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いろいろあった2023年を振り返る。

コロナ禍がようやく一段落したもの、相変わらずざわついた一年となった2023年。
しかし、筆者にとっては2022年の「リターンライダー元年」に続き「ツーリング元年」といえる、色々ありましたが賑やかで楽しい一年でした。


名コンビ、わび子とサンマル子。

そんな2023年最大のトピックスといえば、何と言っても最高の愛車であるラビットS301(サンマル子)がバラバラの状態から見事復活を遂げ、「ラビットで旅する」という夢を叶えてくれた事に他なりません。

2023年正月時点でのサンマル子。
この時点ではまだ近所を数100m程度走るのがやっとだった

2023年を迎えたばかりの頃はまだ、法的に公道復帰を果たしたとはいえツーリングどころか近所の買物にすら使えないという有様で…今だから書けますが、こんな状態のバイクでツーリングなんて出来るのか不安で一杯でした。

春を迎え、別府から南阿蘇へ向かう途中

しかし「外装より先に内部パーツへ予算を優先投入し、見栄を度外視して走るバイクとしての信頼性を向上させる」という戦略が功を奏したのか、サンマル子での楽しいツーリングライフを始める事ができました。

「南阿蘇をラビットでぶらぶらする」という夢も叶った
南阿蘇行の帰途、クランク損傷と一次圧縮抜けでスタック。
この時は色々と大変だったが、大きな教訓にもなった

6月にはサンマル子のエンジンが壊れて自走不能になるというトラブルもありましたが、これは元のエンジン(初号機:ファーストブラッド号)が元気よく動いてくれていたのでOH等の措置をせず、様子見しながらそのままツーリング運用(デバッグ運用)していたがためでもあります。
 
筆者にとって「初ラビット」であるサンマル子の「初エンジン」の故障。
原因の特定究明と今後の対策に時間を費やした結果、復活までには5ヶ月もの日数を要してしまいましたが…お陰でラビットへの理解を大きく深める事ができ、知識や経験はもちろん、愛着もおおいに増しました。

わび子、阿蘇の濃霧の中をゆく

そんなサンマル子を陰に陽に支え、7月〜10月の間ツーリングの主役となったのはもちろん、先んじて2022年春に復活を遂げた頼もしい相棒・YB-1(わび子)です。
 
元よりラビットでの下道ツーリングがどの程度可能かを予めリサーチ・検証すべく、改修によってラビットS301に近い巡航性能を付与されていたのがわび子だったので、ストレスを抱える事なく筆者のツーリングライフを続ける事ができました。

真夏の島原半島を駆け抜け…
宮崎県・高千穂とその先にも足を伸ばし…
勿論、愛する阿蘇のあちこちもぶらぶら。

これからも末長く付き合っていく前提でお迎えしたわび子とサンマル子。
どっちのバイクで旅してもそれぞれの楽しさや長所短所があり、全く退屈する事がありません。
 
あちこちをのんびり旅する中で、多くの方やお店との出会いやご縁、交流も始まり…それまで「完全ぼっち」だった筆者の旅はSNSでの繋がりも相まって一転、ソロツーリングなのにとても賑やかな旅になっていきました。

第3回コドナラリー後夜祭参加のため、人吉まで初の遠征!

そしてサンマル子も復活。
入れ替わりっぽいタイミングでわび子のピストンリングが割れた(リングだけ綺麗に割れた!)のには変な笑いが出ましたが、きっと一休みしたかったのでしょう。わび子はわび子で頑張ってくれてるのでしっかりOH中です。
 
わび子が壊れるタイミング・症状はいつも狙ったかのようなタイミングで起こり、そして大事に至らずむしろ良い流れを生む傾向にあるので、バイクの中にきっと何か住んでるのでしょう。
そういうバイクは絶対に手放しません。良い「娘」と出会いました。

ツーリングスペシャルとしてアップデートされたサンマル子

復活したサンマル子は福岡〜人吉間の下道遠征+山間部走破という、ラビットにはいささか過酷に思えるロングランを難なくこなし、次のステージである「ターマック(舗装路)オンリーのラリー参戦」という目標に向けて更なるアップデートを続ける事になりました。
 
2024年に始まる新たなるチャレンジ、ラリー参戦。
もちろんサンマル子での愉快な旅も続きますので、ラビット暮らしが更に面白いものになりそうです。

バイクの焼死体!?甦れバタバタ!

これ、バイクです…

春にサンマル子が走り始め、あちこちにツーリングしていた頃。
筆者はとあるバイクパーツ屋さんで「火事で丸焦げになったバイクのようなナニカ」を買ってきました。
一見すると自転車ですが、これはれっきとしたバイク…厳密に言えば「原動機付自転車(原付)」のネーミングの由来になった「自転車用エンジンを装着した自転車=原付」です。
 
こんなもん買ってどうするんだ?と周囲からツッコミを受けましたが
「直して乗る!」以外に理由なんてありません。

ブリヂストン BS41スーパー(1957)
愛称:ブリ子

このエンジンユニットと燃料タンク、それに操作系が全てといえるバイクなんですけど、とにかくこんがり焼け焦げており…復活作業は大変です。
おまけに過去に酷い素人補修を受けてマフラー等に余計なダメージまで入っており、骨格となる自転車部分は別車種を用意して対応しましたが…駆動用ゴムローラーの代替品制作で難航しています。

とりあえずそこそこ綺麗にはなった
エンジン起動成功!
このバイクは生きている。もう焼死体ではない

あとは駆動ローラー代替品と各部ワイヤーの制作、それにキャブレターの信頼性向上が課題でしょうか。
このバイクことBS41スーパー(ブリ子)の復活は特に急ぐプロジェクトではありませんので、のんびりやっていきます。

A7再び。今度はラリーだ!

サンマル子が人吉遠征を成功させ、ターマックラリー参戦を目指し始めた頃と同時期。学生時代の愛車だったYB125-A7を再びお迎えし1960年代モトクロッサーorスクランブラー仕様にモディファイして「オフ車枠」に据え、楽しく遊び戦っていくプロジェクトが20年以上振りに再起動しました。

ヤマハ YB125E-A7(1972)
愛称:ナナ美

元はといえば筆者のオフ車枠はホンダ・TL125イーハトーブ(こちらも学生時代乗っていた面白いバイク)を再度お迎えする事で賄う予定でした。
しかしながらイーハトーブはトライアル車ゆえ航続距離に乏しく、ラリー会場まで自走してイベントでも長距離走行するとなると不安が伴いますので、新しめのオフ車も含め車両選びに悩んだ末…昔乗り慣れていて修理改造の経験もあり、ビジネスバイク仕様ゆえの大容量燃料タンクで航続距離も十分なA7に白羽の矢が立ったのです。
 
というか、実はリターンライダー初号機もA7にしたかったのですが当時たまたま出物がなく、A7をベンチマークとしたバイク選択基準(空冷・2スト・単気筒・125cc以下・堅牢なフレーム・ハンドクラッチ仕様・良好な整備性とパーツ調達性)をお店に伝えた上でYB-1が選ばれた…という経緯があり、筆者がそれだけの信頼を置いているバイクという事でもあります。
 
このプロジェクトは今月正式起動したばかり(下準備は春頃から始めていた)なので、2024年夏頃のラリー参戦を目標に、楽しくカッコいいマシンづくりを目指していきます。

まとめ

今や南阿蘇にも「いつものお店」が増えてうれしい

リターンライダーを果たし、バラバラのサンマル子をお迎えした年が2022年であれば、2023年は下道ツーリングが本格化して楽しい交流も始まり、「ラリーに参戦して遊ぶ」という次なる目標を明確にできた年でした。
 
ただひたすらバイクで走りまくっていた昔とは全く異なるスタイルですが、今の筆者にはたぶん合ってるようです。
 
おんぼろな旧車を弄って直して、下道をポンポン旅して、旅先でおいしいもん食べてのんびりして。時にはラリーではっちゃけて。
 
2024年は、そんな感じでより楽しくバイクと付き合っていけたらいいなと思います。

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