とらお

書きたいことだけ🐈

とらお

書きたいことだけ🐈

マガジン

  • 写真のこと

    写真/カメラの話

  • 思うこと

    日々、思うことを好きなように。

  • VRChat

    VRChat(VRSNS)のこと。

  • その他/未分類

    創作や、分類できないもの。

最近の記事

α7Cユーザーが『SIGMA fp』を使ったら

 ――はじめて買ったカメラは、SONYの「α7C」でした。 『フルサイズセンサー搭載のデジタル一眼カメラとして世界最小・最軽量』  この「山椒は小粒でも」みたいなキャッチコピーとシンプルなデザイン。最初のカメラを「α7C」に決めたのは、そんな理由で――  カメラとは、写真を撮るための「道具」。そう考えたなら、優先すべきは売り文句や外観よりも「機能の程度」がどうか、つまり「性能」ですよね。ただ何をもって性能とみなし、優先させたいのかは、人によって違うはず。これからカメラを

    • 正しさという暴力

       駅のポスターで、こんな感じのものを見かける。  「お酒の勢いで暴力をふるってはダメ、一生後悔する」  「拳を振り上げる前に、大切な人の顔を思い浮かべて」  ――訴えかけてくる言葉だな。そう感じる一方で、こうも思ってしまう。お酒を飲まなければいいのか。大切な人がいなければ何をしてもいいのか。失うものがなければ、無敵の人ならば、何をしたって構わないのか――と。  そういうことじゃない。それはわかっている。取り返しのつくことなんてひとつもないから。自分がされたら嫌なことはし

      • 写真日記/川越に、もう一度

         近頃、仕事を家まで持ち帰ってる。良くない。休むときはちゃんと休む。家とは、労働力の再生産をするところで、安心できる場所。家に帰ったら、仕事のことは忘れたい。けれどそれができないくらい、仕事に追われてる。  時間が無くなると、削られるのは睡眠時間。でもこれは一番ダメなやつ。睡眠と食事だけは、どんなときでも確保したい。それができなくなったら、色んな意味で危険信号だ。  そんなわけで、いま削られているのは趣味の時間。VRゲームにはあまりログインできていないし、写真だって、近所

        • やさしさって

           自分が傷ついたからこそ、その分、誰かにやさしくなれる。そんな言葉を聞いたことがある。痛みを知るからこそ、他者の痛みさえも想像できると。  確かにそれは尊いけれど、立派なことだけど。望ましいかと問われると、正直、僕にはわからない。知らないで済むなら、痛くない方がいいでしょ。そんな風にも思ってしまう。  痛みを知らずに生きられたのなら、どんなに楽だろうか。幸せだろうか。とは言え、それが「生きている」と呼べるのかも、僕にはわからないけど。 *  世の中の少数派、マイノリテ

        α7Cユーザーが『SIGMA fp』を使ったら

        マガジン

        • 写真のこと
          28本
        • 思うこと
          115本
        • VRChat
          18本
        • その他/未分類
          12本

        記事

          VRChatは気持ち悪い?

           ――皆さんは『VRChat(ぶいあーるちゃっと)』をご存知ですか?  ……なんて書き出してみたけれど、この記事に興味を持ってくれるのは、たぶんVRChatの「住民(ユーザー)」。でもそうじゃないに皆さん向けて、まずは簡単な説明から。  VRChatとは「アバターを介して、世界中の人と交流できるVRゲーム」。色んな人と話したり、絶景を巡ったり、音楽ライブや演劇を鑑賞したりと、ここには多くの可能性を秘めた「仮想現実空間」が広がっている。  メタバースやVRSNSと呼ばれる

          VRChatは気持ち悪い?

          あのとき、君は――

           以前に読んだことがある本を、しばらく経ってから、もう一度読み返す。僕はあんまり、そういうことができない。と言うか、好きじゃない。  もちろんなかには、何度でも読み返したくなる本もある。自分にとっての名言集、バイブルみたいな本がそう。でもそれ以外の本、小説やエッセイは特に、読むのは一度きりにしている。  その理由は「はじめて読んだときに感じたもの」を残しておきたいから。あとから読み返すと、受ける印象が変わってしまうし、最初の感情が薄れてしまう。そんな気がするから――。

          あのとき、君は――

          何かに追われながら

           「――うさぎ『おいしい』じゃなくて、『お・い・し』ですからね」  音楽の授業で、先生がそう教えてくれた。美味しい、ではなく、追いし。 「うさぎを追いかけたあの山は~」という意味。童謡「ふるさと」の歌詞。  追いかけられて、しかも結局食べられるうさぎ。たまったもんじゃない。 *  仕事に追いかけられるのは三流。そう言われながらも、働き続けてきた。正直、何流の仕事かはどうでもよくて。大切なのは「何のために」やるか。この仕事が「誰の役に立つか」想像できないと、どうもやる気

          何かに追われながら

          写真日記/VR写真の話

           ――写真を撮りたい、毎日でも。そう思っていても、結構難しいもので。夜中に帰ってから、カメラを持って出かけるような体力は残っていなくて。そんなときでも、ゴーグルひとつで撮影を楽しめるのが「VR」の世界。   僕がプレイしているのは「VRChat」というゲーム。ここには様々な世界観(=ワールド)が存在します。ワールドの多くは、個人制作されたもので、そこには製作者さんの想いやメッセージみたいなものが込められています。 *  こちらは4月に撮影した写真。季節柄、「桜」のワール

          写真日記/VR写真の話

          写真日記/連休の終わりに

           ――連休が終わる。はじまる前は「あれをやろう」「これもやりたい」と無邪気に計画していたけれど。気付けばその半分程しか実行できなかった。夏休みの宿題と同じ。そういうところは、子どもの頃から変わっていない。  じゃあその分何をしたかというと、ほとんど眠っていた。たまった疲れを回復させるように、泥のように眠っていた。いやいや、そんな風に言う程、大層な仕事をしているわけじゃないけど。――やっぱり、疲れていたんだ。  疲れの原因は何かと考えてみる。朝、早い電車に乗ること。残業が多

          写真日記/連休の終わりに

          バーチャル写真展にて。 #VPS2024

           今日は東京・恵比寿で開催中の写真展『Virtual Photography Showcase 2024』に行ってきました。  ――Virtual Photography(バーチャルフォトグラフィー)。もしかすると聞いたことのない言葉かもしれません。これは簡単に言うと、ゲームなどの『仮想現実空間で撮影された写真』のこと。  その撮影方法は、ゲームの種類にもよるのですが、とりわけVRゲームにおいては「カメラを構えてシャッターを切る」というもので。現実における写真撮影と、ほと

          バーチャル写真展にて。 #VPS2024

          写真日記/その好き、どんな好き?

          「――漫画を描くのは好き、でも売れる作品は描けない」  そうつぶやいたのは、昔の友達。その子は漫画の専門学校に通い、一度はデビューもしたけれど。担当編集者と折り合いがつかず、精神的にも参ってしまい、結局プロの道を諦めた。自分の描きたいものと、編集者、出版社の描かせたいもの。その差があまりにも、大きかったのかもしれない。  僕は写真を撮るのが好きだけど、別にプロを目指しているわけじゃない。楽しく撮りたいだけ。有名になりたいとも思っていない。だけどやっぱり、撮った写真を誰かに

          写真日記/その好き、どんな好き?

          写真日記/曇天に泣く

           カメラをはじめてから「曇り空」というものが嫌いになった。なぜって、「写真がうまく撮れない」から。シャッターを切って出てくるのは、どうもぱっとしない画ばかりで。ぼんやりとしていて、伝わってくるものがない。例えるならそう、塩気の足りないスープ。 *  目に見えるものを形作るのは、『光』。光がなければ、影も生まれない。曇りの日は光が拡散してしまうから、陰影もできにくい。陰影がないから、写真も印象的にならない。どこか哲学的な感じがする仕組みだ。  先日も「ネモフィラ」を撮りに

          写真日記/曇天に泣く

          写真日記/忘れたいのは――

           日々の生活のなかで、ふと思いついたことを下書きにしている。これなら記事を書けるかな、書きたいなって思えるようなテーマを、忘れないうちに保存するのだけど――。見返してみると「何を書きたかったのか」自分でも思い出せないことがあったりする。  もともと記憶力のいい方ではなくて、特に人の顔は、全然覚えられない。とりわけ女性は、髪型を変えたり、お化粧を変えたりすると、すれ違っても認識できなくなってしまう。そのくせ電話越しの声だけで、相手が誰かだかすぐにわかってしまうものだから。ちょ

          写真日記/忘れたいのは――

          写真日記/言葉にすること

          「――いまの子って、あんまりお礼とか言わないよね」  喫茶店で聞こえてきた言葉に、思わずコーヒーを吹き出しそうになる。  (……こりゃまたでっかい主語だな。いまの子ってせいぜい数人でしょ?若くても礼儀正しい人はいるし、そういうのは年齢どうこうじゃないから。そんなこと言ってると、老害とか言われちゃいますよ?)と思いつつも……そう言いたくなる気持ちがわかる自分もいて。つまり「なりかけ」なのだ、そういう存在に。  ありがとう。たった五文字に過ぎないけれど、これがあるとないとで

          写真日記/言葉にすること

          写真日記/レンズをお嫁に――

           ずっと欲しいカメラがあるけれど、ポンと買えるような値段じゃなくて。どうしたものかと悩んでる。いや、どうもこうもない。ない袖は振れない。お金を貯めるか、借りるか、何かを売ってお金を作るか。それだけのこと。  でも売れるものと言えば、それこそレンズくらいで。カメラを買うためにレンズを手放すなんて。時計鎖と櫛を贈りあう話じゃあるまいし。ちがう、あれはもっと尊い思いやりのお話。僕のはただの、抑えが効かない欲求だ。例えにするのもおこがましい。  手持ちのレンズを売ることを「レンズ

          写真日記/レンズをお嫁に――

          写真日記/顔

           写真日記にしたら、文字数を減らせるんじゃないかな。そんな淡い期待は裏切られ、結局いつもと同じか、それ以上の文字数を書いてしまっている。自分のために書いているものの、いつも読んでくれる人の顔を想像すると、なんだかちょっと申し訳ない。  「顔」とは言ったけれど、頭に浮かぶのは、その人のプロフィール画像。現実の顔はもちろん知らない。noteでつながっていて、実際に会ったことがある人もいない。noteをきっかけにして「VRゲーム内で会えた人」だったら何人かいる。だけどそれは仮想現

          写真日記/顔