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「トップガン マーヴェリック」を観てきた

「トップガン マーヴェリック」を観てきた。
となりの30代ぐらいの男性2人組がビール飲みながら、ツマミを食す音にイラっとした瞬間があったが、そこはIMAX、迫力の音響のおかげで気分よく映画館をあとにした。

少し前、映画監督の西川美和がエッセイで、

少し前、映画監督の西川美和がエッセイで、役になり切る俳優と、どんな役でもその俳優っぽさで演じる俳優のふた通りある、というニュアンスのことを書いていた。
それは役所広司という俳優の魅力を説明する文脈だった。ガソリンスタンドのおっさんでも日本陸軍大臣でも極悪犯罪人でも確かに「なりきる」役所広司。
エッセイに俳優名は書いてなかったけど、僕は反対の俳優として吉永小百合と木村拓哉が浮かんだのだった。何を演じても同じ雰囲気を醸し出す。
良し悪しではなく、キムタク系トム・クルーズはさすがの安心感。トップタレントの証だ。
でも木村拓哉が、20代で演じた作品の続編に還暦になって登場するなんてイメージできない。木村拓哉とトム・クルーズでは日本代表とブラジル代表のサッカーぐらいの格の違いがある。

「Danger Zone」と「Take My Breath Away」

とにかく理屈抜きで「トップガン マーヴェリック」は楽しかった。
CMで見たレディー・ガガの曲から始まる予想は外れ、冒頭から「Danger Zone」で盛り上げてくれ、「Take My Breath Away」でしっとりとさせてくれた。30年を埋めるこの演出が、同世代の郷愁を煽った。
前作の「トップガン」は86年公開だから僕は22歳、都内のどこの映画館だったか覚えていない。そのあとはビデオで借りDVDでも借り、配信でも観た。
90年代にアメリカ・サンディエゴに住んでいた知人がいてサンディエゴの街に惹かれていたことも「トップガン」を何度も見返した理由だった。

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ロケ地 サンディエゴ

バイクで疾走する、彼女の家がある閑静なエリア、砂浜のビーチバレー。当時サンディエゴは、アメリカでも治安や住みたいエリアのトップランクにあがっていた。
空母が駐留する湾と青空に向かってハイウェイが伸びていくコロナド橋。のんびりとしたダウンタウン。
そして何より、朝、昼、夕方と日常の光景を眺めているだけで気持ちのいい郊外のビーチ。

そういった記憶と紐づいているのが僕の「トップガン」だ。もう続編はなくていい。


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