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不登校×失業=最高の療育?

分かりやすいタイトルにしてみました。

都内のうちの自治体でも、六月一日より学校が再開しています。最初は分散登校という形をとっていますが、いずれにしても娘ちゃんは「行かない」と目もくれない感じです。入学式の翌日から休校になって、約二か月ぶりの再開。その間も二回か三回登校日があったんですが、娘ちゃんはそのときも行きませんでした。

入学式の前日に見学という形で親子三人で学校に行って、しかし当日の朝になったら渋り出してやはり入学式には出席せず、その日の午後に改めて担任の先生に挨拶に再び親子三人で行って、と、娘ちゃんが学校に行ったのは今のところその二回だけ。いずれのときも他の児童は一人もいませんでした。

もともと本人としては、幼稚園みたいに制服を着なくていいし(以前の記事参照)、「ドラえもん」でのび太たちも行っているし(←娘ちゃんのフェイバリットアニメ)、小学校はそれなりに楽しみにしてたんですが、二回行ってみて感触がいまいちだったんでしょうね。まぁ、私から見ても幼稚園と大差ないようには見えてしまうので、しょうがないかなと。

ついでながら、入学式の記念写真といったら、「○○小学校入学式」とか筆書きの看板が立てられた正門前などで親子で並んで撮るのが定番でしょうが、うちが行ったときにはもう看板も取り払われてました。その上、娘ちゃんが写真嫌いなため(というか、撮られそうになるところを逃げて撮らせないようにするのが好き)、ろくなものが撮れませんでした。三人とも普段着でしたし。

いずれにしても、のっけから不登校になるというのは親としては十分想定内の反応でしたが、本人に行けなくて気落ちしているという様子は見受けられないのでその点はよかったなと。それではあなたはあなたのやり方でいきましょう、というので次の手にスムーズに移行できるというか。

次の手というのは、一つには放課後デイを試してみるということなんですが、これは娘ちゃんに家以外の居場所を確保するというような意味合いが大きいですね(肝心の放課後デイの事業所自体がまだ休業してしまっているんですが)。他にも大きな医療機関の療育プログラムに参加することなどを考えてます。定期相談している自治体の機関が一つありますが、家族以外の人間と関わる機会がもう少し増やせたらとは以前から思っていて、どこか娘ちゃんの気に入る場所が見つかるといいんですが。

ちなみに、療育というのは、障害のある子の発達や特性に応じて、困りごとを解決したり、自立して生活できるよう援助していくことです。

さて、緊急事態宣言の前から自主的に仕事を休んでいる私の方ですが、六月に入ってからも休業状態が継続中です。GWに二日間だけ出勤したんですが、あとはずっと休み。

緊急事態宣言の解除が視野に入ってきた五月下旬頃、そろそろ日々の感染者数も大分減ってきたなという辺りで「そろそろ復帰できます(第二波が本格化するまではとりあえず)」という旨は職場に伝えたのですが、それから約二週間、まだお呼びがかかりません。もう失業も同然ですよ(と書いていたら6月7日にまた休日出勤することに。首の皮一枚でつながっております)。

自分の都合で勝手に休むことに決めたわけなので、元の通りには働けないかもしれないリスクは当然引き受けてるわけですが、私がいる業界もご多分に漏れずコロナの影響は大きく、仕事自体が減っており、レギュラーでない私にまで回すだけの量は現在のところないようです。

私自身にも「え、また働かなきゃいけないの? ウソでしょ?」と思っているところもあったりするんですが、お金の問題がありますからね。以前、GW明けても職場復帰できなかったら厳しいかもというようなことを言いましたが、給付金などの経済対策もあり、「もしかして年末まで働かなくても大丈夫じゃね?」くらいに思うようになりました。ビバ。それとも、もっと積極的に苦しい苦しい言った方がいいんでしょうか。サポートしてもらえるんでしょうか。

あぁ生活が苦しい !!

お金の件は次の機会に回すとしまして、しかし、少なくとも娘ちゃんにとっては、丸二ヶ月もの間、毎日親が二人とも家にいて、外に出る必要もないという環境は、療育上はいい方向に作用したと言えそうです。

娘ちゃんの場合、家の中にいることがもっとも居心地がよくストレスかからないことから、外出自粛自体はほとんど負担にならりませんでした。また、私と妻と相手をする人間が常に二人いることで飽きないで済みましたし、遊びの内容も普段より幅広くなって娘ちゃんとしても大いに充実した日々だったようです。

いつもなら不調になりがちな季節の変わり目にしては機嫌もずいぶんとよかったですし、遊び方を自分で工夫できるようになったり、負けたときの対応などを見ても一、二年前と比べてだいぶ成長を感じられるようになりました。

娘ちゃん、以前は超のつく負けず嫌いで、ゲームで負けることはおろか、劣勢になることにも耐えられずパニックを起こしていましたが(発達障害児に見られる特徴で「一番病」という俗称もある)、最近負けてもさらりと流せる場面が見られるようになりました。まったく、これも何百回、何千回と私が負け続けてあげた成果ですよ(あと妻も)。娘ちゃん、以前はじゃんけんで負けることすら許せなかったですからね。一番病と「病」とつくのは伊達じゃなくて、どんな汚い手を使ってでも勝とうとするんですね。それが自ら負けを認められるようになるなんて、もう「奇跡か!」というようなもんで、少し前と比べてもその辺がずいぶん緩和された気がします。

また、喋る内容も一段階レベルアップしたように感じます。娘ちゃん、これまでは言葉が一段階レベルアップする前にどもりがちになる時期が二三週間続くというのが定番で(プログラムの書き換えに時間がかかってるという感じですかね)、こちらとしてはそうなる度に心配していたんですが、今回はそういう時期を経ることなく、なだらかにレベルアップしたように感じます。順を追って説明するというような、以前には頭では分かっていても実際に言葉にはできなかったことも次第にできるようになってきました。

ちなみに、私も妻もどこにも出かけないとか、誰にも会わないということをまったく苦に思わないタチなので、感染の拡大による不安を別にすれば、自粛生活というのはストレスは極めて少なかったと言えます。自粛期間中、こういう生活がずっと続けばいいのにと思った人も少なからずいると思いますが、私なんかもその一人です。

ただ、娘ちゃんにとっては、ひきこもりを脱してようやく外出もできるようになったところで外に出られなくなってしまったというのは、タイミング的にちょっとかわいそうでした。暖かくなったら遊園地に行きたいとか、水族館に行きたいとか、行きたいことややりたいことをリストアップして長い冬をやり過ごしましたが、コロナの影響でどこも休業になってしまいましたからね。本人も休業せざるをえないという理屈が分かってしまう分、「どうして」とか「連れて行け」といったような子供らしいわがままを言わないので、親としてはそれも逆に不憫に思ったりもして。

第二波が本格化する前に放課後デイの事業所が再開してほしいもんですが、日々の感染者数は早くもぶり返しつつあるし、難しいかなー。

いただいたサポートは子供の療育費に充てさせていただきます。あとチェス盤も欲しいので、余裕ができたらそれも買いたいです。