏み出した一歩はゆっくり時間を掛けて、見えない何かを突き動かしていきます。 ◎渓さんの道程:  言葉もできないけど、別にいいやみたいな感じで日本を飛び出した。満を持して移った先はデンマーク、出会ったのは環境負荷の少ない持続可能な暮らしを追求する[1]エコビレッジというコミュニティでした。 そこでは人々が関わり合いながら、自分たちの暮らしを創っていました。住人は、大人から子供まで

          「暮らしを創る」への誘い(いざない)

          生きていく力を身につけたい:

          「くらしのね」の営みは、のぶさんの祖父母がかつて暮らしていた土地に生活拠点を移すところから始まります。  とはいえ、快適な住まい空間があっての始まりではなく、辺り一面を覆う竹藪を切り開き、伐った竹を利用したデッキの上でテント生活をするところからのスタート。子供の誕生とともに、必要なものを加えたり、修正したりと、正に暮らしを創ることからの始まりです。  普通に考えると結構チャレンジングな取り組みですが、どうしたらそんな風に取り組めるのか?のぶさん、渓さんの生き様をかいつまんでで

          生きていく力を身につけたい:

          初取材:(2023/01/09-01/11)

          岡山県津山市に住む「くらしのね」さんを訪ねる 2023年1月9日(月):成人の日、年が明けて1週間ほどが過ぎ、まだ新年の余韻がさめやらぬこの時期、翌日から始まる取材に備えて、現地の空気に少しでも体を慣らしておこうと、前日に岡山入りをしました。  1月10日(火):昼食を済ませて午後の1時少し前、「くらしのね」に到着、最初に出迎えてくれたのはここの主の、のぶさん、自宅母屋に隣接する屋外の作業場、冬にもかかわらず昼の日差しに溢れた暖かいスペース。 彼はそこで壊れた自作の床下暖房

          初取材:(2023/01/09-01/11)

          初めに…

          ◎きっかけ:これからの暮らしを考える----------------- 環境問題が取り沙汰される機会が増え、生き方・暮らし方を見直したい、そんな人が少しずつではありますが、昨今増えて来ているように思います。 一方で実際には、何から始めればいいのかわからなかったり、新たな営みに不安を抱いていて、なかなか最初の一歩を踏み出せない、と言った人たちも多いのが実情ではないでしょうか? 実は、私もそのような人の一人であり、その意味では、これは私自身のための試みと言っても過言ではありま