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コラム:「暮らしを創る」の考察:

 今年になって取材を3件、その中で、皆が異口同音に口にしていたのが暮らしを創る」でした。
「暮らしを創る」ってどういうことなのでしょう?

そして、昨年、改めてパーマカルチャーデザインコースを受講し直しましたが、そこでは「消費者ではなく、生産者になれ」という言葉もいただき、これもまた、どういうことなのだろうと考えさせられています。

自然界における森の営みとは、生産者→消費者→分解者→生産者…という循環だと言われています。
生産者は光合成による酸素の供給や、蜜の供給、果実の供給をする植物たち、消費者は酸素を吸って生きている生物、蜜を吸ったり、果実を食べたり、そこに集うものを食する生き物たち、そして、彼らの排泄するものや、いつか命がつきて土に変えったものを分解する生き物たち、それはやがて植物が育つ大切な栄養となって命が循環していきます。

赤く彩りを添えて散ったクスの葉も、やがて土に返っていきます

言葉を変えると消費者は「搾取するもの」と言えるのかもしれません。そして、私たち人間の過ちは搾取したあと、自然に返さずにゴミとして、廃棄してしまうことにあるのかもしれません。要は搾取し続けて自然へのフィードバックを生まないから、搾取され続けたものはやがて痩せ細って消滅していくしかない、そんな生き方をしているということなのではないでしょうか?

その意味からすれば、生産者になることは、搾取し続けることをやめて、命の循環に役立つ何かを生み出す立ち位置に帰りなさい、ということが、「消費者ではなく、生産者になれ」という意味と捉えて良いのかと思います。

そして「暮らしを創る」について最近思うのは、自分の暮らしに必要なもの、食料、道具、住まい、衣料等、そういったものを、自らの汗を流して作っていく生き方なのかなぁっと感じています。
もちろん、最初から一度に全部はできませんから、一つづつ、出来ることを積み上げていくことで、時間をかけて作り上げていけばいいのだと思います。そうすることの行動自体が生産者になることにも繋がっていくのではないのでしょうか?

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さて、2件目の取材記事アップを企てていますが、それまでには、今少しお時間をいただくことになりそうです。水面下で作業を進めて参りますので、今後も気長にお付き合いください。


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