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中国語学習『課長 島耕作 中国編』のStoryそのままじゃん!

<写真説明>中国語学習でマンガのStoryそのままの体験をする。真面目に、飲み屋で学習。『課長島耕作』第1巻画像:講談社

中国語を勉強しよう

私が中国に来た当初、你好(ニーハオ)と谢谢(シェイシェイ)しかしゃべれなかった。当初の社長からは『中国語も喋れんヤツは要らん‼︎ 』と言われていたので、かなり焦って勉強に取り組むことになるのである。

会社で中国語のスクールの斡旋があったので、当然の様に応募した。トータル90回、週2回のペースで授業が行われる。私の場合は、水曜日、会社が終わってから会社の会議室に来てもらうのと、土曜日は地下鉄でスクールの事務所に向かい語学勉強を行うことにした。授業時間は1時間30分。単純計算で、1ヵ月8回、約1年で終わる計算となる。ところがである‼ 2年半経っても半分の45回も到達せず、最終的には断念することとなった。

業務が多忙な上に、出張も多く、かなり休みがちになるのに加えて、宿題も多く、授業も普段使った事のない顔や顎、舌の筋肉を使うので、ヘトヘトになった。とてもモチベーションが保てなかったのである。しかも!中国語の母音というのは、なんと‼複合母音を合わせると36個あるという。英語でも26個だというのに…これに4声(発音の強弱)が混じるのだから、実はかなり難しい…。 と、全て言い訳である…。

だからといって、中国語を諦めた訳ではない。これと並行して、当時の先輩から『駐在員たるもの現地に詳しくないと、出張者や来客が来た時、接待や要望に答えることが出来ない‼︎ 』ということを叩き込まれ、その先輩と夜な夜な上海の街に繰り出すのであるが『上海に来たら一度は麻疹(はしか)に掛かる』と言われており、来てから1年ぐらいは上海の楽しさに取り憑かれることを意味する。私もご多聞に漏れず、その様であった。夜な夜な出歩くうちの一つに、カラオケやスナックもあり、私は語学勉強の焦りから、そこでも、語学勉強の実践の場と捉えて、勉強に励むことにしたのである。

人間は褒められて育つ動物である

私は語学の授業は授業で受けながら、たまに行く日式カラオケとか、スナックなどでは『中国語会話を実践する場』としたのである。普通こういうところでは、マンツーマンやお客数人に女性1人が接客するのだが、日本語の歌や日本語での会話などをして、気分をリフレッシュするために使うのが普通なのだが、私の場合は全て中国語での会話に使ったのである。この代償は、今まで歌えていたカラオケが全く歌えなくなったことである。喉も3年も使わなかったら使えなくなるものなんだなぁ~と痛感している。

こういうお店の女性は、接客を通じて日本語を勉強してレベルを上げていきたいし、私は中国語を勉強したいという両者の思惑が合致するのである。一番良いのは分からなかったり、伝わらなかったりした時に、日本語で修正してくれることである。発音も教えてくれる。私にとってさながら先生である。そうこうしているうちに、中国語が通じた時が一番嬉しく感じる様になり、更に『你的中文很好〜:あなたの中国語、上手いわよ~』などとお世辞と分かりつつでも、中国語で褒められるのに快感を覚えるようになる。『えッ~~そうかなあ~』とまんざらでもない気分になる。

そして、中国語に自信をもって出張に行くのだが…全く通じない…皆さん『はあ〜???』状態…自信喪失で帰ってきて、また『あなたの中国語、上手いわよ~』と言われて、自信満々で出張に行く…自信喪失…また帰って…『中国あるある』でこういうことは繰り返される。皆が通る道であろう。私の場合は3年間くらいこの様な状態が続いただろうか!? まずまずの無限地獄である…。ま、お世辞と分かっていても、人間は褒められて育つ動物、今思うと『你的中文很好〜:あなたの中国語、上手いわよ~』という言葉にどれだけ助けられたか分からないくらいであるwww。

『課長島耕作 中国編』のStoryそのままじゃん!

私の話は全て実話であるが、ふと、十数年前の話を思い出した。中国など全く知らなかった当時、『課長島耕作』という漫画の中国編を読んだことがある。その中で、部下の1人は真面目に授業で中国語を習うのだが、もう1人の部下は夜の街に繰り出して、中国語を学ぶのである。どちらが中国語の上達が早いか遅いかはもう忘れてしまったが、『私の中国語の学習体験って、マンガのStoryそのままじゃん‼︎ 』と思ってしまった。本当に全くそのままで、両方とも経験したのである。

中国のことなど全く知らない当時に読んだマンガの話を、現地の中国までわざわざ来て、そのまま体験することになろうとは、夢にも思わなかったのであるwww




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