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処方提案

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処方提案の例を書きます。
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#地域連携

初めての訪問前に準備する事

初めての訪問前に準備する事

今日は僕が在宅患者さんを初めて訪問(初診)するまでに考えている事を書きます。

初回の訪問や診察に臨むまでに、いつもより時間をかけて準備しておくようにしています。
なぜなら初回の訪問や診察では、その患者さんの今後の治療方針が決まる大切なタイミングだからです。

1)情報を集めるとにかく手に入る限りの情報を集めます。
初診の際に薬剤師だけが知らない情報があるために、医師・看護師とのディスカッションに

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薬は数が問題じゃない

薬は数が問題じゃない

ポリファーマシーは薬の数が問題ではないなと再確認した話を書きます。

今日の往診同行中の話です。

医師『この人お薬多過ぎるよね・・』とポツリと漏らした声を聞き流せませんでした。
なぜなら僕は僕なりに不必要なお薬、患者さんやご家族に説明のつかないお薬は飲んでいただきたくないと考えて調剤していることと、一方で鑑査をする度にこの人お薬多いよな・・と頭の中に浮かんでいたからです。
見逃してきてしまったか

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残薬に対する考え方とアプローチ

残薬に対する考え方とアプローチ

今日は残薬に対する考え方と僕が行なっているアプローチを書きます。

先日Twitterで、薬剤師が介入した結果コンプライアンスが良くなった反面体調が悪くなった、というような呟きを見ました。

事実かどうかはさて置き、あり得ることですし、僕も経験した事があります。
残薬問題が話題に上る時、あたかも薬剤師の責任のように書かれることがありますが、そうではないと思っています。ただし、現実として余っている薬

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初めて2剤減薬に成功した思い出

初めて2剤減薬に成功した思い出

今日は僕が初めて2剤減薬と患者さんが良くなるという経験をした症例を紹介します。

この施設は往診医が5名(3クリニック)が担当しており、薬剤師は僕1人で担当していました。
僕は月2回隔週で単独訪問を行っており、医師の往診への同行はしていませんでした。医師看護師とは時々訪問した際に居合わせる程度の関係でした。

ある時、漫然投与の疑いのある薬剤について整理したいと思い報告書で提案しました。何度か同様

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