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オーダーメイドを「まずは知る」ための2日間へ【11/13-14 会話とオーダーメイド展開催@大阪・吹田】

今年も、「会話とオーダーメイド展」が大阪・吹田市の「TRIP ROOM GALLERY」で開催されます。日程は、来たる2021年11月13日(土)・14日(日)の2日間。このnoteは、昨年に東京・恵比寿で行われた同イベントの思い出記事。今年は一体、どんな会話とオーダーメイドの空間になるのでしょう。

■「会話とオーダーメイド」詳細はこちら

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突然だけれど、日々沖縄で暮らしていると、なんだか既成品がしっくりこないな、と感じることがある。

そもそも、夏と冬の境目が曖昧だし、本州とは気候も日が沈む時間も違うし、日本の多くの土地で当たり前とされている「ふつう」みたいなことが、この島ではピンとこないことも多いのだ。

そんな中、知り合ったのが「holo shirts.」というオーダーメイド専門のシャツ屋さんを営む、窪田さんという男性だった。

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彼の存在を知ったのは、私がこよなく愛するIKEUCHI ORGANICのメディア『イケウチな人たち。』で書いた記事に対して、彼が実名で感想を寄せてくれたこと。

その後、同い年ということも相まって、会う機会をもらい、結果的に私が海外旅から持ち帰ったインド・サリー布で、オリジナルシャツを縫ってもらうというご縁まで紡いでもらった。

それは、南の国の空気にぴたりとよく合う、風のように軽いシャツで、この世にたった一枚の私の宝物となっている。

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沖縄で着るために誂えたような、旅先を纏う服

彼は、「一人ひとりに似合うシャツ」を作っているひとだ。そして、仲間たちと一緒に、「オーダーメイド」の価値感も広げていけたら、と考えているひと。

そして、その彼が「会話とオーダーメイド」というイベントを定期開催していると聞き、遊びに行こう、と思い立った。この記事は、今年もまた開催される「会話とオーダーメイド」に想いを馳せながら、昨年の思い出を綴ったもの。

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暮らしに、長く気持ちよくフィットする「私だけのモノ」。そのすばらしさは頭では理解しているつもりでも、なんとなく「今じゃなきゃ」というきっかけがつかめずに、今日まで来てしまった……というひとは、私のほかにもたくさんいるのではないかと思う。

「私だけ」に出逢える空間が、今年は大阪の土地で。

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ここにあるオーダーメイドは「全部自分できめなくていい」。そう書くと矛盾するかもしれませんが、何かを注文する場面で「迷ってるんだけど、アドバイスしてくれないかな…」と思ったことはありませんか?

たとえそれがチェーン店のサンドイッチだとしても、ついつい「じゃああとはおまかせで」と言った経験があるのではないでしょうか。

正解です。

私たちは、それを信頼の証と受け取り、喜んであなたにとって何が一番いいのかを考えます。

何から何まで自分の思い通り。これもオーダーメイドの醍醐味かもしれません。でも、あらかじめ考えていなかった事を決めなければいけなくなって迷ったとき、そこには私たち作り手がいます。

その作り手のアドバイスと「おまかせ」という名の上手なオーダーも使いながら、理想のあれこれ作りませんか?(「会話とオーダーメイド」公式サイトより)

* 以下、昨年の思い出たちと、「会話とオーダーメイド」の様子です *

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2020年秋、東京・恵比寿駅の「TRIP ROOM」にて。会場の名前が、とても好み

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SANYO ENJIN

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会場の雰囲気は、アットホーム。全8種が出展しつつ、それぞれのお店の境界線はゆるい感じで、文化が交差しているイメージだ。

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そんな中、はじめに目に入ってきたのは入り口近くの「SANYO ENJIN」。

完成品だけではなく、たとえばつなぎなど、新作の「トワル」ーーつまり、「完成一歩手前の洋服」も一部公開しているそうで、着たひとの意見が、もしかしたら完成品に反映されるかもしれないらしい。

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つい、完成品のコートを出来心で着てみてしまった

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よかった、私だけじゃなかった。わかる、とっても素敵なフォルムだものね


■Saki Tanaka

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次は、「その場所に滞在しながら作品を仕上げていく」旅と絵を重ね合わせるアーティストの、Saki Tanakaさんのブースへ。

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その場にある「色」と、頭の中にある「イメージ」、そしてその場の空気感や彼女の感情などを「絵」にしている印象を受けた。

即興で描かれていく絵は、「もっとアートは気軽なものでいい」と教えてくれているようで。

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素敵すぎて、彼女のカレンダーを衝動買いしてしまった。時間帯が合わなかったけれど、イベント中、インスタでライブペインティングもされていたそうで、見たかったな


■simple wood product

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その向かいにあるブースは、スツールなど家具の受注・小物販売をされている「simple wood product」さん。

Sakiさんのカレンダーを買ったとき、「カレンダーサイズがすこし独特なので、もし木枠がほしいなぁと思ったら、ぜひ『simple wood product』でオーダーくださいね」と言っていた。なんて商売上手なの……!(ほしい)

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「holo shirts.」の窪田さんが、自ら説明に来てくれて、「このスツール、足が外れるので持ち運びがしやすいし、使わないときにじゃまにならないんですよ」と教えてくれた。

座るところの生地を変えたり、もちろん高さや木材を自分仕様にしたり。いつも座る椅子を、オーダーメイド、って、とっても暮らしにフィットしそうでいいな、と思う。

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木を削って、スプーンを作るワークショップ。おとなも子どもも、とても真剣で楽しそうだった


■delightful tool

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お次は「delightful tool」。ここは、「歩くための道具として機能的であること」「カジュアルスタイルにも合わせやすいこと」をテーマに掲げるセミオーダーの靴屋さん。

靴を自分専用で作ったら、「いい場所」に出会えるに違いない。足を測って、できあがりをおうちで待って。上質な時間とお金の使いみち、経験の得方だなぁ。

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■short finger

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まさか、ニット帽がオーダーメイドで作れるなんて。

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色や素材、形を「頭の形に合わせて」作る。

ニット帽、大好きだけれど、張り切って動くと前が落ちてきちゃったり、なんだか浅くなってそのうち取れちゃったり。そういう日常のちいさなストレスがなくなる帽子、あったらとてもいいなぁと思った。

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ちゃっかり試着

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親子でおんなじ色のニット帽をオーダーメイド、なんて、素敵すぎる


■holo shirts.

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そしてやっとたどり着いた、我らが「holo shirts.」。

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たくさんの型紙、生地、ボタンなどの中から、「私の体型と雰囲気」に合うものを探っていく行程には、きっとしあわせと、日々を心地よく過ごすためのヒントに溢れていて。

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どのくらいの長さが、いいのかな、と迷う気持ち、とっても分かる。正解に自信が持てないことがあるからこそ、「会話とオーダーメイド」。お店のオーナーがアドバイスをくれるのが心強い


■a t s u m i

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そのお隣は……と注目すると、何やら刺繍の気配。刺繍、大好き。世界中で刺繍を集めて旅をしてきた。うう、かわいい……。

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こちらがatsumiさん。「正確な運針と、独特の絵柄、配色による刺繍の世界」の案内人で、この日は事前予約制で、希望の刺繍を次々に仕上げてた。

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「holo shirts.」の窪田さんのシャツに、atsumiさんが「別注」の刺繍を施した作品。な、なんだこれは……こ、これが神々のあそび……! プロフェッショナル同士が本気で遊ぶと、こういうものが生まれるからすごいよなぁ


■星野ちいこ

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最後は、「会話とオーダーメイド」の会場に着いたときから、気になっていたブース。

星野ちいこさんの似顔絵制作。大人気のため、この日は事前予約でいっぱい。残念ながら似顔絵を描いていただくのは難しかったのだけれど……。

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なんと、窪田さんが似顔絵を描いてもらっていました。とっても素敵!

いいな〜。いつか、描いてもらうことを目標に生きたい。それにしてもそっくり……!


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そして気づけば、すでに夕刻。

おそらく、なのだけれど、オーダーメイド、というのは気負いのあるものではないらしい。

「この世界にひとつだけ」をつくるお手伝いをしてくれる、それぞれにこだわりと愛を持ったオーナーが、想いと快適の欠片を持ち帰らせてくれるもの。

「悩む時間」も、もしかしたらオーダーメイドの道のりのひとつなのかもしれないなぁと。

2021年は、大阪の地で、どんな出会いが生まれるんだろう。今からとっても楽しみにしている。










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