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ジョブ型の雇用形態が発達障害にはあってる? ストラテラ服用日記896日目

元旦の日経新聞の記事から。
日立が全グループでジョブ型雇用に切り替えるというお話です。

雇用形態には2パターンあって、一つは一括採用し適宜人材を社内で育てていくメンバーシップ型と、必要なスキルを持った人材を採用して社内の即戦力として扱うジョブ型に分けられます。日立は、人材採用をグループ全体でジョブ型に変えるそうです。

以前から日立はジョブ型採用に積極的で、意欲的に制度の導入を進めているのは知っていて、さらに社内の人事評価体系でも個人の適正に合わせて管理が得意そうな人材は管理職に進むようになるジェネラリストと、必要なスキルを習得してそのスキルに特化させていくというスペシャリストという二つの昇進の仕組みがあるという話は聞いていました。

スキルが高ければ、いわゆる平社員でも部長級の給料もありえるという話で、スペシャリストとして部長級の給料をもらっている人がジェネラリストとして課長職をやっている人の指示に従うということが存在する。そういった体制のようです。

マルチタスクが苦手、時間管理や、優先順位をつけるのが苦手な発達障害の方は、管理職は向いてない方が多いと思います。
現場はできたけど管理職になって壊れてしまった人も少なからず知っています。

そういった発達障害にこのジョブ型雇用・ジョブ型の人事評価体系は朗報だと思うのです。
好きなことには打ち込める発達障害の方は、一点突破型のスキルを身に着けて対価をもらうようにした方がいい。
さらにジョブ型でいいなと思うのは、そのスキルがあって仕事ができればほかのことは多少できなくても評価にはかかわらないところだ。
周りから変わり者だと思われたとしても、コミュニケーションが最低限のものだったとしても、スキルがあればとりあえず許されるというのは好都合だと思う。

引き換えに、ジョブ型の雇用だと会社から必要とされなくなったときに解雇される可能性も少なくない。雇用時の契約書でそのように書いてある場合もある。なので、そうなった場合に再就職をする必要があるので、そういったリスクも考えなければならない。

とはいえ、一つのところにとどまることが不得意な方も少なくないし、適度に環境が変わることを好意的に受け入れられる方もわりといるのではと思う。

いずれにしろ、ジェネラリストとスペシャリストとして分ける考え方や、ジョブ型の働き方は一般の方にもむしろ働きやすい環境になるのではないかと思われる。

みんなが働きやすい環境で生き生きと働ける社会になるといい。まだまだ遠い。これからももっともっと社会に働きかけていく必要がある。

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