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ICT活用推進教諭研修で…

ICT活用推進教諭の研修会。
2時間ちかく話を聞き続けて、残りの20分でグループワーク。
この研修のあり方自体に、学校教育の悪しき習慣が詰まっているように感じた。教えるという事はカバーしなきゃいけない内容をとにかく伝えることという考え方。
もちろん伝えられたこと全てが無駄だったわけではない。僕がわかっていなかった部分がわかったあったし、勘違いしていたところも解決することもあった。しかしそれはもっと短く伝えることができるはず。せっかくICTの活用を推進している先生たちが集まっているのだから、もっともっと情報交換をしたり、校内での推進の仕方の相談に乗り合ったりした方が有意義になるのではないだろうか。教育委員会はその場をデザインしコーディネートする役割にもっと振り切っても良いのではないだろうか。昔からの慣習で指導主事が教える人、教師が教わる人、そのような研修の構図が根深く残っているように感じた。

ただ、少ない時間の中でのグループワークで見えてきたこともあった。それは学校によってICTに対する考え方が大きく違うことだ。なかなか推進を進められないと言っていた学校は管理職に新しい試みを止められるということがあるそうだ。話を聞いてみると、なんとなく怖いわからないからやめて欲しい。そのような実態を感じた。
その時、僕の感情が怒りモードになった。なぜコロナ禍にICTについて勉強しないのか。なぜ新しい技術に対して取り組んでみないのか。なぜ努力もしていないのに怖いからわからないからダメだと言う決断をしてしまうのか。組織の上に立つ人間が1番勉強しなくてどうするんだ。そのような思考回路になると完全な怒りモードになってしまう。
ただこれで怒りをぶつけても通用しないし、なにも変わらない。そういう管理職と一緒に仕事をするとなったときに、僕はどのように立ち振る舞えばいいのか。
僕らの学校はICTの活用は進んでいる方だと思う。その要因は大きく分けて2つある。1つはICTに強くチャレンジ精神のある管理職が導入時にいたこと。もう一つは全体で一斉に進むのではなく、得意なメンバーで先行実践し、それを横の先生たちに展開していったことだ。このシステムを整えてくれたのも、その当時の管理職だった。という事は、やはり管理職次第になってしまうのか?

それはわからないが、絶対に全員わかるまで進まないと決めてしまうと、組織は1歩も動けない。むしろ徐々に後退していく。
やりたい複数のメンバーで推進し、その後横に展開していく。この進め方が全体がうまく進める方法なんじゃないかな?

このプロセスが他の事でも応用可能なのか試してみる必要はある。この方法が良いと言う価値観を共有できればうまくいくような気もするんだけどなぁ。
そんなことを考えることができたICT活用推進共有研修だった。

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