見出し画像

フィードバックの先には 本当の自分自身がいる

前回の投稿で、オンラインサロン塾に参加して、多くの学びがあったという話をしました。

塾が終わったあとに、受講生としての感想 (フィードバック)を主催者に述べてみましたが、今一度自分なりに感じた気付きについて触れてみたいと思います。

webライター時代の苦い経験

フィードバックについては、以前記事にもしたことがあります。

コチラ↓

今回オンライン塾の期間中、自分が発信した言葉にしろ文章にしろ、間延びすることなく主催者側からしっかりと意見(フィードバック)を頂けたことが、すごく印象に残りました。

こちらのアウトプットに対する客観的な意見に中立性も保たれているとなれば、相手からのフィードバックによって自身の内面が凄く前向きな気持ちになれるのです(承認欲求が満たされている感覚)。

これはおそらくwebライター活動していた頃の体験談が、大きく影響していると考えています。

当時はジャンルを特に限定することなく、自分で出来そうな仕事を見つける度に、発注者に手当たり次第コンタクトをしていました。

当時はコロナ渦前ということもあり、同業者が今ほど多くなく、意外とすんなりお仕事をもらえていた状況だったのです。

しかしメリットの裏にはデメリットも有ります。

多方面に仕事を展開し過ぎると、自分の仕事に対するスピード感と相手方のスピード感がにだんだんズレが出てくるようになります。

もちろんお互いの仕事の進捗状況にも左右されるので、相手方も同じことを感じていたのかもしれません。

しかしこちらからの質問や意見に対して相手側の反応が遅い時には、どうしてもモヤモヤ、イライラした思いになりました。

相手との距離感に疲れてしまうというのは、現代社会の病ともいうべきSNS上でのやり取りでも存在しています。

論語の教えでも、「過ぎたるは猶及ばざるが如し及ばざるが如し」と述べられているわけてすが、物事のさじ加減は意外と難しいところもあります。

返答・返信のスピードは、遅いよりも早い方が良いのですが、やり過ぎは自身が疲れてしまいます。まずは相手側のことをある程度考慮した対応と自分の心地好さを心掛けることが大事なのかなと思います。


眼不自見、刀不自割(めはみずからをみず、かたなはみずからをさかず)

禅の言葉からの引用です。

眼は自らを見れないし、刀は自分を切ることは出来ないという意味です。

本当の意味で、誰しも自分の事を客観的に見る事は出来ません。けれど、他の誰かという鏡を通してならば、俯瞰性としての自分を見ることが出来ます。

人は他者からフィードバックをもらうことで、初めて自分の立ち位置がわかってくるのです。

改めて、サロン塾で積極的にフィードバックを頂けたことで、ほんの少しだけ自身への理解が深まったような気がしました。

やはりたくさんの人と関わることで、自身を少しずつ知ることができるようになり、自分の事を少し知れば、見える世界が少しばかり違って見えてきます。

その世界観の一つが、自分と他者との境界線ではないでしょうか。

本来、人が持っている性質はみな、色も違うし形も違う訳だから、自分の当たり前が他者の当たり前と違うのは、至極当然のことなのです。

そう理解することで、自然と他者に対しても敬意や感謝の意を払うことができるようになるのだと思います。

自己肯定感が上がりにくい時代だからこそ 考えてみたい

精神科・心療内科医として診療に携わりながら、臨済宗建長寺派林香寺の住職を務める、川野泰周さん。現代は自己肯定感を上げることが難しい時代だと説いてます。一部を紹介します。

昔の日本人は会社に忠誠を誓い、国の繁栄のために自分に与えられた役割を果たしてきました。こうした、社会的な欲求を満たしていくプロセスの中で、自分の貢献度や達成感を感じることができたので、自分が認められているという感覚を十分に得ることができました。

現代においては人生の節目節目で、自己の存在を否定されるリスクを孕んだ場面が待ち受けているのです。社会的な欲求を満たすことで達成感や貢献度を感じ、自己愛を満たすという構図を維持することが、難しい時代になっているのです。
自己を受容する姿勢を持つようにすると、自分の心や体に対する気づきが豊かになっていきます。すると、相手の表情やちょっとした仕草、顔色をみて、この人はどんな状態なんだろう、何を考えているんだろうと考えられるようになってきます。つまり、他者の心のありようが理解できるようになるのです。

以前の高度経済成長期ならば、仕事を真面目にしていれば、給料も上がって暮らしも豊かになっていくという、明確な達成感や社会貢献度が得ることができました。

返して現代はというと、給料が上がらないどころか、終身雇用制度は崩壊し、大手企業ですら一寸先は闇の状態。これまでの価値観が通じない時代となってしまったのです。

私たちはこの大変な令和の時代を生きている訳ですが、ピンチを危機と捉えず、チャンスと発想転換して、自分の心の有り様や立ち位置を振り返ってみるよい機会だと思います。

その第一歩がお互いに発信したりされたりする、フィードバックではないかと考えます。特に良い所を見つけてあげることによって、相手の成長にもつながりますし、喜んでもらえます。そして自身も心地良い気持ちになれるのです。

欠点探しではなく、相手の良い所探しはなかなか難しいのですが、ハードルが高いからこそ深い意義も生まれやすいですし、何より自身への振り返りにもつながると考えています。

前向きなフィードバックこそ、相手を受容することになる。そして、自分への受容度が高まることで、自己肯定感向上へとつながっていくのではないでしょうか。

ここまでご愛読ありがとうございました。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?