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算数ワークショップスタート

 今年度の校内研で「好奇心・探究心を大切にする授業づくり」と言うテーマに取り組んでいる。その中で、僕たち高学年ブロックは、算数の問題作りをテーマに研究を進めるなった。昨年度、LAFTで学んだ数学者の時間からヒントをもらい、算数ワークショップを実践する計画を立てた。発展問題を解く時間が1時間。問題を作る時間が1時間。そしてできた問題を解き合う時間が1時間。3時間を1セットとしてサイクルを回して行く予定だ。
 第一回目に取り組んだ。子どもたちに、いつもの算数とは違う「算数ワークショップ」をやるよと言うと、ある子が
「作家の時間みたいな感じ?」
と言ってくれた。タイトルだけで子どもがそのつながりを感じたことに正直驚いた。
 今回の問題は業者テストの裏にある少し発展的な問題をじっくり取り組むことにした。この問題は1度体積の単元の時に子供たちは取り組んでいる。しかし、テストのおまけ的な問題なので、おそらく子供たちはよく考えずに答えていたと思う。その時の正当率もかなり悪かった。だからこそ子供たちにとって難易度はちょうど良いと思い、この問題を選択してみた。

業者テストの「広げよう!」的なところにある問題

 解く時間が始まるとすぐにできたと言って持ってきた子がいた。しかし、答えが間違っていたので
「違う。」
と言うと、
「えーっ!?」
と悔しがってなんでだろうと言いながら、もう一度解き直しにいく。多くの子が縦×横×高さの式に当てはめ数字だけで考えていたために、それらの面を組み合わせて直方体になるかどうかまで考えていなかった。カンファランスをする中で、子供たちに実際に図形をかくようにと促す。手を動かして図形をかいてみると、徐々にわかってきた子が増え始め、正解する子が少しずつ出るようになった。中には実際に紙を切って直方体をつくる子もいた。その子は時間をかけ、作った事で問題を解くことができていた。
 粘り強く取り組んで解けて喜んでいる子。正解にはたどり着いたが、なぜ正解してきたのかわからず、モヤモヤしている子。頑張って考えてはいるのだが、なかなか解決に向かわない子。全く手がつかない子。そんな子どもたちに対して、一人ひとりにどのように関わっていけばいいのか、また正直見えないことが多い。まずは僕も試してみる気持ちで、定期的に取り組むことを頑張っていきたい。

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