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【断片】その他

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記事一覧

【断片】日々の暮らしの中で経験したこと、感じたこと、考えたこと その1

【断片】日々の暮らしの中で経験したこと、感じたこと、考えたこと その1

入院中にiPhoneのビニール製のカバーが破れてしまいその後は本体を直に握って病院のベッドの上で入力作業を繰り返しているのだが、iPhoneの表面がツルツルすぎて滑ってしまい、十数時間も落とさないように握っていると、指先が固まりものすごく疲れる。
昨晩もこの文章を入力するのに気がついたら7時間以上握りっぱなしだった。それでも入力作業が止まらなかった。
しかしこの苦行(?)はある意味指先を鍛えるのに

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【断片】社交の場で政治と宗教の話はすべきではないについて

若い頃、よく「社交の場で政治と宗教の話はすべきでは無い」と言う意見を承った。その通りだ。誰も訳のわからない政治団体や宗教団体の話を一方的に聞かされたくないから。でもこの意見には何か違和感があった。よく考えて気付いた。これに従ってると私たちマイノリティは何も言えなくなるじゃないか。
ほぼ単一民族国家の島国日本の独特の常識。
この件もう少し言うけれども。
社交の場で他人に聞かれてもいないのに政治や宗教

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【思い出】ファミコンの思い出

昔から思うのだけど、母の世代の在日と私の世代の在日は随分違うなと。
母の世代の在日のおじさんたちは皆3Kの仕事で大変だったんだけど、私と同世代の在日のいとこたちはものすごく羽振りがよかった。小さい頃から超合金のおもちゃ、ゲームウォッチ、ファミコン、なんでもたくさん買ってもらってた。
で、情けない話なんだけど、私は夏休み、冬休み、春休みになるといとこたちの家に行くのを楽しみにしてた。おもちゃは買って

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広島の原爆について思うこと

広島に原爆が落ちたとき、父方の祖母は朝っぱらから父をおんぶして父のおしめを洗っていた。
ドーンというすごい音がして広島方面にキノコ雲が上がったそうだ。
その後岩国方面の電車に乗ると途中の広島で皆電車の窓ガラスを閉めたそうだ。腐敗臭が酷かったと。

原爆について個人的な体験を書くと、私自身は広島市の出身なんだけど、父方が呉で母方が山口県なので、原爆でなくなった親族は一人もいないんですよ。だから学生時

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日本はいかにして没落したか

高度経済成長期まで日本人は一所懸命頑張った。
しかし80年代のバブルの頃に日本人はテレビ局と広告代理店に徹底して消費者マインドを植え付けられた。
以来日本人は何かにつけて「お金を払うから、誰か代わりにやってよ」になってしまった。
無数の訳のわからないサービス産業が立ち上がり、日本人は創作的、建設的なスキルを失ってしまった。
その後日本経済が傾くと日本人は「ものづくり日本。日本人は手先が器用。日本製

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【断片】私の場合の毒親について

最近また毒親のことが話題になっているようだ。
思えば私の母も軽症の毒親だったのかもしれない。しかし私は母をそう思ったことはなかった。
私の母はとても虚栄心の強い人で自慢話が大好きな人だった。

母は私が小さい頃私を連れて一緒にパチンコをしていた。私が受験期には夜にパチンコに行って帰ってこなかった。夜食を作ってくれるわけでもなく、私は塾に行ったことがないまま一人で自習していた。夜中にひとりでインスタ

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【断片】自己憐憫と自己抑制について

自己憐憫や自分語りを難しい言葉で執拗に批判する人はそれ自体が既に自己憐憫や自分語りの裏返しであることに気がついてないのでは。
「俺は永年自己憐憫をしたくてもしないように自分を押さえ込んできたのに、なんでこいつは抜け抜けと自己憐憫をやってのけるのだ」という自己憐憫。
相手からしたら「知らんがな」でしょう。
自己憐憫と自己抑制は「頼まれもしないのに自分で勝手にやってる」という点において同じこと。表裏一

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映画ジャイアンツについて

Giant (1956) - Fight Scene youtu.be/e4ptm6F2KHQ @YouTubeより

ネタバレ注意。

私が一番好きな映画は「ジャイアンツ」。
テキサスの白人の牧場主ディック(ロック・ハドソン)、男勝りな姉、メリーランドからやってきた美しい奥様レズリー(エリザベス・テイラー)、息子(デニス・ホッパー)、嫁入りしてきたヒスパニックのホアナ、使用人ジェット(ジェームズ
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無口な日本人

2年前に死んだ在日の母が認知症なのか妙に怒りっぽくなってて無口で大人しい日本人の父親にやたらと喧嘩を売っていた。あるとき父が黙ってるだけで「喋れバカ!」と怒鳴ってた。ひどいなとは思ったけど、でも日韓ハーフの私は母の気持ちもわからなくはなかった。確かにねって。

日本人が一番損してるのはここだと思うんですよ。とにかく喋らない。何か意見ある?って促しても喋らない。日本人って異常なぐらい無口ですよね。で

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【断片】センスと人付き合い

昨晩散歩していて思い出したのだけど、私は若い頃とても悩んでいたことがあった。それは何かというと、自分のセンスが良すぎるということだった。それで周りの人とノリが合わなかった。これが若い頃の私の一番の悩みだった。
私があるものに目をつけて「これよくない?」と他人に聞くと誰もそれがいいと言わない。「あれ?」と思いながら一人で愛好していると後にそれが実は玄人筋で人気が高いものだと分かったりすることがよくあ

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【断片】被差別者の恨みについて

先日の宇多田ヒカルさんの日本での差別問題についてのツイート(*)に対する朝鮮系らしき人たちの「差別がどんなものか教えてやろうか」という威圧的な言い方で自分の日本での差別体験を語っている引用RTがいくつか流れてきたのだけど、それらを読んでいて思い出したことがある。それについて書き記しておく。
(* 「日本で生まれ育った日本人からすると人種差別っていまいちピンと来ないかもしれないけど」)

ひとつは私

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【断片】励ましについての考察

励ましについての考察

私は若い頃心のどこかで周囲の人たちの励ましが欲しかったが、それは得られなかった。

一般に周囲の人たちからの励ましは期待するほどには得られないものだ。何故ならば本来の励ましは代理人への報酬であって、あなたが周囲の人たちの代理人でない限り励ます人もいないからだ。

励ましは2種類ある。代理人への励ましとそれ以外への励ましだ。前者はありがたくもあるが見返りを求められ

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「そんなのこうすればいいじゃないか」について

「そんなのこうすればいいじゃないか」と言われて問題が解決するのは主にアイデアに関する問題ぐらいだ。

例えばある人がフックに荷物をかけようとしているがうまくいかない。それを見ていた人が「そんなのこうすればいいじゃないか」というと相手が「なるほど、それは気がつかなかった」という。

しかしこれがアイデアの問題ではない場合にはそうはいかない。

例えば、ある日本人が在日に「そんなに日本が嫌

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【twitter】日々、つぶやいては、消えていくこと その7

私たちって不思議な言葉です。あなたたちはあなたの複数形、彼らは彼の複数形だけど、私たちは私の複数形じゃない。私は一人しかいない。私以外の私たちは誰なのか。

対立しても祖が同じなら諸刃の剣になりますね。だから、そのことの良し悪しは共通部分があるかどうかですかね。 RT 単純な対立構造に落とし込むというのは、結局、そのほうが書きやすい・言いやすい

例えば、利己主義と利他主義の議論があります

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