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VIEW ON THE ROAD

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旅日記、旅雑感
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#エッセイ

ローマ帝国 地中海を瀬戸内海に置き換えると…

お酒の席で「ローマ帝国絡みはよくわからない、難しそう」とおっしゃった知人に対し僕は、彼が…

ともたか
3年前
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真夏の都バス

もうだいぶ歩いていた。   川を渡る国道の橋の歩道。 河川敷のグランドで学生たちがラクロス…

ともたか
2年前
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僕に刻まれた「東洋のハワイ」は。

旅はタイミングといきおい。目的も行き先も考えすぎずに決めてしまうのがいいと思っている。 …

ともたか
2年前
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富士山ざんまい

先週の日曜日は、6年連続で走る側だった「富士山マラソン」でした。初めて応援する側に回った1…

ともたか
2年前
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旅好きに薦めたいロードノベルの秀作

「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてほしい」 青年の遺言を果たすため集まった男女4人の行…

ともたか
2年前
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「トスカーナの休日」

アメリカ人女性作家を演じるのはダイアン・レイン。 女性作家は、離婚ショックの傷心旅行で出…

ともたか
2年前
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泣ける文章というのがある。

泣ける文章というのがある。 物語の展開や結末がどうだということでもなければ、悲しい悔しい嬉しいとかの感動とも違う。 字面(じづら)と、そこから瞬間に立ち上がる光景に無意識に感極まってしまう。 文章に打ちのめされる感じだ。 久しぶりにそういう鳥肌を立てて読んだ小説に出会えた。 原田マハの短編「さいはての彼女」。  ナギの唇が、何か言おうとして止まっている。私も同じだ。どうしても言葉にならなかった。  私は姿勢をしゃんと正すと、両手を口に当てた。そして手のひらを合わせて、そっ

旅の素晴らしさについて考えていた。

天気予報が、全国的に今季一番の冷え込みだと伝えていた午前。 窓に濃い青空が広がっていた。 …

ともたか
2年前
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20年前の東北鈍行列車の旅

たしか息子が小学4年で娘が2年生の時だったと思う。僕は二人を連れて「青春18きっぷ」を使った…

ともたか
2年前
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地図旅行クラブ

「旅行」というより、「旅」に出たい。 そうか、「旅行」は「行く」で、「旅」は「出る」だ。 …

ともたか
2年前
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EURO2020をテレビ観戦しながら思ったこと

4年に一度のサッカー欧州選手権EURO2020が、1年延期され先週開幕した。 これまでは開催国1か国…

ともたか
3年前
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新たな興味を掻き立ててくれた「新・ローマ帝国衰亡史」

ローマ帝国の物語は面白い。 あまりに広く、深く、「詳しくなくても、どんな風に美味しいか」…

ともたか
3年前
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既視感。「ノマドランド」

既視感。 「ノマドランド」を観終わって、デニス・ホッパーの「イージーライダー」(1969年ア…

ともたか
3年前
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パイプスカフェ

ロスからサンディエゴに向かう途中の、ビーチに面した一角にカーディフバイザシーという洒落た町名があって、そこは図書館と郵便局とスーパーと、あとは住宅ぐらいの落ち着いたところ。 知人が住んでいた頃何度か出かけたんだけど、そこのパイプスカフェというお店が気に入っていた。 朝食を食べに来る地元の人とサーファーで賑やかなテラス席。 ひんやりとした朝の空気と強い日差し。 初めての時はレギュラーサイズの朝食セットを頼んで馬鹿でかいパンケーキを食べきれなかった。 15年ぐらい前に行った時には