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day5 学校に行く意味①

息子が小学校に上がる前、
私は今の学校教育に疑問を持ち
色々情報収集をしていた。

その頃は、まさかその数年後に
息子が学校に行きたくないと言い出すとは思わずに
受験するのか、地域の公立でいいのか
移住して先進的な取り組みをする学校に行くのかを含め、幅広く検討した。

私の住んでいる地域は、都心ではないので
小学校受験は活発ではない。
順当に考えると公立なのだが、ひと通り調べた上で、納得して公立を選びたいという意図だった。

というと、なんだかかっこ良く(?)聞こえるが
金銭面的にも、息子の性格(受験を絶対したがらないタイプ)的にも、ほぼ公立一択だったのだが
せっかくなので検討してみて、「公立を選んだ」と言いたいだけ、というのが実情に近い。
(もちろん、本人の希望が一番大切!)

ご存知の通り、公立の小学校は一斉授業であり、子どもの個性よりも協調性を重視し、今の時代にそぐわないところがある。
だが、そういったネガティブなイメージは、先生たちの集まる勉強会に参加することで、払拭された。
そこには、学習指導要領を守りつつも、先進的な取り組みをしている先生たちがいて、なんとか今の教育を変えたいと頑張っていた。
その人たちに直接教えを乞えるわけではないが、挑戦している先生たちの存在を知ったことで、少し期待に変わったのだ。

また、「学校に行く意味」を改めてしっかり考えたことも、公立に行かせる大きな動機となった。
私にとって学校は「人間関係を学びに行く場所」。
公立は私立に比べて様々な子がやってくる。
言わば海のようなものだと、私は感じた。
海は危険だが、生き延びた魚は強い。

また、息子には、地域の子ども達と遊ぶ経験をしてほしかった。
お互いの家に行き合ったり、公園で遊んだりする、地域の友達。地元の仲間。

こうして、公立小学校に通うことが決まった。

今の時代、勉強は本当にどこでもできる。
そう考えると、学校には勉強する場所としての期待はあまりしていない。
だが、人間関係を学ぶ場所として、学校は大切な場所だと思う。
息子の話は、8割ほどは人間関係の悩みで、彼なりに色々考えたり工夫したりしていることが分かる。
その悩みの相手には、往々にして先生も現れる。
相手にイライラしたり、気持ちを考えたりしながら、私も時折、一緒に頭を悩ませる。

ただ、海に放ってしまったからこそ
息子は学校に通えない時期があった。
だからといって、海に放たなければ良かったのかというと
そうでもないな、と思ってしまうのは
学校の友達のために学校に行けなくなった一方で、
学校の友達のために学校に通えるようにもなったと思うからだ。

長くなってきたので、息子の不登校時代の友達との関わり方やコミュニケーションについて、
次回もう一度、同じテーマで書きたいと思う。


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