見出し画像

初めての本格トレッキングはヒマラヤ街道 3

カオスの街:カトマンズ(カトマンドゥ)

昨夜が遅かったこともあり、この日の朝は少しゆっくりめに起床、午前中はカトマンズ市街観光、「地球の歩き方」は買ったものの、出発直前まで慌ただしく、事前に読み込んで調べる時間はほとんど取れてなく、結局は仲間の跡をついていくようにしてホテルを出る。

ここは標高1,400m、人口144.2万人(2020年現在)高地順応というにはまだ低地、今回の旅のゴールは標高5,360m(ロング組:お土産に買った帽子には5,380mと刻まれていた)のゴーキョ・ピーク。

まだ見ぬ果ての先には一体どんな風景が待っているのだろう?
はやる気持ちを抑えて、朝の市街を仲間と散策、通りのすぐ脇でお店を広げる人々、その隣では静かに神に祈りを捧げている人、荷物を運ぶ動物や、家から出てきた鶏、気づけば満面の笑みを浮かべて、すぐ隣に寄り添い歩き、手をつないでくる物乞いの人、人混みとバイクや車の騒音、路肩で少し古くなった油の匂いを漂わせながら、ドーナッツをあげているおばちゃん、無造作に絡みまくる電線、なんでもありの雑踏、全てがカオス(混沌)に包まれている街。
古いものと新しいものが混じり合い、融合して街の風景を作っている。

絡み合う電線、どうしたらこうなるのか?

信仰の国であり、様々な民族が暮らす多民族国家、平均月収はおよそ4万円(2023年8月現在:https://skilled-worker.jp/kaigo/kaigo-column/p463/より)ほど、物価も安く、お米1kgは60円〜100円ほどで買え、月5万もあれば十分に裕福な暮らしが営めるというが、国土の大半を丘陵地帯、山岳地帯を占めるこの国では雇用機会が少なく、自然災害も多く、厳しい家計を支えるために学校に継続して通えない人たちも多く暮らしていると言われている。

道路脇の祭壇には沢山の蝋燭に火が灯され、祈りを捧げる場となっている

そんなネパールにおける首都カトマンズを垣間のぞいて歩き、午後には1日遅れで日本を出立したショート組と合流、夕刻には明日からのトレッキングに向けて、ガイドさん、ポーターさん達と初顔合わせ

ホテルの部屋に戻ってからはスーツケースで持ち込んだ荷物から、必要なものをザックに詰め直す作業
トレッキングのスタート地点、ルクラに向かうために、国内線の飛行機に乗るが、それには持ち込む荷物の重量制限がある。
預け荷物は一人10kgまで、機内持ち込み荷物は5kgまで。この先2週間近くのトレッキングに必要なものを最低限に絞り、何とか制限範囲に納めるためにやらなければいけない作業で、この旅における通過儀礼のようなものだ。

カトマンズの街並みを見上げる筆者

体調を保ちつつ最後まで歩き切れるのか、高山病にかからずいけるのか、荷物に不足はないか、どんな道のりなんだろう、不安を数えたらきりがない
ここまで来たら、一瞬一瞬を楽しみながら、行くしかない

そんな風に気持ちの切り替えをしながら、ロング組、ショート組と明日からのトレッキングに向けて祝杯をあげ、カトマンズの夜を満喫しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?