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詩集

7
大切なあなたと、悩める自分へ。
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#恋愛

【詩】夢見草

【詩】夢見草

風が
優しく頬をなでた

舞う花びらに
そっと
手を伸ばす君

後ろを歩く私

〈追記〉
夢見草は、
夢のように儚く散る桜の異名らしい
なんだかすごく好き

【詩】車窓から

【詩】車窓から

茜色の空

点滅中の踏切

ぽつぽつと広がる街の明かり

風の匂い

反対車線の電車

人集り

窓に映る君の横顔

「外の景色を見るのが好き」だなんて、嘘だよ

【詩】終止符の唄

【詩】終止符の唄

帰りに寄ったコンビニで買ったアイス
あの時より甘くなかった
この道だって何十回も歩いているけど
こんなに何もない道だったかな

空に浮かびはじめた星を見上げながら
「綺麗だね」って呟くこの声を
あなたに拾って欲しかった
ただ
それだけ

満員になった夕暮れの電車に乗って
1人で揺られながら帰る
本の間から隣をのぞいてみたけど
窓に映るのは茜の街だけみたい

知らない顔だらけの人混みから
そっと手を

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