【詩】終止符の唄
帰りに寄ったコンビニで買ったアイス
あの時より甘くなかった
この道だって何十回も歩いているけど
こんなに何もない道だったかな
空に浮かびはじめた星を見上げながら
「綺麗だね」って呟くこの声を
あなたに拾って欲しかった
ただ
それだけ
満員になった夕暮れの電車に乗って
1人で揺られながら帰る
本の間から隣をのぞいてみたけど
窓に映るのは茜の街だけみたい
知らない顔だらけの人混みから
そっと手をひいて連れ出してくれる
そんなあなたを待っていた
ただ
それだけ
それだけの恋でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?