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尾道のコンビニ隣接バー

息を切らして登った千光寺公園の桜は散り際だった。
でも、垂れていた重黒い雲がちょうど晴れていく、ドラマチックな港町のパノラマを観ることができた。

港町・尾道

山を下りて、夕食の時間には少し早い午後。
コンビニに隣接した小綺麗でリーズナブルそうなバーを見つけたので、ふらりと入った。
L字カウンターと脚の長い丸テーブルが2つ。

アーケード商店街に向いたガラス窓から見えていたのは、まだ日中の往来。
先客はカウンターの70歳前後の男性ふたり連れ。学生時代のことを話しているのが聴こえてきた。
「確か2回生の時だったなあ、いや3回生だったか…」
てきぱきとした感じの若い女性バーテンダーは、時々のカウンター客の冷やかしに爽やかに応対していた。

グラスの生ビールを頼んだ。
メニューを見て驚いたのは、つまみは隣接するコンビニで買ってくることになっていて、持ち込んだつまみを焙ったり、燻製処理してくれたりしてくれる。
「焙り…無料」「燻製…150円」とメニューに書いてあった。

コンビニと直結する店内ドアを通って、ひと口サイズのチーズの生ハム巻を買って戻ると、バーテンダーが皿とフォークを出してくれた。 

日も暮れて

日も暮れて、楽しみにしていた「尾道焼き」のお店へ移動した。

砂ずりの触感と表面をカリっと焼いた「尾道焼き」は期待通りだった。それと大ジョッキ2杯でお腹いっぱい。

お腹いっぱいなのに、ホテルまでの帰り路で、また引き寄せられてしまった。
さっきのバーで、今度はロックウイスキーを1杯やって、それから帰った。

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