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ユーラシア大陸横断日記25 トルコ辺境の街 ドゥバヤジット

ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。

イランから国境を越えてトルコに入国しました。乗り合いバスでここから一番近い街、ドウバヤジットへと進みます。

前回はこちらです ↓

ドウバヤジットへ

国境の乗り合いバスの運転手さんに

「City center!」

とお願いして、とりあえず市街中心部へと連れて行ってもらう。街の名はドウバヤジット(ドゥバヤジット)。トルコ東端に位置する。

ドウバヤジットは標高1500mほどの位置にあり、季節は9月のおわりだったけど少し肌寒く、また、その標高と乾燥した土地というのもあって青空がすごくきれいな場所だった。

しばらくバスに揺られていると、乗り合いバスの運転手さんはきちんと「City center」っぽいところで降ろしてくれた。

とはいっても国境近くの田舎なので、高層ビルがあるわけでもなく、通りの両側に低い建物が並んでいるようなかんじ。

街の雰囲気を知りたいのと宿探しを兼ねて、あたりをうろうろと歩いてみる。少し歩くとメインストリートっぽいところに出てきた。

よく整備されて手入れもしっかりしてあって、ホテルも数件並んでいる。こんなところといったら失礼だけど、泊まるには不自由しなさそう。

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そのなかで、1軒のホテルが目に留まった。
名前は「ホテルトラブゾン」。
ドウバヤジットにありながら、なぜか黒海沿岸にあるトラブゾンの地名がついている。

なんとなくひかれたので入って空きがあるかを聞いてみると、どうやら大丈夫なようす。

ここに泊まらせてもらうことにして手続きをしていると、フロントの男の子がチャイを持ってきてくれた。
ちょっとお話させてもらったけれど、やはりこんなところまで来る日本人は少ないようだった。

アララト山を臨む街

チェックインを済ませ、部屋に荷物を置いて街歩きに出かける。
子どもたちやおっちゃんたちは、カメラを見つけると「撮って撮って!」と集まってくる。みんな陽気で楽しそう。

コンパクトな街で人口もさほど多いわけでもなさそうだし、車もそんなに走っていないしで空気がきれいで青空がきれいで、なにより、遠く向こうにアララト山の姿が見えるのがほんとにすばらしい…

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数日を過ごし、ドウバヤジット結構好きになってしまった 笑

とはいってもずっとここにいるわけにもいかずで西に進んでいくことになるのだけれど、トルコではぜひ行ってみたいところがあった。

それは、深夜特急にも登場する黒海沿岸のトラブゾン。

坂の多い街、ブラックシー、チャイハネ、本の中で出てきたトラブゾンはどんなところなんだろう?
そういう好奇心もあったし、沢木耕太郎さんが何十年も前に訪ねた街に実際に自分も行ってみる、ということが面白かった。

何日か滞在した後、ホテルの近くで知り合った男の子に、長距離バスが出るターミナルの場所を教えてもらった。
バスターミナル、といっても小さな建物がある駐車場のようなものだったけれど、そこでトラブゾン行きのチケットを買った。

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こちらに続きます ↓


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