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子どもが死を夢見るとき(トットちゃん感想)
心動かされたことはきちんと言語化していった方がいいなと最近思うようになってきたので感想文をやります。
窓際のトットちゃんを観ました。
ラストシーン。トットちゃんは赤ん坊を寝かしつけながら列車の外にかつて見たチンドン屋さんの幻想を見る。
それまで空想シーンは空想シーンと分かるよう演出されてきたのに、最後だけは本当に自然な感じでチンドン屋さんが現れる。この演出、これはトットちゃんの空想ではない感じが
君のチャネルが開くとき
朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターが「おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました」と言う。
笑顔で3回言う。
3回も繰り返せばニュース番組内で30秒くらいは日本語が流れ「公益性」が担保されたことになる。
タケオ少年の朝はこうして始まる。テレビのスイッチはいつも父が入れる。母が朝食をテーブルに並べ、タケオは三人のコップに茶を注ぐ。薄い黄色のカーテンから差し込む朝