HoOcH(フーチ) 探作工房ATELIER301

福岡と阿蘇を拠点に描いたりデザインしたり作ったり修理したりするちいさな工房のNoteで…

HoOcH(フーチ) 探作工房ATELIER301

福岡と阿蘇を拠点に描いたりデザインしたり作ったり修理したりするちいさな工房のNoteです。中の人は古いクルマバイクが大好きな下道ツーリングライダー。旅の相棒はラビットS301(サンマル子)。  全ての記事テキスト・オリジナル画像の無断転載及び素材としての使用を禁じます。

最近の記事

骨董屋めぐりからひろがる冒険。

筆者は昔から、日常的に骨董屋めぐりをしています。 商品が活発に入れ替わるリサイクルショップにも顔を出すのですが、やはり昔ながらの古き良き骨董屋には独特の空気が漂っており、そういうお店だからこそ楽しめる「冒険」があります。 骨董屋といってもお店によって様々な個性があるのですが、筆者がこよなく愛する骨董屋は、一般的にガラクタに類されるであろう物も含め古今東西の雑多な品をズラッと並べ…もとい積み重ね、その品に買う価値を見出すか否かをお客さんに委ねるタイプのお店です。   即ち、値

    • よく謎の人扱いされるので自己紹介。

      リターンライダーしてラビットであちこちポンポン旅していると、ありがたい事に多くの方々との新たな出会いや交流があり、とても楽しい日々を過ごせています。 改めてありがとうございます。   しかし一方… いろいろやってきた筆者のややこしい経歴ゆえ「謎の人」扱いされる事もしょっちゅうで、自己紹介に時間を割いてしまいがちなのが…目下の悩みの種だったりします。   という訳で、本項では「私はこんな奴です」的な感じで自己紹介します。 あの人いったい何者?と思った時にご利用いただければうれし

      • アトリエ、25年振りに再起動。

        人間、本当に好きな事は…辞めても諦めても、チャンスやご縁があれば再び情熱の炎が燃え上がり「蘇る」ものだと思います。   筆者の場合はバイクがそのひとつでした。   そしてもうひとつ。 筆者の本来のライフワークである芸術活動についても、リターンライダーする際、密かに再起動計画を実行に移して(ツーリングと並行しながら)準備作戦を進めてきたのです。   本来は超極秘行動だったので、主たるツーリング先にして筆者の新たなる活動拠点ともなる南阿蘇村においても、この活動について知っているの

        • ソロツーリングをやるための、万一の備え。

          相変わらずラビットでポンポンとゆるい下道ソロツーリングを楽しんでいる筆者ですが、先日SNSでこんな投稿をしたら意図せずバズってしまい、ご反響を頂きました。 沢山の共感のお言葉、ありがとうございます。 本項では、このSNS投稿にて言及した「ツーリングルートをweb上で公開する」手法とその理由である「ソロツーリング時における万一の事態への備え」、そしてメリットとデメリット(リスク)、注意点等について触れていきます。 ①ツーリングルートをweb上で公開する「ツーリングルートを公

        骨董屋めぐりからひろがる冒険。

          バラバラの残骸から組み上げたラビットと旅して10000km。

          2023年3月3日。 異なるモデル・グレードからなる4台のラビットS301のパーツが混ざり合ったサビサビバラバラの残骸が、S301A(初期型)のフレームを核にS301BH4(最終型)のメカニズムを纏い愛娘・サンマル子として蘇り、下道ツーリングを始めました。 それから1年ちょい。遂に復活後の走行距離が10000kmを突破しました。 今や当たり前のように阿蘇・九重・由布院の険しい山並みを走り回り、笑いと癒し溢れる愉快な旅を満喫しまくっているサンマル子ですが… やはり当たり前のよ

          バラバラの残骸から組み上げたラビットと旅して10000km。

          ラビットで阿蘇・内牧温泉の立ち寄り湯めぐり。

          天候や気温の急変でわけのわからない感じになっていた2023年度の冬が終わったものの、お天気の気まぐれっぷりはそのまま春を迎えてしまいました。   それでもキンモクセイや桜はきちんと例年通りのタイミングで開花してくれて、やっぱり植物は偉大だな!と驚きつつ… 筆者とラビットS301(サンマル子)も、変わらずポンポンと旅してます。 この前ピストンリング折れて緊急で新品交換+腰上OHしましたが… ラビットで九州のあちこちをゆったり巡ってると、やはり外せない要素があります。   それ

          ラビットで阿蘇・内牧温泉の立ち寄り湯めぐり。

          新たな家族。ラビットS301Aがやってきた!

          2024年3月8日の夜。 ラビットS301としては3台目、公道走行前提の個体としては2台目の「サンマル」が相変わらず狭い我が家にやってきました。 実は既にサンマル子とは別にS301B(3速MT)のジャンク個体(愛称:サンマル美)を入手してはいたのですが、大きく破損していた外装のみならず過去のトラブル起因かクランクが大きく歪みクラッチも痛んでおり… サンマル子の改修、わび子(YB-1)のエンジンチューン、ナナ美(YB125-A7)の再起動・スクランブラー化…と作業がてんこ盛り

          新たな家族。ラビットS301Aがやってきた!

          バイクと共に旅して絵を描いたイーゼルが帰ってきて、なぜかSNSでバズった話。

          筆者が「ラビットと一緒に旅しよう!」と決意し20年振りにリターンライダーしたのが2022年6月27日、新たな愛車・ラビットS301(サンマル子)がバラバラ状態から復活して旅を始めたのが2023年3月3日。 早いもので、ラビット旅を始めて1年が経とうとしています。 まだ1年ともいいますが。 (但し、6月〜11月の間は修理のため我が家で入院…)   しかし実は、今までほぼ秘密の状態で進めてきた「もうひとつのリターン」がありました。   それは学生時代やっていた「バイクと共に旅し

          バイクと共に旅して絵を描いたイーゼルが帰ってきて、なぜかSNSでバズった話。

          ヤマハYA-6〜125A7〜YB125Eの歴史。

          ヤマハ初のバイク・YA-1直系の末裔であり、高性能ゆえ1960年代においてモトクロッサーのベース車としても人気だった2ストローク125cc単気筒バイク「ヤーロク」ことYA-6は、今でも知る人ぞ知る隠れた傑作車としてひっそりと愛されており、ヴィンテージモトクロッサーのベース車としても健在です。 更に…そのタフさゆえ実用車にクラスチェンジした「ヤーナナ」こと125A7、更なる本格的ビジネスバイクとして改良を受けたYB125Eも併せ、本項ではこれら「YA-6一族」の歴史と魅力につい

          ヤマハYA-6〜125A7〜YB125Eの歴史。

          2024年、バイクはどうなる?

          新年あけましておめでとうございます。 2024年は元旦早々に能登半島地震が発生し、翌2日には羽田空港で旅客機と海上保安庁機が衝突事故を起こし、更に3日には秋葉原駅で連続殺人未遂事件が起こり、非常に悲しい幕開けとなってしまいました。 震災・火災・事件で被害に遭われた方々のご無事とご快復、一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。   そんな2024年ですが、バイク界ではいよいよ電動化の波が市販モーターサイクルにまで本格的に押し寄せつつあります。一方国内では、法改正により「原付」

          2024年、バイクはどうなる?

          いろいろあった2023年を振り返る。

          コロナ禍がようやく一段落したもの、相変わらずざわついた一年となった2023年。 しかし、筆者にとっては2022年の「リターンライダー元年」に続き「ツーリング元年」といえる、色々ありましたが賑やかで楽しい一年でした。 名コンビ、わび子とサンマル子。そんな2023年最大のトピックスといえば、何と言っても最高の愛車であるラビットS301(サンマル子)がバラバラの状態から見事復活を遂げ、「ラビットで旅する」という夢を叶えてくれた事に他なりません。 2023年を迎えたばかりの頃はま

          いろいろあった2023年を振り返る。

          第3回コドナラリー後夜祭ではっちゃけて、ラリーという新たなるフィールドへ。

          2023年12月9日(土曜)、熊本県人吉にてコドナカフェさん主催のコマ図ラリーイベント「第3回コドナラリー(通称コドコマ)」が開催されました。   リターンライダー後の楽しみのひとつとして「ゆるめのラリー参戦」を念頭に置いている筆者としては…参戦する車輌がなくともラリーの雰囲気や車輌の改造箇所・装備を現地で学ぶには絶好の機会です。 …というのもありますが、当日の後夜祭ではコドナさんが美味しい肉やビールをたんまり振る舞ってくれるとの事!食べ物が絡むと途端に航続距離が伸びる筆者

          第3回コドナラリー後夜祭ではっちゃけて、ラリーという新たなるフィールドへ。

          ラビット、ようやく復活。

          2023年6月5日、南阿蘇ツーリングの帰りに愛車・ラビットS301(サンマル子)のエンジンが壊れてしまいました。 お迎えした時から元気よく動いていたエンジンで、しかもトルコン式AT機構の不具合やATフルード液漏れもなかったので「壊れてもないエンジンを分解する必要はない」という考えでそのまま走らせていたのですが、筆者にとって初のラビットでもあったのでまだまだ経験値不足という事もあり…こういう不測の事態を迎える覚悟はできていました。   そもそも、旧車で阿蘇や由布岳の山並みをガン

          ラビット、ようやく復活。

          蘇るかもしれないチョイノリと、蘇るチョイノリ。

          最終更新:2023.11.16   2023年10月28日、コロナ禍で中止に追い込まれていた「東京モーターショー」が装いも新たに「ジャパンモビリティショー」と改称して再開されます。 昔は筆者も東京まで行って東京モーターショーを楽しく見てワクワクしていた一人だったのですが…近年はコンセプトカーというより「市販車と参考出品車の見本市」然としており、雑誌やwebニュースで展示車両の情報を見るに留まっていました。   しかし、今回スズキが投入する参考出品車の一台の話題がSNS上に流

          蘇るかもしれないチョイノリと、蘇るチョイノリ。

          わび子、またも事故。

          2023年9月29日15時55分頃、わび子で別府へ行った帰りに福岡県・原鶴温泉そばの交差点で社用車の軽1BOX車と出会い頭に衝突、事故を起こしてしまいました。 状況の概要は以下です。 今回の事故は信号機がなく狭いながらも混雑気味の河川堤防道路から橋に曲がる交差点上で起こりました。 状況としては、筆者が橋の方向に右折するため減速して進んでいると相手側の軽1BOXが横断歩道上に完全に停車していたので、そのままゆっくり右折していると軽1BOXが目の前で突如発進し、回避不能となり

          自分でエンジン直したYB-1と10000km。

          時間が経つのはなんとも早いもので、2022年5月に不動車のYB-1(わび子)をお迎えしてからもうすぐ一年半、エンジン換装+腰上OH+軽い改造を施してからは既に10000km以上を走っていました。   当記事では、筆者の相棒にしてもうひとつの愛車・ラビットS301(サンマル子)の相棒でもあり、日々プンプン元気に走っているわび子から得た幾つかの気付きないし学びについて触れていきます。 1:非力なYB-1でも充分に旅を楽しめるサンマル子とコンビ運用する前提でお迎えしたわび子ですが

          自分でエンジン直したYB-1と10000km。