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ニューヨークでパスポートを紛失する

留学を始めて4カ月が経過したころ、私はパスポートを紛失しました。

初めての経験だったので焦りました。一体どうすればいいのか。
とにかく不安。

パスポートを紛失したということは、学生ビザも同時に失くしたということ。

今回は海外でパスポートを紛失した際の、再発行までの手順を紹介します。
経験者としてみなさんの参考になればと思います。

1.状況確認

まず最初にすること。

心を落ち着かせ、状況を整理すること。

「いつパスポートを失くしたことに気が付いたか」
「最後にパスポートを持っていたとはっきり自覚しているのはいつか」
「どこで失くしたと思うか」
「何時ごろ、どこで何をしていたか」

これらの質問に答えられるように、自分の頭の中を整理してください。
なぜなら、現地の警察署で聞き取り調査があるからです。

聞き取り調査といっても、そんなにガチガチな雰囲気ではないので(笑)
詳細は後で書きます。

2.在ニューヨーク日本国総領事館に行く

ではここから本題に入ります。

パスポートを紛失したら、とにかく最初に在ニューヨーク日本国総領事館(以下、領事館と記載)に行きます。

ネットで検索すると、最初に現地の警察署へ行けと書いてありますが、それだとダメでした。

領事館は、グランドセントラル駅近くのビルに入っています。
ビル入り口の受付で「パスポート無くしちゃって、、、」と言えばOK

エレベーターに乗って領事館のあるフロアへ行きます。

領事館は日本人のスタッフがたくさんいるので、安心してください。

「紛失一般旅券等届出書」を受付に出します。
書類は領事館に置いてあるので、その場で書きましょう。

受付でパスポート紛失の手続きをしてもらい、警察署に提出する「領事レター」を受け取ってください。

これが重要。これがないと警察署で手続きができません。

3.日本から戸籍抄本を取り寄せる

現地で新たにパスポートを申請する場合は、戸籍抄本が必要です。
日本から速達で、親に送ってもらいました。

※短期の旅行で来ている人は申請する必要はありません。
「帰国のための渡航書」という特別なものがあるので、パスポートが無くても帰国できます。

4.警察署へ行く

領事レターを持って、現地の警察署へGO!

ルール上はパスポートを失くしたと思われるエリアの最寄りの警察署へ行くことになっていますが、正直どこの警察署でも大丈夫。

どこで失くしたかなんて正確には分からないので。

警察署へ行ったら、警察官に「パスポートを失くした」と言います。

領事館からのドキュメントを見せろと言われるので、例のレターを見せつけてやってください。

取調べが始まります。
状況確認で紹介したような質問をされるので、淡々と答えるのみ。

取調べが終わると「Police Accident Report」という安っぽい紙をもらえます。

紙の質はショボいですが重要です。
そのレポートには「Complaint Number」の欄があります。

ここが空白になっていると思います。
ここに入るナンバーを、後日警察に電話して聞くという面倒くさいことをしなければなりません。

これが分からないと、新しいパスポートをゲットできないです。

5.写真を撮りに行く

パスポートの顔写真が必要になります。

これは領事館のスタッフから写真屋さんの紹介があるので大丈夫。

領事館の近くに写真屋さんがあるのでそこで撮ってください。

6.再び領事館へ

警察に電話してナンバーもゲット。
写真もオッケー。戸籍抄本もオッケー。

お疲れ様です。ここまでやれば全て完了。

新しいパスポートの発行元が在ニューヨーク日本国総領事館になってます。
特別なパスポート。

パスポート番号がTZで始まると思うのですが、これは海外で発行したパスポートに付くアルファベット。

日本で作ったパスポートはTRでした。

なかなか海外で新しいパスポートを発行するという経験はないです。
ましてや現地の警察署へ行って事情聴取されるなんて良い思い出。

これでもうパスポートを紛失しても、恐れることなく再発行できますね!
あなたはすでにパスポートマスターですから。

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