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「暮らしを創る」への誘い(いざない)

「生きていく力」を求めて、デンマークに渡った渓さん、とは言え、人はすぐには変われない、それでも踏み出した一歩はゆっくり時間を掛けて、見えない何かを突き動かしていきます。

◎渓さんの道程:

 言葉もできないけど、別にいいやみたいな感じで日本を飛び出した。満を持して移った先はデンマーク、出会ったのは環境負荷の少ない持続可能な暮らしを追求する[1]エコビレッジというコミュニティでした。

そこでは人々が関わり合いながら、自分たちの暮らしを創っていました。住人は、大人から子供まで合わせて120人くらいでしょうか。
全部で3つのワーキンググループがあり、畑で野菜とか食物を育てる畑グループ、みんなの食事を作るキッチングループ、そして、自分たちで建物等を修復するビルディンググループから構成されています。

私はビルディンググループに入って建物修復とかしていたのですが、なんというか、それで社会が、暮らしが回っていく感じがとてもいいなぁっと思って、体験そのものも面白かったけど、出会った人々も素敵だったし、やっぱり、こういう方向に行きたい、暮らしを作っていくっていいなぁって心から思いました。

「生きるため、暮らすため」に働き、お金もみんなでシェアするような大きなコミュニティで、サスティナブルな生き方をしていて、その取り組みにとても魅了されたのです。そして知れば知るほど、自分も「暮らしを創る」生き方を実践していきたいと強く感じました。

テラ君と昼食準備中の渓さん:作業小屋のひだまりの中で

日本に帰ってからも迷いながらですが、エコビレッジでの体験をもとに、同じ志向の人たちと暮らしをつくっていけたらと頭の中で願いながら、理想ばかりを追い続けていました。

誰かがやってくれないかなぁ、未来のパートナーがやってくれて、一緒に暮らしをつくっていけたらいいな、と憧れを抱き続けながらも、当時の私は何も行動できていなかったんです。


<ジレンマを抱えながらも夢見る渓さん、生きる力を求める旅は「暮らしを創る」ことへ導かれ、やがて理想のパートナー、のぶさんと出会い、ゆっくりと時間をかけて夢を現実につなげていきます。>


[1] エコビレッジ:持続可能な暮らしの営みを目指すコミュニティ

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