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メイドインアビス第2期 第6話の度し難感想 呼び込んだのは巨大な化け物でした

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ナナチ「ダメだリコ、お前までこうなっちまったらおしまいだ。頼む、ほっといてくれ……」

 完全に無気力状態のナナチ。第2期始まってからあんなに元気だったのに……。おのれボン。こうなることを見越してたな……。

 リコは後先考えず、交渉に応じようとする。決断力がある……といえなくもないが、考えが浅いうちに決断してしまうのはよくない。
 「人間には腎臓が2つあり、そのうち1つ取ってしまっても構わない」……とかいって、臓器販売している怪しいおじさんに取ってもらう度しがたい話をときどき聞くが、実際取ってしまうと体から活力が失われ、一日中ぐったりするようになってしまう。いらない臓器なんてものはないのだ。
 拙速すぎる判断を強引に止めるマジカジャ。
マジカジャ「ダメ、なに取られても終わり。カジャ一杯見てきた」
 ということは、ベラフは以前にも似たような交渉を提示してきたのだろう。それで、まんまとベラフのものになってしまった。
 マジカジャの言うとおり、目玉、両脚、臓器、どれを取られても活動不能になる。その場から動けなくなり、ベラフのもとに留まることになってしまう。どれを選択しても、ベラフが得になる提示だったのだ。うっかり交渉に応じなくて良かった。

 突如、壁に杭が突き刺さる。
 なんと、壁の中には水が!! そうか、岩の中には水が通っていたのか……。これは天然でそうなっているのか、それとも中に空洞を作って水を通すようにしたのか……。ともかくも、この場所を「村」にしたのは豊富な水が手に入って、しかもその水が各家庭に流れるように整備されているからだろう。

 杭を発射したのは、この道具。……なんだ、これは?
 あんなふうに杭を発射するためには、火薬が必要だ。発射の瞬間、煙を噴き出して、「ドンッ!」と音を立てるのだから、火薬が詰め込まれているのだろう。すると筒は「鉄」以上の強度を持ったものでなければならない。そうでなければ、火薬に火を点けた瞬間、筒ごと爆発する。しかし、この絵だとどうにも「鉄」には見えない。
 とはいっても、なにしろ6層成れ果て村の道具だから、鉄以外にもこういう強度のある物質があるのかも知れない。

 画面に一杯見えるのは鉄の槍。やっぱり村で鉄の精錬はできるんだ。

 石工職人から白笛こと「プルシュカの笛」を取り戻す。初期の形からずいぶん変わっている。

「石の紋見て、楽器に化粧した。とても尊い、価値の石。けどこれ以上、その価値を活かせない。その石は、君といることを歌っている」

 さて、その後……

「とても官能的な掘り心地だった。化粧できて絶頂した」

 とんでもねー変態だった。石を掘りながら、やけに触覚器でなでるなぁ……と思っていたのだが、石相手にセクハラしてたんだ。プルシュカも一杯セクハラされただろうなぁ……。度しがたい。

 昔、とある小説家のインタビューを読んだのだが、これが度しがたかった。いい小説が書けると、その場でちんちんをシコシコし始めて絶頂しちゃうんだろか……。この時のオナヌーが一番気持ちいいって。といっても官能小説家の話ではない。普通の文学作家の話。小説を書くという行為自体が、ちょっとした前戯みたいになってたようで……。
 そんな人もいるのか……とあきれたけれども。でも創作で何かを書き上げた瞬間というのは、なんともいえない心地よさがあるのは本当。人によっては、その心地よさが性欲にストレートに結びついているのかも知れない……。
 そういえば漫画家にも、仕事で漫画を描いた後、その勢いで趣味用のエロ絵を描き始めちゃう人っていたなぁ……(もちろんエロ漫画家の話ではない)。こういう手仕事で性欲が昂ぶる人って、一定数いるのかも知れない。私にとって、未知の世界だが……。
 つくしあきひと卿はどっちのタイプだろうか……?

 呼び込みとはなんなのか? ヴエゴの解説によると、
「外から生き物を呼び込んで、狩りをするんだよ。村の価値の総量を増やして、豊かにするのさ」
 だってさ。狩りとった獲物を食べたり道具にしたりするのではなく、村の中に流通する価値の総量を増やすために、呼び込むんだとか……。呼び込んだものをどのように分配して、価値に変えているのかはよくわからないけれど……。

 やってきた原生生物オオガスミに立ち向かっている巨大な成れ果ては、3賢のジュロイモー。ベラフ、ワズキャンに続く3人目の3賢だ。でも誰だ? ガンジャ隊にいた人だろうか? ヴエゴはジュロイモーのことを知らなかったようだけど。

 ジュロイモーは口の少し下のところにある器官から、「業物」を引っ張り出している。オープニングでやってたの、これか……。なんだろう? 骨? いや、粘液がまとわりついていたから、骨ではない(骨だったら血が出る)。こういう時のために、胎内で結晶化した何かだろう。
 不思議なのは取り出し口に矢印と、人の顔が描かれていること。なんであんなのが描かれているのだろう……?

ヴエゴ「みんな村から出られないじゃん? あれがどんな生き物か知らないのさ」
 微妙に他人事な感じのヴエゴ。幽閉生活が長いから、“現実感”がちょっと抜け落ちちゃっている。ネットを見て、世の中のことをなんでも知っている気分の子供みたいな感じ。
 やっぱり成れ果て住人達はあの膜から外に出られないんだ。それは幸福なことなのか、牢獄みたいな感じなのか……。

ヴエゴ「あー動かなくちゃった。ありゃダメかな」
 やっぱり微妙に他人事っぽく喋るヴエゴ。引きこもり生活してたら、こんな感じになるよね。私もこういうところある。
 ところで、隣に立っている、妙にファンシーな生き物、気になる……。

 花火を打ち上げる。これは……もともとリコが持っていたのだろうか、それとも市場のどこかにあったものだろうか……。成れ果て村にこういう花火を作り出す技術ってあるのだろうか……。市場にあったものなら、探掘家のうちの誰かが残していったもの、ということになるけど。でも大砲があったわけだから花火もあるか……。
 それはそれとして、隣に立っている妙にファンシーな生き物が気になる。

 マジカジャ、格好いい。価値をもらったら、その価値で体を改造することができるのか……。これもイルブルの力? この体に変わる過程が省略されたから、どうしたらこの姿になるのか気になる。
 リコはここで髪型が変わる。長い金髪を切って、ショートヘアになるのだが……耳に被さっている房、たしかあんなのは髪を切る前にはなかったはずだけど……。

 む……『メイドインアビス』的な火吹きポケモン……。
 床に撒かれているのは、石油っぽい。
 でもどんな欲望に取り憑かれて、この人達はこんな姿になったのだろうか……。放火魔?

リコ「探掘家はやられたらやり返せって。探掘家は助けてもらったときも助け返すの。そしたらまたやり返してもらえるかも知れないでしょ」
 と話すリコ。
 探掘家は実際、やられたらやり返すものらしく、お母ちゃんことライザも敵にやられたとき、徹底した報復をした……みたいなエピソードがある。
 うーん、ムーギィもここまでやってきた、ということは手練れの探掘家であるはずなのだが、探掘家の習性を知らなかったのだろうか。ムーギィの時代ではそういう「言われ」はなかったのかもしれない。

 マァァが身代わりに!
 ……すまん、なんか笑っちゃった。
 それと、リコとマァァの間にいる、ポケモンっぽいのが妙に気になる。だんだん成れ果て住人がポケモンに見えてきた……。ポケモンボール投げつけたらゲットできるかな?

 うわぁ、誰だこのイケメン! 声がものすごいイケメン! 誰? 新キャラ?
 あ、なんだ変態少年のレグか……。
 兜のサイン、わざわざクローズアップで描かれたけど、何か意味があるのかな。

 陽気なワズキャン登場。
 オオガスミは「巨大な生き物」ではなく、核に見えていた部分は巣。たくさんの小さな生き物が集まって群体となり、巣ごと動いていた。巣の中心にいるのは女王。その女王が死んでしまうと、無数のオスだけが残されてしまう。オスだけだとまとまりがないので、オオガスミは四散してしまう。
 そんな訳のわからん生態を、よくも考えつくなぁ……。しかもそういう生き物を倒す過程を、少年漫画的な展開として描いている。よく練られた作品だ。

 この時のワズキャンはとても陽気。プルシュカの弾け具合から、どんだけの力でリコの掌を叩いたかわかる。
 でもこの時のワズキャンの表情は怯えていたらしく……。うーん、私には成れ果て住人の表情はよくわからない。

 さあ、いよいよ……成れ果て村の核心部に入っていく。過去、この村に何があったのか……。次回が楽しみだ。

次回


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