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処方提案

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処方提案の例を書きます。
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#薬学生

漫然投与を減らすために気をつけていること

漫然投与を減らすために気をつけていること

今日は漫然投与をしないために僕が気をつけていることについて書きます。
今回は新規の処方が出るシチュエーションを想定してみます。

先にお断りしておきたいのは、漫然投与が医師のせいだとは思っていません。調剤した薬剤師にも一定の責任があると考えています。

以下のような方のお役に立てていただければと思います。

・これから訪問診療同行を行いたい
・訪問診療同行を行なっているがなかなか提案ができない

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40名の訪問診療同行を終えて

40名の訪問診療同行を終えて

昨日40名の訪問診療同行を終えて考えたことを書きます。

僕が働いている薬局では約8施設の高齢者向け住宅を担当しています。各施設に対して薬剤師と薬局パートナーで構成されたチームが担当制で業務にあたっています。
僕の担当している施設入居者さんに出る処方は比較的変更が多く、チームの薬局パートナーが対応を頑張ってくれています。(薬局パートナーについて)

今日は改めて処方変更の内訳を観察してみたいと思い

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残薬に対する考え方とアプローチ

残薬に対する考え方とアプローチ

今日は残薬に対する考え方と僕が行なっているアプローチを書きます。

先日Twitterで、薬剤師が介入した結果コンプライアンスが良くなった反面体調が悪くなった、というような呟きを見ました。

事実かどうかはさて置き、あり得ることですし、僕も経験した事があります。
残薬問題が話題に上る時、あたかも薬剤師の責任のように書かれることがありますが、そうではないと思っています。ただし、現実として余っている薬

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初めて2剤減薬に成功した思い出

初めて2剤減薬に成功した思い出

今日は僕が初めて2剤減薬と患者さんが良くなるという経験をした症例を紹介します。

この施設は往診医が5名(3クリニック)が担当しており、薬剤師は僕1人で担当していました。
僕は月2回隔週で単独訪問を行っており、医師の往診への同行はしていませんでした。医師看護師とは時々訪問した際に居合わせる程度の関係でした。

ある時、漫然投与の疑いのある薬剤について整理したいと思い報告書で提案しました。何度か同様

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