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蘇るかもしれないチョイノリと、蘇るチョイノリ。

最終更新:2023.11.16
 
2023年10月28日、コロナ禍で中止に追い込まれていた「東京モーターショー」が装いも新たに「ジャパンモビリティショー」と改称して再開されます。

夢溢れるコンセプトカーが減って、市販車プロトタイプ然としたクルマが主流となり
ちょっぴり夢も元気もしぼみ気味だった近年の東京モーターショー。
リニューアルで往年の活気を取り戻せるか?素直に期待したい

昔は筆者も東京まで行って東京モーターショーを楽しく見てワクワクしていた一人だったのですが…近年はコンセプトカーというより「市販車と参考出品車の見本市」然としており、雑誌やwebニュースで展示車両の情報を見るに留まっていました。
 
しかし、今回スズキが投入する参考出品車の一台の話題がSNS上に流れてくるや、筆者は思わずガッツポーズを取ってしまいました!

スズキ eチョイノリ(参考出品車)

まさかのまさか。チョイノリEV化で大復活(するのか?)です。
 
仕様としては、かつて「国産+59800円」というトチ狂った仕様を実現こそしたものの、低価格帯商品であっても割り切った仕様の製品は苦戦しがちな日本市場メインだったがゆえに苦戦を強いられ…中国・台湾生産スクーター勢に惨敗してしまった、
悲劇的ながらも偉大なる勇者(と個人的に呼びたい)・チョイノリにパナソニック製電動アシスト自転車用パワーユニットとバッテリーを装着し、燃料タンクがあった空間を半キャップヘルメット程度ならば収容可能なスペースに改めたという…
 
スズキの凄まじい復讐心を感じる電動スクーター。
個人的にチョイノリというバイクにはスズキの熱い魂を感じてやまないので、参考出品などと言わず是非共リリースして欲しいものです。
現実的な範囲の価格であれば買いますから。

どうしようもなくかわいい

このeチョイノリ、参考出品車の仕様を見る限りでは通常の原付一種枠であり、色々と制限の厳しい特定原付(電動キックボード等)へのカテゴリ変更は行われないようです。
また、既に電動アシスト自転車で実績を重ねたパナソニック製パワーユニットとバッテリーを用いてコストダウンと信頼性を両立しつつ、チョイノリの大きなチャームポイントの一つと言える「チェーン駆動+リアリジッド(リアサス無し)」を継承しているのも、チョイノリ好き的には嬉しいポイントなのではないでしょうか。
名前だけカブとかダックスを名乗ってるのにリアハブモーターである某中国ホンダとはえらい違いです。
 
かつて友人のチョイノリをよく借りて乗ったり、弄るのを手伝ったりしていた時期があったのでよくわかるのですが、30km/h程度の速度で近場に出掛けるのであれば、急坂や交通の流れが速い道でもない限りはチョイノリの仕様で特に問題は感じません。
前後10インチタイヤと必要充分なホイールベース、それによく考えられた適度にしなるフレームと分厚いシートクッションのお陰で、チョイノリでの「ちょい乗り」はそれなりの快適さを保っています。
一見豪華そうな前後サスを備えながらも極小タイヤと練り込み不足な車体設計ゆえ「ちょい乗り」すらスリリングな多くの「自称・高性能」電動キックボードとは比較にすらなりません。
 
あと、電動スクーターを語る際よくネガティブな意味で話題になる航続距離については…そもそもチョイノリに長距離航続性能を求める人は(選ばれし民を除き)そうそういないと思いますし、バッテリーが軽量かつ比較的安価で交換・自宅内充電の敷居も低い自転車用なので、問題にすらならないでしょう。
 
そんなこんなで

実はどんだけチョイノリ好きかといえば
「チョイノリのせいでリターンライダーしそうになった事がある」程。
今まで所有しなかった事自体が謎とすら言われた

…といった具合に、ひとりSNS上で大はしゃぎしていて
チョイノリ好きだし、やっぱ家族としてお迎えすべきかな…
とか書いたら

まさかのまさか

なんと近県のフォロワーさんから不動個体をお譲り頂ける話が!
マシンガン土下座感謝案件です。本当にありがとうございます!!!
 
チョイノリのエンジンは汎用機ベースの古式ゆかしきOHVエンジンなので、自分用のバイクとしては実にC100カブ以来となるOHVエンジン弄りに超絶ワクワクです。
お迎えはいずれ、機会があればという事で。

スズキ チョイノリ(2003)

そういう訳で、いきなりですがチョイノリが家族に加わる事となりました。
元々「大」が付く好きなバイクなので文句無しの家族枠です。
 
一方、eチョイノリが市販に至るかどうかは現状未定ですし、仮に市販されても59800円(というか10万円以下)にはならないでしょう。これで税抜価格でも10万円を切ってきたら、筆者は以後ヤマハ派ではなくスズキ派を名乗ると思います。

この反骨精神の塊のようなキャッチコピーよ…

ブリ子(ブリヂストンBS41スーパー)に続いてどうしようもなく遅いバイクがやってきますが、筆者は大変ワクワクしています。
 
バイクの楽しさは、速さやパワーや車格とは全く比例しませんから。

スランプ。それは無理しない程度に足掻き、脱出を意識せず脱出するもの

最後にちょっと近況報告をば。
先日事故ったわび子(ヤマハYB-1)は早々に復活し、相変わらず元気よくプンプン走ってくれてるので良いのですが、一旦組み上げたサンマル子(ラビットS301)の調子が今ひとつで、10月中に復帰できたらいいかな…という状況です。
ていうか、最近ちょっと色々とスランプ気味です。
 
そんな中での今回のチョイノリお迎え、良いカンフル剤になってくれたらいいな!という仄かな期待感があります。とはいえ過度な期待はメンタル的に逆効果なので、あくまで「Be cool」でいきますが…
 
ともあれ、小さなボディに強烈な反骨精神と凄まじいスズキらしさを秘めた
スズキの精神が形になったようなバイク・チョイノリ
堂々の参戦です。
 
eチョイノリが無事市販化された暁には、両方並べて愛でてみたいですね。
 
スズキィィ…(感染

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