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うまくいかなかった日のこと

 クラブの時間。僕が担当するパソコンクラブの6年生に学校生活にとても困難を抱えている子が所属している。その子とは昨年度のクラブも同じパソコンクラブだったので、顔見知りの仲だし、学校内で会ったときには、お互い声をかけ合うような間からでもある。僕としてはそういう課題を抱えた子たちの対応はとても好きだし、正直ある程度の自信もあった。
 しかし、今回は全くうまくいかなかった。クラブでタイピングのゲームをした。その子と2人でやりとりしている時は何の問題もなくことが進んだ。ただトーナメントが始まり、彼はすぐに負けてしまった。その後、やることが本人の中でなくなってしまい、集団に迷惑のかかるようなことばかりをしだした。僕としては、本人の気持ちを尊重しつつ、うまく対応していきたかったのに、無理矢理ストップさせるとしかできなかった。いや、正直ストップすることもうまくできなかった。
 こうなってしまった原因は完全に僕。準備不足、想定不足、その2つだったと思う。ここ数年にここまでの課題を抱えている児童を担任していなかったそれも言い訳かもしれないが、完全に感覚が鈍っている気がした。

 ここ数年で1番凹んだかもしれない。ただ凹んでいてもしょうがないので、その子の担任の先生にいつもどのように接しているのか教えてもらうことにした。正直職員室でこの話を切り出すのも自分の中では葛藤があった。自分ができなかったことを認めることも正直嫌だったし。でも聞いてみてよかったと思う。
 クラスを見に行っていいですか?とその先生に聞いたら、快くいつでも来てくださいと言ってくれた。その先生をサポートすることもできるだろうし、立ち振る舞いから学ぶこともきっとあると思う。自分の感覚が少し鈍ってしまったことをちゃんと自覚し、前に進みたいと思える機会になった。

 それにしても、本当に悔しかった。この思いは大事にしていきたいと思う。

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