日本はいかにして没落したか

高度経済成長期まで日本人は一所懸命頑張った。
しかし80年代のバブルの頃に日本人はテレビ局と広告代理店に徹底して消費者マインドを植え付けられた。
以来日本人は何かにつけて「お金を払うから、誰か代わりにやってよ」になってしまった。
無数の訳のわからないサービス産業が立ち上がり、日本人は創作的、建設的なスキルを失ってしまった。
その後日本経済が傾くと日本人は「ものづくり日本。日本人は手先が器用。日本製品の品質は世界一。日本人は世界中から尊敬されている」と言い始めた。あなた自身が物作りにまったく関与していないのに。また物作りをしている人たちへの何のリスペクトもなければ何の支援もしていないのに。他人の仕事への栄光浴にうっとりするばかり。
そして「ものづくり日本」と常にセットで語られていたのが「パクリ大国・中国、韓国」。確かにそういう一面もあったかもしれないけど、屈辱に甘んじながら、かつて欧米のものまねでのし上がった日本と同じように頑張った中国、韓国に日本はあっさりぶち抜かれてしまった。
それでも「ものづくり日本」を信じるが、ものづくりと何の関係もない日本人は「日本製品の方が品質が上。中国、韓国製品はすぐ壊れる」と頑張った。それは明らかに時間の問題でしかなかった。
現在世界企業の時価総額ランキングに石油系以外で上位に位置するIT系企業を見れば、日本が復活する道は一つしかない。ITスキルの強化とそれに直接拘わりのない日本人たちの彼らITエンジニアへの全面支援だ。

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