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「言霊は存在しない」、ような気がする。言葉のチカラって?

さっき、久しぶりにXを除いたら、なんかもういろんな人の意見がブワッて溢れるように出てきて、

やっぱり、自分の体調や特性に合わせて、SNSは使い分けるべきだなと、一人納得しておりました。

設定かな?「おすすめ」な方のから見せられるようになっていますよね?あれ、気づかないまま(私のフォローしてる人たちのだと思ったまま)読んでたら、スクロール繰り返しちゃって

そんで、めちゃ疲れた。なんもしてないのに。

その人の、意見一つひとつ、体験一つひとつが大切なのはわかるんだけど、

顔が見えない、声が聞こえない、つながりが見えない・・・

こういう前提でのコミュニケーションは、単に疲れを生むなあと思いました。気づくの遅すぎ。やや言葉に敏感な私のような人間は、Xとは相性が良くないのだと思います。

非公開にするとか、鍵垢だけ作るとか、工夫はできるんでしょうけれど、私にそれをする余裕も目的も、あるのかわからない。ただ保存版、リサーチ用で、細々と私も一応、入っとく。そんな感じで私は大丈夫です。

そんなふうに自分を疲れさせてみてわかることは、Xのような繋がりかたは、10代や20代のみなさんのほうが、ずっと適正に機能を理解し、使いこなし(使わない、というのも含めて)、得意なんだろうなあってことでした。

コミュニケーションのあり方が、近年、世代間で大きく違ってきていることは、誰しもが感じ(モヤモヤ含め)ていることで、

世代に分けて話すとなんかシラけるので避けたいんだけれど、昭和世代な私からみると、

彼らの言葉はあまりに”軽く、意味をなさない”。

そう思います。

言いたいのは、だから「ダメなんだ若い奴らはよう」ということではないのです。

彼らの”軽さ”を、昭和的に攻め立てることは簡単で、「なめんなよ」となめ猫の如くちゃぶ台ひっくり返して、全くとさかに来るわ!とキレてみてもいいのですが、

でもこれって、よくよく観察し、味わってみれば、私たちには到底できない芸当であったりもするんですよね。

彼ら彼女ら、簡単に「⚪︎ね」とか、呼吸するようにいっちゃいません? もうちょっと優しく、「うざ」「きも」「消えろや」とかとか、はしたない、という前にその言葉の”軽さ”、感じてみてもいいかも。

そこに、意味はあるか? 怨念が乗っているか? 呪い殺したい深い目的があるか?

ここまでくると、はて、私たちが言葉にのせている(きた)それらとは一体・・・・・・・?

と思わざるを得ない。

彼らには、そんな想念も概念も、ないと思います。というか、そんなことしてなんの意味あるの? と意味の軽さで逆質問してきそうな空気感です。

つながることの気軽さ、私たちが持っているものとはまるで違うからだと思います。

10代後半に入った娘と話していると、言葉づかいが非常に気になることが多いです。

大抵、イラついた時の誰かの文句だったりするのですが、「うん?それどういう意味?」と聞き返してみるけれど、帰ってくるのは「ちょっと言ってみただけ」で終わる。

その後腐れのなさ!

どうも、最高級の汚い言葉を吐き出して、スッキリして、その時の怨念終了! という流れようです。


私たちのような世代は、そりゃあもう引っかかる。おいちょと待て、そんなこと言うもんじゃない、お天道様が見てるぞ、そんなこと言って後悔せぬか?!

こうなると、怨念をのせているのはどっちだ? という話です。

私たちは、言葉に重みを持たせることで、丁寧にコミュニケーションを図ってきた。そうせざるを得なかったとも言えます。

子供の頃、友達と約束するとなれば会って話して口約束。電話といえば、一家に一台の黒電話で、親を通じて呼び出してもらう緊張感。電子メールができたのが90年代後半、メールでやり取りする際に、「(もう2度と会えないかもしれない人に)手紙を書く」気持ちをのせていたって、不思議ではない。

美しい日本語を使うこと、礼儀やマナーとしての言葉遣い、当然あります。相手への敬意をスルーして、わざと汚い言葉でコミュニケーションを取ろうとするのは間違っている、と私も思います。

だけど、今の若い世代に、私たちが考えているような「言霊」は通用しないんじゃないだろうか。

彼らの扱う言葉の”軽さ”には、私たちにはできない言葉の取り扱いかた、それはつまり新しい可能性、が、示されているような気がして、今とても気になっているのです。

よく、言葉にすると夢が叶う、とか言います。

その時、私たちは必死に呪詛の如く言葉を紡ぎますが、彼らは違う。

「明日の朝ごはんは朝マックにします♪」ばりの気軽さで、夢、自分の好きなこと、等身大のやりたいことを軽々と叶えていっている、そんな気がしてならないのです。




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