例えばそこに、使いかけのノートがあったとして、 僕ならそれをこうやって使う。

例えばそこに、使いかけのノートがあったとして、 僕ならそれをこうやって使う。

最近の記事

14と15の間で

久々に飲んだファンタグレープが不味かった。 ただ変な甘みのするだけ炭酸飲料に成り果てた紫の缶ジュースを、僕は半分しか飲めずに残してしまっていた。 少し前まで、あんなにも美味いと思っていたのに… 真夏の朝、五時三十分に公園に集合すると、練習場所までアップ走。 そのあとはひたすら己との戦い。 振り絞る筋肉から繰り出されるパワーで風を切る。 暑いはずなのに、汗は一滴たりとも出てこなかった。 あれだけ踏み抜いて、あれだけバイクを振ったはずなのに、 僕は今日もあの人には

    • ストーリーの続き

      それでも僕は、彼の死を美しいと思った。 死は彼の潔さでもある。 事後報道は殺到し、SNSは話題で持ちきりになり、 批評や持論は書いては消してが繰り返された。 しかしながら、世間がどれだけ殺到しても彼には関係ない話なのである。 「死人に口無し」とはまさにこう言うことだろう。 僕は彼の美しさと潔さを見習うべきなのかもしれない。 彼はまだ20代であった。 それなのに「世間体」とかいう、愚かで都合のいい大衆を、 勇敢にも牛耳っていたのである。 時に他の誰よりも世間

      • 潮騒

        死にたいと思った。 仕事も、趣味も、人間関係も、 全部うまくいかなくて、 自分の無力さに打ちひしがれるしかなかった。 何もできず、ただただ浪費する日々… 同じことを繰り返し、いつも何かに追われていた。 生きる希望なんて、どこにもなかった。 どうすれば誰にも迷惑をかけないで死ぬことができるのか、 そんなことばかりを考えていた。 僕はただここで佇むしかなくて、それでも皆んなは先に行ってしまって、 「待って」って言おうとしたら、 明日がもうすぐそこに来ていた。

        • 大学を休学して就活浪人をした話 番外編②

          そしてここからは何かに挑む全ての人に言えることになりますが、 「使える」ものは 最大限「利用」してください。 これは私が高校を卒業して受験が終わった際に、在学生に向けた体験談の執筆を依頼されて書いた文章の一文でもあります。 (進路指導の益田先生が、後期入試で最も下克上を果たしたであろう?この阿呆と生徒会長(女子)の2人を選んだのです。面白い話ですよね。)  ↑身内トークです。 僕は大学の就活支援室だけでなく、無料でアドバイザーをしてくれていたインスタアカウントも頼りま

        14と15の間で

          大学を休学して就活浪人をした話 番外編①

          これから何か挑戦をする人へ 当たり前ですが、悔いのないようにしてください。 悔いが残ると僕の就活みたいに大学を休学して(もしくは大学を一応卒業して)就活をもう一回やり直すことになるかもしれませんし、新卒の会社をわずか数年で辞めてしまうことにもなると思います。 私はその中で「就活浪人」という選択をしました。 これはあくまで選択肢の一つであって、就活が上手くいかなかった人たちの進むべき道ではありません。 これまでの記事を読んでくれたらわかりますが、うまくいくとは限りませ

          大学を休学して就活浪人をした話 番外編①

          大学を休学して就職浪人をした話⑤

          いろいろ書いたこのシリーズも終盤です。 最後まで読み進めてくださり、ありがとうございます。 ここまでいろいろ辿ってきましたが、ここからはまとめに入ろうと思います。 これから就活をする人への内容を書く ・浪人したからと言って上手くいくわけではない。 ④の記事でも書きましたとおり、浪人しても僕は1社しか内定をいただくことができませんでした。 幸い志望業界の中でも大手の会社で、キャリアステップなども個人的には納得できる会社ではありますが、本音を言うと、第1志望どころか、

          大学を休学して就職浪人をした話⑤

          大学を休学して就職浪人をした話④

          やっとこさ本格的な就活の話になってきました。 ここまで読んでくださり、ありがとうございます😊 この記事は①からのシリーズとして投稿しています。 読んでない方も、この記事を読んで興味が湧いたら読んでいただけますと、とても嬉しいです。 さて、④に関しては就活に完全にフォーカスして話していこうと思います。 ここまで読んで皆さんが気になるのは… ・インターンは何社受けたのか ・選考は何社受けたのか ・内定は何社もらえたのか この辺りだと思います。 これに関して、去年と

          大学を休学して就職浪人をした話④

          大学を休学して就職浪人をした話③

          ここからが就職浪人編ということになります。 前置きについては① 浪人前の就活については②でお話ししました。 まだ読んでないよっていう方は是非そちらも目を通してみてください。 さぁ決心した僕ですが、とりあえず色々調べまくった上でせなかんなと思ったのは 「就活浪人するなら、就活生の倍の行動をせよ」 です。動画貼っておきます。 これは基本意識していたと思います。 他にも色々流れてくると思いますが、あくまで参考程度にするといいと思います。 ということで行動としてはこん

          大学を休学して就職浪人をした話③

          大学を休学して就活浪人をした話②

          ②へ進んでいただき、ありがとうございます。 ②は休学前の話と決心したきっかけになります。 本格的に就職浪人の話になるのは③以降です! 前置きは①に書きましたので、早速始めますね! まず就活浪人をしようと思ったきっかけなのですが、「夢を諦めきれなかったから」です。 僕には小さな頃から夢がありました。 一度は忘れてしまった夢でしたが、学生の頃に趣味が高じてことで再び志すようになり、それを叶える=とある企業に就職する。 ということが直結していたわけです。 しかしなが

          大学を休学して就活浪人をした話②

          大学を休学して就活浪人をした話①

          みなさんこんにちは。 今日はどんな日ですか? これを通勤や通学の途中に見ているのならば、これを読んでくれたことによって、今日が何かの転換点になるかもしれないですし、 寝る前の涼してくて落ち着いた時間に読んでいるとしたら、今飲んでいる飲み物がいつもよりちょっと深い味になっているかもしれません。 まぁ腐っているだけかもしれませんので、賞味期限、ちゃんと確認してくださいね。 タイトルの通り、僕は大学を1年間休学しまして、いわゆる「就職浪人」と呼ばれる1年間を過ごしました。

          大学を休学して就活浪人をした話①

          強さについて(2023の考察)

          今はもういない友人Aと、七夕の願い事に寄せて… 「強さ」ってなんだと思う? 色々定義できると思うけれど、僕が指す「強さ」と言うのはつまり、「ヒトとして」の強さだ。 長らく僕も考えてきた。 高校生の頃から、七夕の短冊や神社の絵馬にはいつも「強くなりたい」と書いてきたものだ。 「強さ」ってなんだろう? 立場?名声?確固たる意思? 単に力が強いことが「強さ」なのかな? 思い通りに物事を運ぶことが「強さ」なのかな? 結果を出すことが「強さ」なの? 自分の意見をまか

          強さについて(2023の考察)

          七夕に寄せて…

          ひとにやさしくなりたいです。 前にもすごく衝動的に書いてしまった「やさしくなりたい」と言う記事があったのですが、本当にそのままです。 相手の立場に立つこと 相手の気持ちに共感できること、受け入れること もちろんなのかもしれないけれど、自分の考えを押し付けないこと。 もっとしなやかで、したたかな人になること。 それが「やさしくなる」と言うことなんだと思います。 自分のことに追われてしまい、相手のことが見えなくなってしまうことがある。 自分が動かなければ、変わらな

          七夕に寄せて…

          人生について。(2023の考察)

          いつか誰かの元に届くことを願ってこのブログを書いているのではない。 僕は今この多感な時期に、僕が思ったこと、感じたこと、考えたことを とにかく書き綴って、残しておきたいのである。 文学作家の素晴らしいところは、自らが想い、感じた世界を言語化できるところにあります。 言葉として表現することの難しさ、日本語という、多分世界で最も表現について細分化された言語の中で、最も適していて美しい表現方法を知っているところに彼らの教養の深さを伺うことができます。 私もそうでありたくて、こ

          人生について。(2023の考察)

          青春について。

          ASIAN KUNG-FU GENERATION 「サーフ ブンガク カマクラ 完全版」リリースに寄せて… 彼らのWeezerは歳を重ねても健在であった。 15年越しの完全版に織り込まれていたのは、古今折衷の青春。 しかしながらその音は、15年の集大成が詰めこめられたパワーポップでもあった。 青春とは大抵、ティーンエイジから始まるものであるが、ティーンエイジで終わるわけではない。 当人が青春を自覚している限り、きっといつまでも続くのであろう。 そんな青春はやがて積

          青春について。

          2.7.2023 美術館にて。

          芸に触れることは人付き合いと紙一重である。 誰かの傑作や名画を見るのであれば、博物館に行けばいい。 美術館とは、そういう場所じゃないと思った。 芸に触れるとは、創作者の世界観や思想、感性を現した創作物を、五感全てを駆使して触れ、理解するための行動であると私は考える。 彼らは飢えているのだ。 他者には理解できない自分自身だけの世界を心底大切に温め、彼らが得意とする方法で日々感じている飢えの類を体言しているように、私は感じた。 時に設定されたテーマに沿って、またある時

          2.7.2023 美術館にて。

          やさしくなりたい。

          やさしくなりたい。 1人の男として。 やさしくなりたい。 1人の人間として。 やさしくなりたい。 弱きを理解し、労われるこころがほしい。 やさしくなりたい。 そのためだったら強さなどいらない。 やさしくなりたい。 誰かが辛くて仕方がないとき、 やさしくなりたい。 その人に手を差し伸べるのではなくて。 やさしくなりたい。 誰かが絶望で嘆いているときも、 やさしくなりたい。 そばにいられるように。 やさしくなりたい。 誰かのためとかじゃない。

          やさしくなりたい。