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「病は気から」 ストレスは万病の元

前回の記事で、講座登壇した時のエピソードを延べました。

 無事に講座を終えた翌週の水曜日、朝起きると体の内部から何とも言えない違和感を感じ取ります。

それでも今日は平日。仕事があるので会社には出社するのですが、朝から続く嫌な感覚は消えるどころ拡大の一途……。

その違和感とは、ズバリ動悸!
どうも脈拍が乱れている感じなのですが、息切れといった体のしんどさは、今のところありません。

ひと通り仕事はこなしますが、何とも気味が悪いのです。
何気に己の体調を会社の同僚に話したところ、「動悸には市販薬の○心が効きますよ」との回答。(他にも養○酒をオススメされた)

ひとまず会社帰りに薬を買って服用しますが、夜になっても脈拍は相変わらず不安定のまま。それでも睡眠はしっかり取れたので、そこだけは一安心でした。

翌朝目が覚めてみると、体調は昨日より若干マシにはなってはいましたが、何とも言えない不安感は依然拭えず…。

そんなこんなで2、3日様子を見ていたところ、少しずつ体は安定してきます。とはいえ完調にはまだまだほど遠くて、微妙な感じ。

普段から登山やサウナ浴など心拍系を酷使する身としては、今後はどこまで無理をして良いのやら、凄くヤキモキする状態なのです。

結局、近所の循環器系内科に直行します。その結果「期外収縮」という名の診断が下されたのでした!

初めて聞く単語  「機外収縮」とは何ぞや?

期外収縮とは?
不整脈の中でも、正常な拍動の間に時々不規則な拍動が現れる「脈がとぶ」タイプが期外収縮です。

期外収縮は、「健康な成人の98.7%に期外収縮が見つかった」という研究もあるほど、ありふれた不整脈です。
多くの人は自分の心臓で期外収縮が起こっていることには気づきません。 気付いても、一瞬だけ脈が抜ける、一瞬胸がつかえる感じがする、といった程度です。 
期外収縮は命に関わることはほとんどないため、症状があっても治療をしないことの方が多いです。

引用:心臓血管研究所 付属病院

これまでの生活内でも、時折不整脈は感じていたのですが、ここまで頻発したのは人生初。
 
循環器系の持病は元来持ち合わせていませんし、思い当たる要因といえば、先週行った講座でのプレッシャーぐらい···。

お医者さんにそのエピソードをお話ししたところ、結構納得されておりました。
やはりストレスは今回の病状にもリンクしやすいようです。

更に会話の中から「機外収縮」についての知識を、より深く吸収することもできました。

・一日だけで相当数の機外収縮(不整脈)が発生している人もいる。各自がそれを感じるか否かの差だけ

・自立神経の乱れ(ストレスや不規則生活)によって、機外収縮は発生しやすい

・危険性の低い種類の不整脈であるので、時間が経てば良くなっていく筈

お医者さんのお話しを聞いて、症状の原因もある程度ハッキリしましたし、特に命に別状がないということも判明して、ホッと胸を撫で下ろしたのでした。

「病は気から」とは 至極名言

 ストレスは万病の元と言いますが、今回はそのことが身に染みて理解できました。

健康は何よりも貴い、「心技体」で最も大事なものは「心」だということです。


鎌倉時代の随筆家、兼好法師も著書「徒然草」でこのように述べています。

身をやぶるよりも、心を傷ましむるは、人を害ふ事なほ甚だし。病を受くる事も、多くは心より受く。外より来る病は少し。

(現代語訳)身体を傷つけられるよりも、心を痛めつけられることのほうが、人間の傷の深さは深くなってしまうこともあるのだ。病気になる時も、多くは心の悩みが原因であり、外部からやってくる病気は少ないのである

引用:徒然草 第129段

兼好法師は、この後の下りで「恥じらい恐れを抱く時に必ず汗をかくのは、心の仕業」という表現を使っておられます。

 医学や心理学が確立されていない、太古の時代にこの哲学に達するのは、ただ凄いとしか言い様がありません。


この世は諸行無常で成り立っていますが、人の心の本質が今も昔も変わらないことについて、深い哲学を感じずにはいられないのでした。


ここまでご愛読ありがとうございました。


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