#810【解説】日常生活にも役立つ知っておきたい行動経済学💡
この記事は、今の仕事に何らかの不満を感じている以下の様な人にオススメです💡
✅仕事自体が中々見つからない人
✅ブラック企業から抜け出したい人
✅やりたい事が見つからない人
✅自分の時間がもっと欲しい人
シリーズ第12段の今回は『日常生活にも役立つ知っておきたい行動経済学』というテーマで書いてみたいと思います。
初頭効果
初頭効果とは、第一印象が後の印象に大きな影響を与えるという効果です。
もちろん接客業に限った話ではありませんが、『第一印象の大切さ』についてはもはや説明するまでもないでしょう。
どんな仕事においても共通して言える事だと思いますが、この仕事においてもお客様がご乗車した際のファーストコンタクトが最重要だと思っています。
お客様ご乗車時、お客様の方に身体を向けて笑顔で挨拶が出来れば、もし仮に多少のミスがあったとしても大きなトラブルに発展する事は無いと思います。
ハロー効果
初頭効果と似ていますが、ヒトは見た目で判断をする生き物である事は、『人は見た目が9割』がベストセラーになっていることからも分かると思います。
大切な事は服装などの身だしなみ(靴やネクタイのドット、髭の剃り残し等)だけでは無く、表情や声のイントネーションなども評価対象となるでしょう。
この仕事でも、お客様からクレームを受けるドライバーというのは大体決まっており、つまりはそういう事なのだろうと思います🤔
サンクコスト効果
私はギャンブル全般やらないのですが、身に覚えのあるヒトはいるのではないでしょうか?
ここまで散々『突っ込んだ』のだから、ここで辞めたら元が取れないし、今更辞められないという気持ちも理解は出来ます。
日常生活において分かりやすい例を、少し長いですがそのまま引用しておきます。
この仕事で例えて言うなら、ホテルや空港のタクシー乗り場でお客様の乗車を長時間待つ事があります。
終電直後のターミナル駅(東京駅や品川駅)で客待ちをしていたが、もうお客様は居なそうな気配…
でも、かれこれ一時間以上も待っていたのだから、今更離脱(乗り場を離れて営業再開する事)する事なんて出来ない😭…といったところでしょうか?
アンカリング効果
ヒトは最初に受けた印象が心に残る傾向にあります。
例えば、とても高くて買えないと思える様な1000万円の車も、その後700万円で売っているサイトを見ると『安い!』と感じてしまいます。(実際には安くないです😅)
最初に提示された情報が、のちの判断に影響を与える事があり、これを『アンカリング効果』といいます。
タクシーの仕事での活用例を挙げると、最初に『一般道で目的地まで進行した場合は渋滞で40分程度掛かります。』と伝えた後で、『高速を利用すれば15分ほどで到着します。』と言う事で、お客様は高速の利用をすんなりと承諾してくれる可能性が高まります。
現在志向バイアス
現在志向バイアスとは『将来の大きな利益よりも、目の前で得られる小さな利益を優先する心理作用』の事です。
これは、日常生活において誰もが経験している事だと思いますが、例えば一年後に貰える20万円よりも、今すぐ貰える10万円を選択してしまう人は少なく無いと思います。
投資を経験している人ならば、目の前の10万円を選択する事が如何に勿体無い事かは理解できると思います。
タクシー業界の抱えている大きな問題の一因も、この現在志向バイアスにあると私は思っています。
短距離利用のお客様についイラッとした態度をとってしまったり、舌打ちをする様なドライバーがいる事は、乗車と同時に『短い距離ですみません』とお客様に言わせてしまう事からも分かります。
どんなお客様であっても気持ちよくご利用頂く事で、『また次もタクシーを利用したい』と思って頂け様な接客をする事こそ、将来的に業界全体の売上UPに貢献する最も大切な事だと思いますね。
行動経済学は、我々の日常的にとってかなり身近であり、すぐにでも実践できるものも多くあります。
最近は関連の書籍も多く出ているようなので、興味が湧いた方は何か一冊読んでみるのも面白いと思います。
以上、今回は『日常生活にも役立つ知っておきたい行動経済学💡』というテーマで書いてみました。
今回も、お読みいただきありがとうございましたm(__)m
この記事を読んでタクシー運転手の仕事に興味を持たれた方、転職相談や各種質問等LINEの公式アカウントよりお気軽にご相談ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?