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タイには行かない方がいい理由

日本からは飛行機で片道6時間~7時間ほどの距離に位置するタイ王国。

温暖な気候、“微笑みの国”と称されるほどの暖かい国民、パッタイやカオマンガイをはじめとする美味しいタイ料理。

一般的には「親日国」と言われているタイではあるが、今回は私が「タイをおすすめしない理由」について述べたいと思う。

①タイ料理が速くて、安くて、美味すぎる

タイと言えばタイ料理。カオマンガイ、パッタイ、ソムタム、グリーンカレー、トムヤムクン、ガパオ。どれを出されても美味しい。

「あるもの全部持ってこい。すべて綺麗に美味しく食べてやる」と言える自信がある。

屋台で食べる一般的なタイ料理は、40~60バーツが基本。日本円で約144円~216円。「東京メトロの運賃ですか?」と聞きたくなるような値段だ。

ちなみに、新鮮なフルーツをたっぷりミキサーに放り込んで作るスムージーは、60バーツが相場。どこのフルーツスムージーも大体60バーツ。

安いのは想像がつく。
物価の違いがあるため、当然と言えば当然。

しかし、タイの通貨であるタイバーツが、ここ数年かなりの高値で推移している。もっと安い時があったと考えると、恐ろしい。

また、屋台の料理は日本のファストフード並みのスピードで提供される。注文してからあっという間にテーブルに出される。

そのため、回転率も高くお客さんも長居するようなことはないから、行列のできる屋台でも少し待てばすぐに座れる。

あの湿度と暑さで長居する人はまずいない。サッと食べて、サッとエアコンの効いた室内へと入るのがタイ人。

こんなに美味しいタイ料理が、ストリートを歩いていればいくらでも見つかる。

日本のコンビニのおにぎり1つの値段で、美味しいカオマンガイを食べることができてしまうのだ。

こんな国にいたらすぐ太ってしまうだろう。
絶対にタイへは行かない方がいい。


②宿泊施設が安すぎる

タイの首都・バンコクには、世界中から観光客が集まり、外資系ホテルもたくさんある。

【シャングリ・ラ】【マリオット】【グランドハイアット】【シェラトン】【ペニンシュラ】【ヒルトン】【ウェスティン】【コンラッド】【マンダリンオリエンタル】などなど。

実はバンコク、世界でもトップクラスにホテルの宿泊料金が安い。

五つ星ホテルであってもそうだ。

例:シャングリ・ラ ホテル
一泊あたりのデラックスルーム(最もベーシックな部屋)
【シャングリ・ラ ホテル 東京:64,000円
【シャングリ・ラ ホテル バンコク:19,400円

東京のシャングリ・ラはバンコクの3倍の価格。

つまり、東京の3分の一の価格で宿泊が可能。この場合、3泊してもまだ6,000円のお釣りがくる。もしくは、同じ宿泊費で3倍長く滞在できる。

私がシャングリラ・ホテル バンコクに宿泊した時のレビューはこちら。

もうひとつ、バンコクで一番有名なルーフトップバーを有する「ルブア」はこちら。

五つ星ホテルの安さが少しでも伝わっただろうか。

次に、ホステルについて。

「ホステルなんて泊まったことない」という日本人は結構多いと思う。

日本ならまだしも、海外の安宿は危なそうというイメージもあるだろう。

その考えを根底から覆すのが、バンコクのホステルだ。

ホステルは「綺麗」「安い」「安全」「アクセス抜群」の4つに集約できる。

バンコクのホステルはとにかくコスパが良い。

一泊1,000円以下で泊れるホステルがゴロゴロとある。施設も綺麗で、パーソナルスペースが確保されたベッド空間が提供されるから、あまり“相部屋”っぽさを感じさせない。

自分の部屋でくつろいでいるかのような気分。
実はこれがデメリットでもある。

快適すぎて、体が起きようとしない。
瞬く間に時間が過ぎていく。
ゴロゴロしているとあっという間に午後2時、3時。

バンコク高評価ホステルに泊まった感想はこちら。

こんなに快適なホステルに月3万円で住める。

東京都内1人暮らしの平均家賃は、区によってもまちまちだが、8万円~9万円が相場だ。

あなたは、大家さんに毎月いくら家賃を支払っているだろうか。

日本に帰らず、そのままバンコクに住んでしまいそうな気持ちに駆られる。

絶対にタイへは行かない方がいい。

③精神的にラク

タイには伝統的な「マイペンライ精神」がある。

マイペンライとは、タイ語で「大丈夫、問題ない」という意味。

沖縄の「なんくるないさー」に近いイメージがあると、私は勝手に解釈している。

日本人のようにいちいち小さなことにイライラしないというか、「そんなに気を張らなくてもいいよ~」的な雰囲気がタイ人にはある。タイに行ったことのない人でも、何となく想像がつくと思う。

※ただ、温厚なタイ人を少しでも怒らせると、かなり面倒くさいことになるので、極力タイ人とは喧嘩をしない方がいい。

バンコクに来ると必ず見る光景。
仕事中でも多くの人がスマホいじってたり、仲間とお喋りしてたり。

それでも、お客さんが来るとしっかり接客して、やることは完璧にこなす。オンとオフが凄い。要領が良くて無駄がない。

ただ、これは職種や職場環境にもよる。

五つ星ホテルで働いている友達が「いつも笑顔でサワッディカー、サワッディカー言わないといけないから疲れる」と愚痴をこぼしていた。

ホスピタリティが求められる接客業では、いくらタイであると言っても日本と変わらないストレスがある。

とは言え、全体的には日本と比べてはるかに和やかなムードで仕事をしている人がほとんど。

日本で日本人が感じるようなストレスは、タイでは少ないと思われる。

タイ人の国民性で私が好きなのは、「他人のことをあーだこーだ言わない」ということ。

バンコクでは俗に言う“レイディボーイ”を街中で見る。彼らは自分がゲイであることを隠さず仕事をしている。そんな彼らを陰で笑うようなタイ人もいない。

デパートの化粧品売り場に行くと、そんな彼らが働いている姿をよく見る。あとはスポーツジムにも多い。

また、タイのドラマや映画にもゲイ役(役者は実際にゲイ)は必ずと言っていいほど登場する。

ネットフリックスでタイのドラマや映画を観ることができるので、ぜひご覧いただきたい。私が観たシリーズに『Bangkok Love Stories : Innocence』という作品がある。この作品にはもちろんレイディボーイが登場する。

良くも悪くも「他人は他人、自分は自分」という価値観で生きているタイ人が多い。興味の無いことには一切気を払わない。あくまでも自分の予定が最優先。何があっても自分は悪くない(謝らない)。

これに慣れてしまえば、こっちもこっちでマイペンライ。気楽に過ごすことができる。

日本のストレス社会に疲れた人が、タイ人の生き方に出会うと、自分の生き方を考え直す良いきっかけになる。

もしかすると、日本を嫌いになってしまうかもしれない。

絶対にタイへは行かない方がいい。

④外国語学習に最適

ホテルの話で「バンコクには世界中から観光客がやってくる」と言ったが、データでそれを見てみよう。

クレジットカード会社の「マスターカード」が行った『最も多くの海外旅行者が訪れる世界の都市トップ20』になんとタイ・バンコクは3年連続で世界一に輝いている。(2017-2019)

パリ、ロンドン、ニューヨークなどの都市を抑えて、堂々の1位。それも3年連続。恐るべし、タイランド。

東京の約2倍の数の海外観光客が、東京よりも面積の小さいバンコクにやってくる。バンコクを歩けば、そこら中に外国人がいる理由がここにある。

そして、タイが好きすぎて、そのまま移住してしまう外国人も多い。

タイのうまい所は、外国人に対して多種多様なビザを発行していることだ。

中でも、「タイランドエリート」という一種の観光ビザは、お金を払えば誰でも買うことができる。

「お金でビザを売る」「お金でビザが買える」のだ。これにより、プチ移住感覚でタイに住むことが可能になる。

前置きが長くなったが、この外国人が多いという環境が、外国語学習に非常に役立つ。

英語は言うまでもなく、スペイン語や中国語、ドイツ語、フランス語など、あらゆる国のネイティブスピーカーがバンコクには大勢いる。

彼らの多くが観光客ではあるが、外国語学習にそんなことは関係ない。学習中の言語で「観光ですか?どこに行きましたか?」と聞けば、相手は喜んで答えてくれるだろう。

特に、タイに移住した外国人は、平日の昼間には相当暇を持て余している。

やることもなく、ボーっとカフェでコーヒーをすすっている外国人は本当に多い。(マジで多い)

勇気をもって話しかければ、コーヒー1杯の値段で会話の授業ができる。

それにバンコクで仕事をするという手もある。それこそ五つ星ホテルで働けば、お客さんの9割が外国人。

「英語を使う仕事がしたい」という日本の大学生をよく見るが、彼らの多くがなぜか日本で就職をする。

英語を使いたいなら、海外に行った方がはるかに鍛えられる。

私自身、大学卒業後に日本で外資系企業に勤めたが、所詮、日本法人(日本支店)に変わりない。働いている人の多くが日本人だ。毎日毎日英語漬け?そんなはずない。

“英語を使う”という意味では、東京のホテルで働くより、バンコクのホテルで働く方が圧倒的に良い経験ができる。

街を歩けばすぐにネイティブスピーカーも見つかる。こんなに安く簡単に外国語を学習できる。

絶対にタイへは行かない方がいい。

⑤生活する上での選択肢が多い

タイは物価が安いと思われがちだが、例えばデパートのレストランやお洒落なカフェに入れば、東京の銀座や青山と変わらない金額になる。

意外かもしれないが、それなりにバンコクでの生活はお金がかかる。

日本の生活と同じような生活がしたい人は、お金を払えばそれ相応のサービスを受けることができるのだ。

バンコクで日本と同じような生活をするとなると、月20万円は必要になるだろう。

家賃、食費、水道光熱費、インターネットなどを含めると、毎月の出費はそれなりに膨らむ。

そうではなくローカルタイ人が住むようなアパートメントに住み、ご飯は毎日屋台で食べる。これなら東京の半分の生活費で暮らすことができる。

五つ星ホテルがあれば一泊1,000円の安宿があるように、高級レストランがあれば屋台がある。アパートメントがあれば、高級コンドミニアムがある。

タイなら、自分が求める生活水準にいくらでも合わせることができる。

それを可能とする選択肢がとにかく豊富。

同じようなライフスタイルを東京でやるとなると、なかなかハード。

バンコクなら1,000円でも綺麗な朝食付きのホステルに泊まれるけど、東京に一泊1,000円のホステルがそもそも存在するのか不明。

バンコクでは、東京ではできない「快適な低予算生活」と「贅沢なキラキラ生活」両方を楽しむことが出来る。

絶対にタイへは行かない方がいい。

これだけ魅力あふれるタイ

一つだけ断言できるのは、「タイに行ったら最後」。

絶対に「また行きたい」と多くの人が思うはず。

世界1位の観光立国。

二度と日本に帰れなくなるかもしれない。

絶対にタイへは行かないでほしい。


私が行く。

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