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色褪せぬ名作2つからのリスペクト「STAR LIGHT STORY」

8作目の掲載作で、結果的に最後の投稿作となった作品です。

前作のAVGに続き、作るジャンルの幅を広げようと、今度はシミュレーションゲームにチャレンジしました。

シミュレーションというと、ファイアーエムブレムFFTのようなファンタジー物をイメージする方も多いかもしれませんが、自分はヤマトガンダム世代ど真ん中だったこともあり、本作はSFを題材とした世界観となっています。

内容は銀河系を舞台に艦隊を率い、様々な特徴を備えた戦艦を駆使して敵艦隊をせん滅する、というものになりますが、システム的には当時遊んでいたナムコの「スターラスター」と、T&E SOFTの「DAIVA」というゲームの一部を組み合わせたものとなっています。

それぞれ踏襲したパートは割とまんまで作っちゃっているので、今回は、この2作品の紹介を中心に説明していきたいと思います。

▼スターラスター

こちらは1985年に発売されたファミコンソフトです。

宇宙空間を舞台に戦闘機で敵を蹴散らしていく、STAR WARSバリのシューティングゲームとなっています。

特徴は、当時珍しいコクピット視点の3Dゲームとなっており、ファミコンなのでサイズ違いのドット絵を切り替えていく疑似3D表示でしたが、360度グリグリと視点を動かせる浮遊感と、1発死もあり得る緊張感あるドッグファイトが楽しめる、非常にリアリティを感じさせるゲームでした。

Wii Uのヴァーチャルコンソールで遊べます。

このゲームはもう一つの特徴として、じわじわと移動して攻めてくる敵部隊の位置を把握し、侵略を受けている星に移動して救出に向かったり、光子魚雷で迎撃したりできる「マップモード」と呼ばれる戦略パートがあることです。

ゲームは「マップモード」でどの敵を倒すか、どの星を守るかを判断し、目的に移動して、3D空間上でバトルや星からの補給を受けたりしながら進めていくという、今でいうオープンワールドのようなゲームとなっていました。

マップモードについてはこちらをご覧ください。

投稿作では、「スターラスター」からはこの「マップモード」のシステムを踏襲する形で制作しています。

▼DAIVA(ディーヴァ)

こちらは1987年に発売されたパソコン(ファミコン版もあり)用の”アクティブシミュレーションウォー”と銘打たれた、アクションとシミュレーションを組み合わせた独特なシステムのゲームとなっています。

レトロゲーム復刻プロジェクト「プロジェクトEGG」で遊べます。

このゲームは、以下の3つのパートを行き来しながら進行します。

▼戦略パート
舞台となる星系図が表示され、率いている艦隊を移動させたり、制圧した自軍の星で生産や政策等を行います。

▼惑星制圧パート
戦略パートで敵陣の惑星に対して制圧を指示すると発生します。
モビルスーツ的な”ドライビングアーマー”を操り、敵のせん滅を目指します。

▼艦隊戦パート
戦略パートで自軍と敵軍の艦隊が接触すると発生します。
画面左に自軍、右に敵の艦隊が並び、お互いに戦艦を移動させて戦闘を行います。

投稿作では、「DAIVA」からはこの「艦隊戦パート」のシステムを踏襲する形で制作しています。

▼まとめ

つまり、本作「STAR LIGHT STORY」は、スターラスターのマップモードで敵と接触すると、DAIVAの艦隊戦が発生するという内容のゲームでした。

言ってしまえばそれだけなんですが、本作の独自性としては艦隊戦において、オリジナル版は艦隊単位で交互に移動するターン制だったものを、ユニット(戦艦)単位で機動力に基づいて敵味方関係なく移動するというルールにしていました。

ファイヤーエムブレム式からタクティクスオウガ式に変更したという訳ですが、当時はあまり見かけなかったので、これはアピールポイントといえるでしょうか。

後、オリジナル版では敵のAIが今一つで戦闘が冗長になりがちだったので、そこも改善してクイックに決着がつくようにしました。

とはいえ、参照元のゲームはそれぞれ、シューティング、アクションのパートがハイライトだったので、個人制作の限界からの選択とは言え、かなり地味なゲームとなってしまいました。

この辺りから、作り手の理想と現実のギャップに悩み始め、将来についていろいろと試行錯誤が続くようになってきます。

▼最後に

今回紹介しきれませんでしたが、本作で参考にした2作はどちらも非常に興味深いタイトルなので、いずれ個別にその魅力を紹介していきたいと思います。

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