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神奈川県の教師です。 自治体の教育現場が子ども・教師・保護者・地域にとって少しでもいい…

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神奈川県の教師です。 自治体の教育現場が子ども・教師・保護者・地域にとって少しでもいい環境になるために活動しています。

最近の記事

不祥事防止ってどうやるんだ?

 教員の不祥事が後を絶たないらしい。特に神奈川県は。さらにうちの自治体はその中でも不祥事が多いと管理職から言われた。不祥事防止研修は毎年毎年夏休みに元管理職の方が来てお話をしていただける。さらに今年度は中堅者研修でも同じ不祥事防止についての講義があるそうだ。その事前の机上研修として、県から出ているスライドを見させてもらった。そのスライドには、最近の不祥事の件数や動向、さらには不祥事をした場合、どのような事態になるのか、脅しみたいなスライドがつらつらと並べられていた。  不祥事

    • 学校はどんな場所であればいいのか?

      暴れている子を力で止めた。教師、2人がかりで静止し、4人がかりで別の教室へと連れて行った。僕にとって久しぶりの出来事だった。 壁を思いっきり叩き、雑巾を教師に投げ付け、「なんで否定ばっかりするんだ!」と泣きながら叫んでいた… 彼のことは2年生の頃から知っている。クールダウンしているところで、少し会話をしたり、クラブ活動で関わったりと顔なじみの中ではある。今まで学校生活で困っているところも部分的に何とか見かけてきた。それと同時に彼と向き合う先生たちの姿も見てきた。  彼の姿

      • 理解者がいてくれること

        「どうして、〇〇さんの良さがみんなわかってくれないんだろう?」 放課後に学年主任から突然こんなことを言われた。校内の他の先生から僕のやっていることに対して不安?不満?とにかくネガティブなことを言われたらしい。 原因を考えてみるといくつか思い浮かぶ。常に班の形で授業を行っていること。算数は単元な自由進路学習にしていること。校内でこれをしている人は僕1人だけだ。  僕としてはコロナ禍以前も取り組んでいたことだから、この2つに関しては取り立てて新しい挑戦ではない。ただ少数派だという

        • 年度始めこそ、コミュニケーションの量!

           怒涛の1週間が終わった。今週から給食・掃除も始まり、本格的に学校がスタートした。しかし、自分の息子が熱を出してしまった。子育て世代あるあるの状況に見舞われ、学校に行けない日があり、自分のリズムがつくれずに苦労した。さらに、クラスのルーティンや学習のやり方、学年の先生とのやりとりも今までと変わることで、それに適応することがまだまだうまくできていない。年度始めのこのバタバタ感はいつになっても変わらないのだろうか。この環境に適応するというのは、やはり大人にも子供にもかなりストレス

        不祥事防止ってどうやるんだ?

          機能と祈り

           荻田さんとの第二回の打ち合わせを行った。今回は1年間の総合的な学習の時間の大きな見通しと1学期の具体的な計画を立てた。  今年度の総合的な学習のゴールは子供たち一人一人が自分の強みを理解し、表現すること。では、強みとは一体何なのか、その問いについて考えさせられる会議となった。  僕は子供たちに自分の強みとは自分のリーダーシップを理解し、育てていくことだと考えていた。ここでのリーダーシップとは前で引っ張ることではなく、他者に良い影響与えること。その指標として、玉川大学TAP

          機能と祈り

          価値感を伝え合い合意することの価値

           校内の全体会があり、今年度の研究の進め方を提案した。今年度は昨年度までの3年間を踏まえて「好奇心・探究心」と、言うキーワードをもとに〜「知りたい」「やってみたい」を大切に学び合う子どもたち〜と言うテーマを設定した。  全体会後、6年生から4月の後半は忙しくなるから、今からブロック研をやらないかと言う提案があり、時間もあったので、早速ブロックでの話し合いに臨んだ。 今年度のブロック研のスタートでは、テーマに迫るためのアプローチ方法を拡散するような話し合いをしようと思っていた

          価値感を伝え合い合意することの価値

          2024年度スタート!

           新クラスがスタートした。今年度は5年生。4年ぶりの高学年だ。今の学校に移動してからは初めての高学年。去年の1年生、一昨年の2年生もとっても楽しかったけれど、個人的には高学年の方が向いているのではないかと思っている。  最後に5年生を担任したのは教員になって2年目。もう9年前。その頃と比べてどのくらい自分が成長したのかと言うことも感じられる1年になると思っている。  昨日は始業式だった。校庭でクラス発表がされ手紙を渡したらその場で解散なので、子供たちと接した時間は5分程度。

          2024年度スタート!

          冒険家×総合的な学習の時間 kickoff

          今回、新たなチャレンジをする。 学校の外の人と一緒に授業を創る試みだ。 うちの学校の近くに一風変わった本屋がある。 その名も『冒険研究所書店』 店主の『荻田泰永』さんは無補給単独徒歩による南極点到達に成功した冒険家だ。 つまり、南極点まで歩いていったのだ。 え?どういうこと? 最初に聞いた時は全く理解ができなかった。 そんな事をした人がこんな近くにいることに。 荻田さんとは2年前、2年生の学習で駅前探検をしたときに出会った。 とても魅力的な方でもっと関わりたい! 絶対何か一

          冒険家×総合的な学習の時間 kickoff

          どうして教師になったのか?

          どうして教師になったのか? 今日はじっくりと学年で話す時間が取れたので、このことについて尋ねてみた。 2人語ってくれたことがとても興味深かった。 Aさんは、もともと美容部員になりたかったと言う話をしてくれた。 自分が学生の時に出会った方の影響で。 その方との出会いをとても大切そうに話してくれた。 その方との出会いで「人を輝かせるような人になりたい」と考えるようになったそうだ。 彼女とは一昨年も一緒に学年を組んでいて、人のサポートをすることがとてもうまい。 その行動は、このあ

          どうして教師になったのか?

          新年度スタート!

          新年度がスタートした。 今年はカレンダーがよく始業式まで5日間ある。やっぱりこれは嬉しいし、気持ちが楽だ。 そのためそこまで焦らずに準備ができそうな気がしている。 ただ相変わらず新年の準備は慌ただしい。 新しい人たちが入ってきたのに、1番最初にしたこと言えば、教室の机と椅子の移動。それが終わったら職員室の机の配置換え。それが終わったら、教室の引っ越し。 まるで引越し業者のようにバタバタと1日が過ぎていった。 もちろん新年の準備と言うタスクをこなしていかなきゃいけないこともわ

          新年度スタート!

          3月は別れの季節

          3月は別れの季節。 今日で3人の先生とお別れをした。 3人とも今の学校に入ってからとてもお世話になった先生たちだった。 みんな別れを惜しんで話していたので、なかなか僕が考えていたことを伝えられなかったので、このブログの形にして残しておきたいと思う。 K先生。 ぐいぐい前に出るタイプではなかったけれど、うちに秘めた情熱がある先生だった。 今年度、校内研推進委員で一緒に仕事をさせてもらい、そのことがとてもよくわかった。 今年度の学年では、組んでいる2人ととても楽しそうに働いてい

          3月は別れの季節

          教師が自立するためには何が必要か?

          今日は以前一緒に学年を組んでいたメンバーで、久しぶりにランチをした。 1人は別の学校へ異動してしまっていたので久しぶりに3人で話すことができた。 たわいもない雑談から、今年度の仕事について振り返り、来年度についてのことなどいろいろな話をした。 その中で、新しい学校での校内研究になかなか主体的に取り組めていないと言うことを聞いた。 彼女は僕たちと組んでときに、ブロック研究していた授業を突然自分の年次研究の授業でやりたいと言い出し、急遽研究授業をしたことがあった。 「あの時は自

          教師が自立するためには何が必要か?

          実践を共有すること

          今日は授業力向上部会があった。 これは市内で研究をしたいと、自分から手を挙げた人たちの集まりだ。 小中合わせて14名。そのメンバーが4つのグループに分かれて活動している。 半年ぶりに全グループが集まった日だった。 内容としては、各グループの概要説明。グループのメンバーをシャッフルしての実践の共有。そして奉仕の先生のお話。 この中で1番盛り上がったのが実践の共有だった。 それぞれが思いを持って実践してきたことを語る時間だったので、あっという間に時間が過ぎてしまった。 最初の設

          実践を共有すること

          年度末 学年での最後の振り返り

          今日の午前中はずっと年度末作業を行っていた。教室の片付けや事務的な処理をパッパと終わらせ、最後に学年での振り返りを行った。 管理職から提出するように言われている書式に対してぶつくさと文句を言いながらも、組んでる先生と対話する時間を過ごすことができた。 振り返りの中での話題は大きく2つ。 1つは社会性を育むためには、何をすればいいのかということ。 もう1つは宿題の取り扱いについて。 1つ目については非能力の育成と言う観点で、こないだ玉川大学で話をもらったことを伝えてみた。

          年度末 学年での最後の振り返り

          2023年度 修了式

          今日は2023年度の修了式。 1年生たちとの過ごす日々が終わった。 入学式前はは1年生とどのように関わっていけば良いのかがイメージがなかなか持てなかった。 5月には声が潰れて、1ヵ月近くポータブルマイクを使って授業したこともあった。 そんなことも、今となっては良い思い出だ。 1年生を担任させてもらって、感じられたことを残しておきたい。 1.何もできないわけではなく、環境に適応できていないだけ1年生は入学して何も知らないし、何もわからないと言うような話を以前聞いていたような気

          2023年度 修了式

          ヤタイの会2023年度振り返りと2024年度計画

          今年度の振り返りと来年度の計画の記録 ヤタイ運営メンバーへの連絡 2023年度実施内容 1.月例会 第3金曜の18時半から21時半でシリウスで定期的に行った。 そこに集まり、自分の実践を聞いてもらったり、学校での課題をシェアし、解決策を考えたりすることができた。 しかし、なかなか安定した人数が集まることができず、3人以下で行うことも少なくなかった。 2.ヤタイフェス ①4月「若手のつながりをつくろう〜PA体験会〜」20名参加 ②8月「なんでも相談会」8名参加 ③12月「し

          ヤタイの会2023年度振り返りと2024年度計画