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ウマの合わない息子&じーじの、ステキな関係。

息子のじーじ、つまり私の父親は、
子供と体を使ってあそぶのが上手だ。

188センチの巨体。
坊主。
なかなかイカツイ。

持ち上げられたり
逆さまにされたり
追いかけられたり
びっくりさせられたり
こちょばされたり

私と弟はお風呂上がりにもかかわらず、汗をかくくらいにキャッキャと言いながら盛り上がる。

そんな子供の頃の映像が、今でもフワッとよみがえることがある。


でも、息子にはその遊び方が通用しない。


持ち上げられたり
逆さまにされたら

「怖いからほんとにやめて!」

と怒られて

追いかけられたり
びっくりさせられたり
こちょばされたりしたら

「やめてよ!」

と本気で嫌がられる。


じーじ撃沈。じーじ、孫とうまく遊べず。

「パパさ、子供とあそぶの得意なはずやねんけど・・・なんでりんりんには通用しないんやろう・・・」

と、ボヤいていた。



イマイチ仲良くなれない2人。
なんとなくウマが合わない2人。

それに加えて、先日事件が起きた。

リビングの隣の部屋に、じーじと息子がいることは知っていた。私は母と話していたので、どういう経緯でその言葉が発せられたのかはわからないけれど、じーじの大きな声が聞こえてきた。

「あんまり大人なめんなよ!」

じーじは、ふだんほとんど怒らない。
私と弟に怒るのだって、ここぞというときだけだった。1年に1回あるかないかくらいだけれど、怒ると迫力があるから超怖い。

息子は、じーじに怒られるのが初めてだった。さぞかし怖かっただろうと思う。


こわばった顔で、ションボリして、
その日1日中、じーじを避けていた。

ただでさえウマが合わないのに、またさらに溝が深まってしまったかもしれないなぁと思っていたのだけれど。



2週間後にまた実家に遊びに行ったとき、息子とじーじは普通に戻っていた。

帰りは家まで車で送ってもらうのだけれど、
帰り際に車の中から、じーじが息子に向かって叫んだ。


「バイバーイ!クソりんりんー!」

いろいろ根に持っているのだろうか。


「バイバーイ!ハゲじじいー!」

息子が大声でそう応える。
息子よ、やるじゃないか。



「なんやとー!」と言いながらも、じーじはゲラゲラと笑いながら去っていく。息子もゲラゲラと笑いながら手を振っている。

それを横で見ていて、
「なんかいいな」とホッコリしてしまった。



先週、ドラえもんの映画を見たからだろうか。2人がちょっぴりドラえもんとのび太くんみたいに見えた。

ケンカしたり、言い合いしたりもするけれど、なんだかんだお互いがお互いのことを大好きなあの感じ。


キレイな言葉を言い合ってても
なんだか冷たい感じがするときもあれば

汚い言葉を言い合ってても
なんだか温かい感じがするときもある。

じーじと息子が交わす汚い言葉たちは、
なんだか妙に温かかったからホッとした。

人と人とは「相性」がある。それはわかっていても、息子と父が本気で嫌い合っていたら、やっぱり悲しいから。



それにしても「あんまり大人なめんなよ!」というじーじの言葉がジワジワと面白くて、私たちはその事件を「大人をなめたらいかんぜよ事件」と呼び、じーじをイジる。

そして、息子がめんどくさいことをすると、
「じーじ呼ぶよ!」と言いながらケラケラ笑うのが、わが家の流行りになっている。


子供の頃は「完璧」に見えたじーじが、
今はなんだか人間臭くて愛おしい。

不完全で、ダメダメで、凸凹な私たちが、
ドタバタと紡ぐ物語は
なんて愛おしいんだろうかと思う
今日このごろだ。



★インスタ はじめました(^^)★

お家サロンをはじめるにあたって、名刺がわりになるかな?と思い、2019年ぶりにはじめました♪プライベート感満々の、なんてことのない日常のひとコマをアップしているだけですが、もしよかったらあそびにきてくださいね〜♪

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