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物欲とメンタルは良くも悪くも比例している

思えば2021年は物欲にまみれ、その欲求のままに消費した一年でした。

いや、そんなに高いものは買ってないですし、買えないですけど…


ともかく実際に購入に至りやすかった要因としては、いくつかありまして、

とっても簡単に表現すると、
「買っても良い理由」がとても付けやすかったことが、要因であります。

今回はそのことについてまとめてみたいと思います。

買ったものを一つずつ紹介しても良いのですが、そのリンクを貼りたいわけでもありませんし、

そもそも記事が縦長になってしまいますので、今回は控えて、心理面のみ記事にしようと思います。

しかし、こんな貧乏時代の記事を書いたばかりなので、その頃とのギャップがかなりある感じもします。

正直なところ2021年は、自粛&育児で、大好きな旅行&キャンプにもまったく行っていないので、

妻の「買ってもいいよ」承認は、かなり通しやすかったです。

一応、自分に問いかけて3つほど理由と思われるメンタリティが解りましたので、以下で書いてみたいと思います。

(ちなみにこの記事は、下書きしてあたためていたら、もう2022年になってしまったという状況です)


理由1:娘が1歳になった

元々、育児用品は必要なものを買いそろえていましたが、0歳児と1歳児では必要なものが変わってきました。

これを「物欲」というのか、「必要だから買った」というのか、微妙なラインなのですが、

家の中を歩き回るためベビーゲート(柵)を買ったり、夜泣き対応のための人感センサーライトであったり、

娘にも見やすいように、テレビ的に使っているPCモニタの台を買い替えたり、くつろぎ用の大型のビーズクッションを買ったり、加湿器を買い足したり…

明らかな「娘のためのおもちゃ」「育児用品」はさておき、どこか強引に「娘のために」を紐付けて買ったものが沢山あります。


理由2:大きい家に引っ越しをした

こちらでも記事にしていて、実はこのシリーズ、完結しておりませんが、

昨年の2021年1月に、引っ越しをしました。

東京から地方への引っ越しでしたので、結果的に居住スペースは大きく拡大したため、物理的にモノが置けるスペースが増えました。

そのため、モノが買いやすい状況にあったのは間違いありません。納戸も広いです。

「家が狭くなるから、やめとこう」のリミッターがかからない感じがあったのは事実です。

あくまでも、東京から移住した私にとって「大きい」だけで、周りと比べると平均的な大きさですので、あしからず。です。


理由3:在宅勤務が増えた

おうち時間が増えたため「仕事のツールを最適化しよう」「住環境をより快適にしよう」という理由付けはしやすかったように思います。

例えば、カプチーノまで作れるコーヒーメーカーであったりとか、空気清浄機付き扇風機だとか、

PC周り・デスク周りでいうと、フットレストやサブモニター、ミニ冷蔵庫なんかも買ってしまいました。

(これは個人的に超おすすめですが、今は冬)


「買ってもよい理由」はとても重要だと思う

私も「衣食住」に関わるコンサルタントですので、自分の話だけをしている場合でもありませんので、日々考えていることもそれなりには表現したいと思います。

この約2年間の異常な情勢の中で、私の出身業界でもあるアパレルはかなりの苦戦を強いられました。

ECがそれなりに良かった、というニュース等はあったものの、基本的には全体をカバーするほどの売上にはなっておらず、大変な状況にありました。

どちらかというと、必需品となった衛生用品から始まり、家電・調理家電等、インテリア関係、中食、リユース業界等が数字を伸ばしたという報道が目立ちます。

これらは「必要な理由」があったものと、おうち時間くらいは有意義にしたいという「買ってもよい理由」が、明確であったように思います。

今までは、レジャーや旅行に行くからという「GO OUT」が入り口となった動機に刺激を与えた訴求であったり、

お気に入りの「インフルエンサー的人物」が良いと言っているから、欲しい、という動機であったり、

今となっては、という前提ですが、それなりに解りやすい形だったと感じています。


お金に余裕がないからこその「買ってもよい理由」

私を含めて、自由に無尽蔵にお金を使える人間は基本的には少なく、限られた資金の中から、日々必要な支出をしていると思います。

とはいえ、何でもかんでも買い物をせずに我慢をし続けられるほど、楽しい2年間ではなかったと感じていますが、

例えば、今まではレジャー関連にお金を使っていた分の余裕が仮にあった場合でも、そのお金を別のことに使っていい理由は必要だと思っていて、

もちろん「貯金」をしても良いのだけれど、やはり人は何かしらの消費行動をしたいのだと思います。

当然そこには「今なら安い(今買った方が得で、その方が損をしないと感じる)」という訴求や、「今ならポイント還元率が高い」という訴求も、かなり効果的であったと思いますが、

それ以上に「ああ、今こそ、この商品は買った方がいいんだ」と、納得できるものに、人気が集まった2年間だったと思います。

共感的マーケティング以上に、私は納得性マーケティングが必要だったと感じていますし、しばらくはそれが求められるような感じがしています。
(すみません、言葉は勝手に作りました)


「巣ごもり」のその先へ

巣ごもりアピールは散々世の中に発信されてきましたので、もう今はそのアピールは逆効果だと思います。いつまで家に縛り付けるつもりだ!と反感を買うのではないでしょうか。

とはいえ、いきなりまた「GO OUT!」と伝えても、必ずしも共感・納得するかというと、これまた難しく、

どちらかというと、OUTとINの境目を無くすような、伝え方が出来た方がよいのでは、と考えています。

新しく施工されているマンションなんかも、3メートルあるバルコニーを訴求ポイントにしていたりというのも、先日拝見しました。

今までだったら、少しでも部屋自体を広くするような思想が強かったと思うのですが、これも、OUTとINの境目を限りなく減らす仕掛けなんだろうと思います。

確かに、これなら戸建て住宅でなくても、風を感じてリラックスすることも出来るし、ガーデニングや庭遊び的なことも出来ます。

今こそ、自分も一応は「n=1」の消費者であることを意識して、自分の気分に正直に、「衣食住」業界のコンサルタントとして、出来ることはないのか?を日々考え中です。


ちょっと日曜夜の記事としては、最後堅めになってしまいました。

全国の小売やメーカー関連に勤める方々、ここ1年、一緒にもうひと踏ん張り頑張りましょう!陰ながら(クライアントの皆様には直接的に)応援しております!


コジマサトシ/トナリコネクト

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